皆さんごきげんよう、菊池です。
今回レビューを行うシステムは、ある特殊な力を手に入れ、日本、ひいては世界をその手中に収めようとする強大な組織に、同じ力を持った少年少女達が立ち向かう、熱き闘いを綴ったゲームです。
その名は――
熱血学園RPG「番長学園!!」
第一話「番長学園へようこそ!」
番長学園へようこそ! 今回レビュー担当の御堂晶だよ。番町高校に通う、高校1年生の女の子。
今回は、筆者に『いつもの書き方じゃ、番長学園の雰囲気が伝わらないかもしれないから、お前やってくれ』って言われたから、急遽ボクがやることになったんだ。
まあ、頼まれたんじゃ仕方ないよね。別に、駅前のあんみつ堂で買収されたわけじゃないからね。本当だよ?
第二話「戦慄! これが番長力だ!」
番長学園は『番長力』と呼ばれる、特殊な力……まあ、一種の超能力みたいなものを持ったキャラクターで遊ぶゲームなんだ。
この番長力は、ホントにいろんな力がある。ボクなんかは風を操るっていう、結構ポピュラーな力なんだけど、人によっては……そうだなぁ、早食いや逃げ足なんかも、「番長力だッ!」って言い切っちゃえば、それは立派な番長力だよ。
そう、ふつーの人の常識を超えた力。それが番長力なんだ。言い切っちゃえば、水の上に立ったり、空を飛んだり、ミサイルだってロケットパンチだって怪光線だって撃てちゃうぞ! ガトリング火縄銃とかも全然オッケー! 「ペンは剣より強し」とか言って、ペンで殴りつけても問題なし!
でも、あんまり抽象的で万能的で大きすぎる力は、ゲームマスター(以下GM)が却下してもかまわない。番長力は、あくまで人間の新たな可能性。神様がおまけしてくれた力だから、神様みたいなことはできないんだ。
ちなみに、ゲーム的な話を挟むなら、番長達の能力は「番長」と「ヒロイン」に分かれてる。女の子でも「番長」が出来るし、男の子でも「ヒロイン」が出来る。単純に、能力の違いを表してる、と考えてもらえばいいかな? まあ、何が違うかって、「必殺技」の効果が違うんだけど。
「番長」でも「ヒロイン」でも、ふつーの人達には「番長」って一括りにされてるけどね。
あ、ボクは「番長」だよ。
第三話「番長力の息吹を感じろ! 番長理論展開!」
第二話でも話したけど、番長力はふつーの人の常識を超えた力。だから、その力を表現するのに、小難しい物理法則なんかに順ずる必要は無いんだ。
「右足が沈む前に左足を出し、その左足が沈む前に右足を出すことで、水の上を走って渡るッ!」
「反動を使って通常の二倍のジャンプ、それに通常の三倍の回転を加え、両足で蹴ることで更に威力を二倍、合計で十二倍の攻撃力ッ! これが、耐・え・れ・る・かぁぁぁぁッ!」
「一人一人の力はお前より弱くても、三人の力を一点に集中すれば、その力は二倍三倍……いや、十倍にもなる!」
そう! こんな感じ!
多少無理があっても、強い想いと、なんか納得してしまいそうになる説得力! 意気込みさえあれば、番長力は物理法則なんか超越する!
ボクだって、ただ風が操れるだけじゃ、ふつー空なんか飛べないけど、「風に乗る」の一言で、空中をライディングしたし。まあ、限界もあるにはあるケド。
番長力は常識外れの力。番長力は、常識を超えるために存在する!
ボクってあんまり頭良くないし、物理法則とかよくわかんないから、結構便利。てへ。
第四話「壮絶! 番長学園対豪巌帝国!」
PC操る番長達の最大の敵、それが豪巌帝国だ。
こいつらは、その番長力を使って、日本を征服しようとたくらんでる。そのために、番長力による、力での恐怖政治を行ってる。
日本全土の高校はもうほとんどヤツらに征服され、まともな対抗組織は、番長学園高等学校くらいで、残りは各地で細々と抵抗運動を行っている、いまだに支配されてない学校くらい。
PTAもヤツらの配下に下ってる。
「炎の七日間」と呼ばれる、番長学園対豪巌帝国最大の闘いにより、大勢の死傷者を出しながらも、なんとか豪巌帝国を退けた番長学園と、その学園の「門番」と呼ばれる四人の番長は、今も番長達の最後の砦として存在している。
そして、番長学園の番長生徒達は、今なお日本を支配しようとする豪巌帝国と闘ってるんだ。もちろん、ボクもその中の一人だよ!
