WizardryRPG  担当:響



「皆々様、御機嫌麗しく。今回はシステムレビューの第二回目ということで前回の
“D&D”を鑑み“ウィザードリィ”を御紹介させていただきます。
 さてさて、“ウィザードリィ”と聞かれて「ああ、コンシューマーでやったことがあるな」と
思われた方もいらっしゃるかもしれません。
それもそのはず“ウィザードリィ”はコンピュータゲームを起源としたTRPGであるからです。
 1980年代初頭に所謂、“3Dダンジョン型”RPGの先駆者として世に出た“ウィザードリィ”は、
 その後のRPGに多大な影響を及ぼした不朽の名作であると云えます。
 そしてその“ウィザードリィ”をTRPGとして再構築されたのが、
今回御紹介します“ウィザードリィRPG”です。


「この“ウィザードリィ”RPG(以下Wiz)はその大部分を“D&D”から影響を受けており、
“D&D”の“派生“としての色合いが強いものとなっています(“後継”ではないのです)。」

「世界観としましては、基本的に中世ヨーロッパ風な、所謂ファンタジーです。
Wiz独自な世界観等は特に無く、ゲームに際しては自由な作風が楽しめます
(GM的にはいじりがいがあります)。」

「システムは基本的にD100による行為判定の成否、が主になります。
何をするにしてもD100を振りますが、戦闘等ではダメージ算出等にD4から6、8・・・20と
これでもかってくらい形鮮やかな(?)ダイスを用います。
魔法に関しては“D&D”と同じく回数制となっています。
あ、魔法に関してですが、このWizに出てくる魔法は名前が特徴的ですね。
“トゥルーワード”と呼ばれる文字列の組み合わせが魔法名となるわけなのですが覚えづらいのですよ。
一般的じゃないですし。もっとこう“メラ”とか“ファイア”とかだったら・・・」

?「TIL(ターイラー)・TO(ターザンメ)・・・」
−「ッ!!」
?「WA(ウォウアリフ)・IT(イェータ−)!」
−「こっ、このトゥルーワードはっ!?」
?「速き風よ、光と共に開放されよ!」
−「TILTOWAIT(ティルトウェイト)!?」




※ TILTOWAIT−Wizにおける最強攻撃呪文。数エリアに対し10〜100点の
                    ダメージを与える環境には優しい無差別核撃。


−「ぶぅぅぅっ、いきなり何をしやがりますか?!」
響「言いたいことはそれだけか?鬼の居ぬ間に・・・といきたかったのだろうが、浅はかだ
ったな。」

−「・・・むー、いいじゃないですか。たまには私一人でキリモリしてみたくもなるのです。」
響「笑わせる。名も無き身でありながらか?」
−「じゃあ何か付けてくださいよ。他の方の所ではいろいろあるじゃないですか・・・
記号が多いですケド。」
響「愚か。所詮名前など自他の区別のための記号にすぎん。然らばココにおいては貴様
など−(no name)で充分。」

−「がーん、
がーんがーんがーん、…。」
響「打ちひしがれるのは勝手だがこのままでは話が進まぬ。貴様がやらぬのなら私が・・・。」
−「はっ、そうでした。私には使命が・・・、貴方の乱入は予想外でしたが・・・そういえば、
何か口調変わってません?」
響「ふむ、こちらが“地”、だな。道化を演るのは骨が折れる。」
−「このやりとりだけで並のコラム一本分はスペースとりますかね。もう少しおとなしく
していただけませんか?」
響「“前向きに善処”しよう。・・・良い言葉だな。ン、どうした?先を続けたまえ。」
−「はぁ・・・、魔法の話でしたね。では気を取り直して、Wizに登場する魔法は大きく2つ
に大別されます。」
響「魔術師呪文と僧侶呪文だな。」
−「ハイ、個別の紹介は省きますが、基本的に魔術師系が攻撃、僧侶系が回復といった・・・
ま、セオリー通りって感じですね。」
響「しかしながら、ダンジョン型RPGよろしくにその手の呪文が多いな。フィールド
ワークやシティアドヴェンチャーには不向きなようだが?」

−「そっ、その辺はGMの裁量で・・・そもそもがダンジョン型RPGですし。」


響「さて、では次に種族でも紹介してみるかな。」
−「Wizには基本的に五つの種族が登場しますが、PCもこの五つの種族から選択します。
人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットの五種族です。」
響「順に、意志薄弱器用貧乏、頭の切れるもやし、体力馬鹿一代、完全万能髭、幸運の
スピード狂、か。」

−「・・・あの?真面目にやってくれませんか。」
響「大真面目だとも。Wizはキャラ作の段階でボーナスポイントを割り振り、自由に能力値
を決定できる。種族の能力や職業適正などイメージ程度の意味しかなさぬ。」

