1.始めに
さて、皆様御機嫌麗しゅう。彷徨い人です。
今回のシステムレビューは「ローズ・トゥ・ロード」と呼ばれるゲームについて
お話させていただこうと思います。
この世界にはローズ・トゥ・ロード(以下ローズ)と呼ばれるゲームが主に3つありました。
始めに世に現われたのがローズ・トゥ・ロード。次に現われたのがその続編である
ビヨンド・ローズ・トゥ・ロードです。
そしてさらにその後に作られたのファー・ローズ・トゥ・ロード。
ところが残念なことにこれらのゲームは歴史に埋もれ、今では目にするのは困難になってしまいました。
今回私がお話させていただくローズは2002年、株式会社エンターブレインにより
復刻された最初のローズ・トゥ・ロードです。これについては今でも入手可能であり
まだ、お店やさんに並んでいることでしょう。それではしばし私の話におつきあいくださいませ。
2.世界観
2−1世界観
私たちがこのゲームで舞台とする世界、そこは“かりそめの大地”ユルセルームと呼ばれる世界です。
この世界には人間のほかにも、頑固な山小人や陽気に踊る丘小人、穏やかな性格の妖精など
さまざまな種族が生活しております。まずは私たちがそのキャラクターとすることのできる
種族について話すことにしましょう。
2−1種族
ローズでPCにできる種族は人間族、山小人、丘小人、妖精族、獣人族、巨人族、半妖精の
7種類の種族が存在します。ちなみに追加サプリメントを使えばさらに増えます。
ここでは、あまり馴染みの無いであろうローズ独自の種族についてだけ触れてみたいと思います。
山小人、イメージとしてはドワーフです。丘小人、イメージ的にはハーフリングやケンダー
グラスランナーといった感じです。
3.システム
3−1判定方法
使うダイスは主に6面体2つと10面体2つです。場合によっては6面体は3つ使うこともあります。
判定方法は能力値プラス2D6の上方ロールと1D100によるパーセントで出す判定の2種類です。
他のゲームに比べて変わっているところはそのヒットポイントの出し方。
このゲームではダメージを受けると能力値から直接減っていきます。
ダメージを受けるほど能力値が減って判定が失敗しやすくなるのです。
3−2魔法
ローズの特筆すべき点として独特の魔法システムがあげられます。
他のゲームでは不思議な力である魔法も人々の英知によりある程度安定して使うことができます。
たとえばソードワールドを例に挙げますが、ソーサラーレベルが1あれば自動失敗しない限り
エネルギーボルトを放とうとすれば、放つことはできますよね。(精神力を満たしていることとか他の要素も)
ですが、ローズの魔法は初めて魔法を使うときは実際に発動を試みるまでどのような魔法が発動するかはわからないのです。
その魔法が火炎の力に属するものなのか或いは魔界の力に属するものなのか、そういったことはわかります。
けれども、その魔法が実際にどのような効果を発揮するのかは、発動を試みて初めてわかることとなります。
これにより、攻撃する魔法を使おうとして敵を癒してしまったり、またその逆に仲間を傷つけてしまったり
ローズではそのようなこともよくあることです。
そして、さらに厄介なことに発動を試みた魔法が必ずしも発動するとは限りません。
術者の能力が足りなかったときには魔法は発動せず、術者は気絶してしまいます。
無事発動に成功すれば、術者はその魔法を覚えたことになり、以後は条件が許す限り自由に使うことができます。
3−3特技
ローズではPCたちはそれぞれ生まれや成長の過程によって「特技」というものを得ます。
この特技、使い方が少々変わっておりまして判定時にダイス目が気に入らなかった場合
その判定に関連した特技があれば、1つの特技につきPCのレベル回数まで判定を振りなおすことができます。
例えば、1レベルのキャラクターが戦闘を回避するため山賊の説得を試みようとします。
ですが、ダイス目が振るわなかったため<平和>の特技でダイスを振りなおすことを宣言しました。
GMはこれを認め、判定を振りなおした結果高い達成値が出て説得に成功しました。
こんな感じです。この特技は主にPLから使用を宣言すると言う事を付け加えておきましょう。
なお、あまりに無茶な宣言(歌を歌いながら回避を試みるから<歌>で振りなおすとか)は
恐らくGMに却下されてしまうことでしょう。
4.雑感と書いて言いたい事と読む
さて、世界観だとかシステム面だとかいくつかお話いたしましたが
どうも私の語りたかったローズの魅力とは少々かけ離れてしまっている気がするので
少し私の感じるローズの魅力について述べてみたいともいます。
ローズはひどいゲームです。ルールブックは非常に読みづらく
あちらこちらに必要なデータが散逸しております。
(余談ですが、ローズのルールブック購入後ルールを把握しきれなくて半年ほど本棚で眠らしておりました)
また、あまりにもバランスの悪い戦闘システムは無駄に戦闘を長引かせたり
あっさりとPCを殺してしまったりすることもあります。
PC達では逆立ちしても勝てないような数々のクリーチャーたち。
けれども、ローズにはそれらを補って余りある魅力があるのです。
ユルセルームに関する膨大な情報。そしてそれに必ずしも囚われる必要の無い柔軟な世界。
基本的なことはシンプルに整えられ、キャラクターの行動を無闇に縛らない懐の広いシステム。
そして、ローズの1つのプレイ指針としてサプリメント「ザ・ストレンジソング」に載っている
リプレイは私に衝撃を与えました。
詳しい内容には触れませんが、単純に戦いのみに尽きるのではないローズの楽しみ方が示されておりました。
このリプレイは一読の価値があると思います。私の最も好きなリプレイでもあります。
(蛇足的に付け加えるとストレンジソング掲載のシナリオ「さよならの城」も非常に優れたシナリオです
完成度の高さと、結末の無いシナリオ。矛盾してるようですが両方とも内包している素晴らしいシナリオだと思います)
ユルセルームの大地には旅人を惹きつける「何か」が確かに存在いたします。
5.最後に
これで私の話はおしまいです。自分で読み返してもみましたがどうも言葉を綴るのが
苦手なのか稚拙な文章になってしまいました。インターネットが普及した現在、幸いなことに
より詳しく、そしてわかりやすく解説されているWebサイトもいくつかございますので
そのようなサイトをいくつか紹介させていただこうと思います。
Roads
to Lord Plaza
おっと、それからもう1つ。私の話はあくまでも私が見聞きしてきたローズです。
あなたの先にはきっとあなたのローズがあることでしょう。
では、機会があればかりそめの大地にてお会いいたしましょう。