第五話「絶対の壁! 番長位とは!?」
「……つ……強い……これが、番長位の……格の違い……!」
いきなりでゴメン。実はボク、ただいま戦闘真っ最中。しかも、よりによって番長位が上の敵。まさかこんなところで、豪巌のヤツに会うなんて……
「どうした? お前の力はそんなものか。まだ俺にかすり傷一つ付けれていないじゃないか」
悔しいけど、その通り。ヤツの放つ番長位というプレッシャーが、ボクの力を鈍らせている。番長位が下のものは、上のものに全く攻撃が通用しない。それがこの世界の不文律。
いくら物理法則を超えれる番長力でも、番長同士の絶対法則には逆らえない。
「ふん……そろそろお前と遊ぶのも飽きてきたな」
ヤツの手に、番長力の炎が集まる。位が上になればなるほど、番長達はより多く、強い番長力を操ることが出来る。その炎の大きさが、ヤツの番長位を如実に表している。
「さあ、くたばれ! 這いつくばれ! 貴様等は我等豪巌帝国に敗れ去るのだ!」
「うああああああっ!」
ヤツの放った炎が、ボクの体を焼く。ボクには、それに耐えるだけの体力は残ってない。
第六話「番長力を解き放て! 今こそ魂の必殺技!」
体が動かない。でも、今ここでヤツに負けるわけにはいかない。
ボクは体に残った気力と番長力を総動員する。それに答えるかのように、ボクの体はかろうじて立ち上がってくれた。相手の必殺技が『ダメージ技』だったおかげだ。
「ばかなっ! 貴様のその小さな体のドコに、まだそんな力がっ!?」
「……根性くらいしか……とりえがないもんでね……」
でも、正直体はガタガタだった。『根性技』で立ち上がったものの、HPは1。「ヒロイン」がいれば『応援』『祈り』『仮死』とかのヒロイン技でサポートしてもらえるところだけど、いないものは仕方ない。
「ならば、その根性も残らんほど燃やし尽くしてくれるわ!」
さっきよりも大きい炎が、ヤツの両手に生まれる。もう一度食らえば、いくらなんでも立ち上がることは出来ない。何せ『根性技』は、一回使うと封印されるからね。
ボクは覚悟を決めて、必殺技をぶつけることにした。今まで溜めに溜めた番長力の全てを解き放ち、相手の火球ごと相手を倒す!
「今一度食らえ! 必殺、極・火炎烈破!」
「負けない! 奥義、西方四聖・白虎ぉぉぉぉっ!」
二つの大きな力がぶつかり合う。ボクが放ったのは「トドメ技」だ。これでトドメを刺さなければこの技は封印されちゃうけど、どの道この一撃で倒すことが出来なければ、ボクに勝ち目は無い。
何せ宣言通り、ボクはこの必殺技に全番長力を注ぎ込んだからね。
だけど、立ってたのはボクじゃなかった。ボクは全部の力を使い切って、膝をついてる。もうまともに動く力は残ってない。
「ふ……ふふ……」
笑い声が聞こえる。
「……見事……だ……」
そして、何かが倒れる音。
ボクは、勝った。
第七話「急務! 番長力を獲得せよ!」
あたた……まだ体があちこち痛いよ。体力もまともに回復してないし、番長力もカラッポだし。
いい演出だった、ってGMからちょこっと番長力をもらえたけど、まだまだ戦えるほどじゃない。
この番長学園ってゲームでは、場を盛り上げたり、いい演出をしたり、そのキャラクターの個性とかが光ってるいいロール、カッコいいロールをすることで、GMから1〜10点の「番長力」っていうポイントをもらえるんだ。このポイントを溜めて、ボクたちは必殺技とかを放ったり、普段以上の力を出したりする。ちなみに、消費した分が成長ポイントになるから、がんがん溜めてがんがん使おう。
ところでこの番長力、ちょっと卑怯な方法でGMからもらうことが出来る。実は、番長力獲得の欄に「GMがトイレに立った:10点」ってのがあるんだ。というわけでGM、お茶いらない? ねぇ、トイレに行きたくなってきたんじゃないかな?(笑)
「ちくしょう! お前らに番長力10点プレゼントだッ!」
「やったぁ!」
GMが戻ってきてゲーム再開。これで何とか15点。さぁ、ばりばり演出して、番長力稼ぐぞぉ!
第八話「話はこれから! アイキャッチシステム!」
丁度区切りがいいからアイキャッチするって?
そだね、じゃあアイキャッチの説明っ!
アイキャッチって言うのは、テレビなんかでよくある、CMに入る前と終わった後にある、ちょっとした間のこと。アニメによくあるよね。タイトルが端っこに出たりする、アレのコト。
この「番長学園!!」では、ゲームが丁度いい区切りに差し掛かったところで、アニメみたいにアイキャッチをするんだ。全員で息を合わせないとダメで、うまく出来たとGMが判断したら、全員に番長力をくれるようになってる。
あ、宣言制だから気をつけようね。プレイヤーが提案しないと、アイキャッチできないから。それと、ゲームが始まって、30分は経過してないと宣言できないからね。
それじゃあ、せーのっ!
『番長学園!!』
第九話「脅威のシステム! 番長フレーム!」
さて、それじゃ次は番長フレームの説明っ!