−「身も蓋も無いですけど真理ですね(汗)。ではせっかく職業という単語が出てきたので
各職業の説明などを。またWizには基本職、上級職、クラスチェンジといったものが
あります。ではまず基本職の・・・。」
響「戦士、か。一般的に戦士と称される職業は重い武具を身に纏い、技ではなく力で戦う
  者を指す。大概魔法とは無縁だ。Wizにおける戦士も例外なくこれに属するのだが、
  Wizでは武具のみを用いて戦う者全てを戦士と呼ぶ。剣士だろうが騎士だろうが皆全て
  それは戦士なのだ。」

−「(ワリとまともな説明だなぁ)ではゲーム中での役割などは?」
響「ずばりパーティにおける最強の打撃力といった所、か。魔法も扱えぬし、戦うこと
しかできぬが、故に戦うことに関しては上級職すら凌駕しよう。さて次は・・・。」

−「魔法使い、ですね。Wizにおける魔法使いの特徴といえば、とにかく」
響「死に易い。」
−「そうそう、いとも簡単にってそれだけじゃないでしょう?!まあ、魔法使いが
打たれ弱いのは世の常ですし。」
響「魔法が使える。」
−「あたりまえですっ!ふー(落ち着いて)、ただその魔法というのが結構強力なんです
よWizの場合は、まあ攻撃関係がほとんどですからね。ゲーム中ではその強力な魔法
でもってパーティの切り札的存在になれたら良いなぁ・・・では次は。」
響「僧侶。回復呪文が使える。多少の直接戦闘力を有す。不死者に激強し。以上。」
−「短っ!他に何か無いんですか?それで良いんですか、次に行きますよ?」
響「盗賊・・・。」
−「話を聞きなさい(怒)。」
響「どうした?盗賊の貢だぞ?」
−「・・・盗賊!ダンジョン探索には必須。トラップ関連や宝箱を扱える唯一のクラス。直接
戦闘力低し!何気に裏死亡率No.1♪」
響「ぱちぱちぱち(拍手)、ブラボー、おおブラボー。」
−「何か突然どうでもよくなってきたのですが?」
響「おお、それはいかん。ではこれより先の上級職は全て私が説明しよう。」
響「司祭=魔法使い+僧侶、侍=戦士+魔法使い、君主=戦士+僧侶、忍者=戦士+盗賊。」

−「うわぁー、適当ですねぇ・・・。」
響「されど間違ったことを述べるでもなし。」
−「ただ、こう機微というものを・・・ですねぇ。」
響「このままダラダラと続けては飽きられるだろう?なにより疲れる。」
−「前にも言いましたよ、それ。」
響「正しいことは何度でも言えるものだ。さて、続けようか。以上の種族、職業等を決定
  しキャラ作とする。」

−「ホントはもう少しやることが有るんですけどね。」
響「瑣末事。」


−「でっ、では実際にゲームに際してのことなどを・・・。」
響「ふむ、このWizというゲームの本質はダンジョン探索であり、敵モンスターとの戦闘
  ではあるが・・・、いや実際そうではあるのだが、私はその先にあるものこそ、と考える。」

−「と、言いますと?」
響「成長だよ。LvUpとも言うな。」
−「確かにWizではLvというのは重要なファクターですからね。こう、一喜一憂しなが
  ら成長してゆく様はなかなか・・・。1Lvの差って重いですしね。」
響「然り。1Lvの者が5人で掛かっても1人の5Lvには敵わぬように、な。
1×5=5×1。確かに概念上では同じものだが、それはやはり別のものなのだ。」

−「うーん、でもそれはWizに限ったことではないじゃないですか。」
響「確かに。しかしWizは特に比重が重いのだ。故にキャラに愛着も湧く。誰も折角
作ったキャラを死なせたくは無いだろうし、成長すれば頼もしくなる。」

−「なるほど、それで本質は成長−を楽しむこと−であると。」
響「キャンペーン向きであるし、な。」
−「では他に何か言いたいことはありますか?」
響「無論。されど、ここで総てを語るには“事情”が許してはくれぬだろう。」
−「面倒臭い、とかではなく?」
響「このやりとりだけでも並のコラム2本分のスペースを割くのでな。」
−「・・・微妙な受け答えですね、もうまとめにいっちゃいますよ?」
響「良きかな。」
−「コホン、えー、ココまでWizというゲームを御紹介・・・してこれたのかなぁ、とっ、
とにかく、これでWizに対する想いが少しでも伝わり、興味を引くきっかけとなる
ことができたら幸いであります。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。」

終劇



舞台裏(という名のあとがき)
 毎度長々と講釈を述べております響です。今回はシステムレビューということで
 Wizをやらせていただきました。第一回がD&Dということもあり、また私自身、
 Wizをこよなく好んでおるのでとんとん拍子に・・・とはいきませんでした。
 「何と書けば良いのやら」と思い悩みついには、「いかん、この文長すぎる」等と
いうことに陥る有様、人様にお見せするするのだ、なるべく簡潔に、と思いは
したのですが、思っただけでした(笑)。いや書きやすいンですよこの対話形式
と言うヤツは。ただ私自身はある程度思いのたけを吐き出したのですっきりです。
ツヤツヤ。んー、そろそろ−(no name)の名前考えてあげよかな・・・。
ではまたの機会がありましたらその時にでも・・・。

戯言師:響