番長フレームって言うのは、状況とかを無理やりに捻じ曲げる力。基本的には、無茶を通すためのポイントで、初期は全員3つ持ってる。色々使い方があるけど、一番分かりやすいのは、「行方不明宣言」をした人が、好きなタイミングで登場するために使うってやつ。
ちなみに「行方不明宣言」っていうのは、その名の通り「行方不明」になるために使う。例えば、崖から落ちたり、海に沈んだり、川に流されたり……マンガとかでよくある「ちょっとベタすぎないか? この退場の仕方は」っていうのを演出するためのルールなんだ。
「GM、ここで番長フレームを使用して登場する! ヤツに攻撃しようとした敵を、飛び蹴りでひるませて、颯爽と近くに着地するぞ!
『全く、やっぱり俺がいないとダメなんだな』」
「『○○っ!? お前、崖から落ちたんじゃ……』」
「『へっ……俺があの程度でくたばるかよ。いくぜ、俺達の力を豪巌の野郎に見せてやるんだ!』」
「『おおっ!』」
こんな感じ。行方不明宣言をしたキャラは、番長フレームを使って出てこない限り、ゲームに存在しないことになっちゃうから、気をつけようね。
もちろん、いない間は番長力ももらえない。でも、味方をかばって敵ごと海や崖に落ちて行方不明宣言、その後味方のピンチにカッコよく再登場! う〜ん、これぞ番長学園! これだけすれば、GMも番長力を沢山くれるよね♪ ……くれるよね?
第十話「闘いは熾烈……傷つくことを恐れるな!」
色々あったけど、とうとうクライマックス。ボク達は、今回の事件のボスと対峙している。
皆あちこち傷だらけで、無傷の仲間は誰一人いない……
また一人、仲間が吹き飛ばされる。
「え〜と、3点だけ通った……よし、俺はその攻撃に吹き飛ばされて壁にたたきつけられる。それで『重傷』にチェックだ」
あ、ちょっと、こんなセリフにマイク通さないでよ。もう、仕方ないなぁ。
『番長学園!!』には、自分の外見的負傷状態をチェックする欄がついてるんだ。そして、この欄は自分で好きなようにチェックを入れることが出来る。
だから、残りHPが1でも、無傷にチェックしてあれば無傷だし、ちょっとしか減ってなくても、重傷になることもできる。これも演出だね。
がしがし利用して、場を盛り上げよう。
え、ボク? 重傷にチェック入れてあるよ? HPは、半分くらいしか減ってないけどね(笑)。
第十一話「皆の力を一つに! 炸裂、フィニッシュブロー!」
ボクらは、とうとうボスをあと一歩というところまで追い詰めた。けど、同じようにボク達も満身創痍。もう、次の一撃に賭けるしかない。
「『いくぞ、皆! この一撃に賭ける! 力を貸してくれ!』
GM! いいかっ!?」
「よし、フィニッシュブロー承認! こいっ!」
「必殺技使用宣言!」
「『応援』も加算します!」
ヒロインの『応援』って技は、番長の必殺技にダメージを追加することが出来る、ヒロイン唯一のダメージ型の必殺技だ。これで、全員攻撃に参加したことになる。
で、肝心の結果は……
「強い閃光と衝撃波が周囲を響かせる。そしてそこに立っているのは、君達だ!」
ボク達の、勝利だっ!
第十二話「上を目指せ! 絶え間なき成長の軌跡!」
セッションも終わって、成長のための経験値算出。上のほうにも書いたけど、使用した番長力が、直接経験値になるんだ。
ちなみに、全員残り番長力はゼロ。う〜ん、理想的な使用状況だね。
さて、成長は結構単純。経験値を使って、番長フレームを増やすか、番長位を上げるか。
番長位が上がれば能力値もHPも上がるけど、フレームが増えれば演出とかもしやすくなるから、番長力も溜めやすい。まあ、やりようではあるけどね。
ちなみにボクは、番長位を上げた。やっぱり、強くなったって実感がわくからね。
次の番長位になるために必要な経験値は……うげ、結構多いなぁ。
最終話「さらば番長学園!! その力は平和のために!」
とうとう最終話。結構駆け足だったし、説明が苦手なのもあって分かりにくかったかもしれないけど、ここまで読んでくれてありがとう。
……っても、結構な文章量になっちゃったけどね……
さぁて皆、『番長学園!!』を遊ぶ時には、強く、かっこよく、熱く、そして面白くを心がけてプレイしてね。ボクとの約束っ!
それじゃまたね。ばいば〜い。
さ〜て、あんみつあんみつ。流石に、昨日の今日で豪厳も事件起こしたりしないよね。今日はゆっくり休んで……
「晶〜! 豪厳の奴らが〜っ!」
ああ、もう! あんみつ食べる暇くらい待ちなよ! 仕方ないなぁ、もう。
「OK! あんみつの仇、取ってやるっ! 食べ物の恨みは怖いんだぞっ!」
「いや……そんな燃えかたされても……」
〜完〜