アリアンロッドリプレイ最終話「万色の最終決戦」

プリプレイ
Scene1〜GM、驚く〜

 さてさて、長かったアリアンロッドリプレイも遂に最終話。
 なぜたった4回のセッションに1年かかったのかと考えるととても感慨深いものがありますが。
 まあ、今回は前のように極端に間が空いているわけでもないですしハンドアウトも無し。
 シナリオもラスボスもきちんと設定しているので何の問題も無し。
 ……のはずが。

万華鏡:とりあえず5レベルにはなれるな。

彷徨い人:サブクラスをレンジャーにすると……でもアルケミストやめたくないな。

GM:なあ、この大量の経験点は何?

万華鏡:昨日先輩の家でビーストバインドをやったんだ。

GM:知ってる。

緋月:その後BOXにやってきた我々は延々とアリアンロッドのセッションを。

菊池:おかげで大量に経験点が貯まったよ。

GM:なんでやねん!


 というわけで一気にPCがレベルアップ、それに伴い敵もちょっとレベルアップです。

Scene2〜メインクラス、アルケミスト〜

リットン:GM。

GM:なんだ。

リットン:メインクラスをアルケミストに変えていい?

GM:駄目に決まってるだろ。


 メインクラス/サポートクラス

 アリアンロッドのキャラクターは2つのクラスを組み合わせて作成されます。
 その際[メインクラス]をウォーリア、シーフ、メイジ、アコライトから選び
 [サポートクラス]は上記の4つを含めた14種類のクラス全てから
 選択することが出来ます。
 一応、クラスチェンジのルールは存在しますがそれはあくまで[サポートクラス]を
 変更できるだけなので、リットンの言っているような行為は明らかに不可能です。

リットン:それは分かってるけどレベルを上げてレンジャーに転職してそれから更に
     アルケミストに戻るのには経験点が足りなくて。

GM:いや、別に戻らなくてもいいだろ?

リットン:いや、キャラクターシートからアルケミストの文字は消したくない。

エフレイン:俺も同じ事を言おう、メインをサモナーにしちゃ駄目か(笑)。

GM:たぶん、何も有利なことは無いぞ。メインクラス制限の存在する
   防具も付けられないし。

エフレイン:そんなことは分かっている、ただサモナーっであるということに意味があるんだ。

リットン:そうだそうだ。

セレン:ところでGM、レコードシートは?

GM:あっ、コピーするの忘れた。

リットン&エフレイン:(ニヤリ)


Scene3〜成長報告ぷらすあるふぁ〜

GM:さて、成長報告だが。

リットン:ごめん、詳しく言いづらい。

GM:まあ、一気に2レベルアップしたしな。

リットン:修行をしていたボクに声をかける人が居たんです。
     ぼうや、アルケミストの道を極めたいのかい?って(笑)。
     その人はこの紙の内容を別の紙4つに写せばアルケミストの道を極められるって
     言ったんだ。

エフレイン:そういうわけで、見事その試練を果たした我々は。

リットン&エフレイン:[サポートクラス]が[メインクラス]になりました(笑)。

セレン:認めたの?

GM:厳密に計算するといろんなものを壊すかもしれないとか思ったんですが、
   まあ別に大した差は無いかと思いまして。

エフレイン:というか、間違いなく弱くなってるぞ。防具がろくなものが装備できないし。

GM:というわけで、今回のセッションは2人ほどハウスルール全開です。


 成長報告も結構な分量になるので割と割愛してダイジェストでお送りします。

セレン:こっちは全体的に能力を上昇させて、《レイズ》とか色々取りました。


エフレイン:俺は、サモナーからガンスリンガーになってダンサーになってバードになって。

GM:なんかユ○ナみたいだな(笑)。

セレン:FF○−U?

GM:ええ。私、召喚師辞めてアイドルになりますって感じで(笑)。

リュート:こっちは遂に魔法を取得《バイオレントウインド》を取りました。
     あと新アイテム桜色の輝石をゲット。

GM:そのアイテムは一定の輝石ポイントを使うことによって色んなことが出来るぞ。
   基本的には回避と<風>属性魔法に使えるフェイトって感じだがな。

リュート:(GMの用意した紙を見ながら)了解。



Scene4〜今回予告〜

  森の奥で彼らが見たのは、奈落の底まで続くと思える昏く深い穴。
  最後の迷宮の最奥、地下99階で彼らが見たのは……。
  アリアンロッドRPG最終話「万色の最終決戦」
  少年が姉と出会うとき、世界は……。

エフレイン:最終話っぽいな。


オープニングフェイズ
Scene5〜決戦前夜というには長すぎる休憩〜

GM:さてオープニングはバルドの街から。君たちはコンピュータRPGみたいに
   ラストバトル直前にレベル上げにいそしんでいたわけだが。

セレン:何故か時間が経たないってやつか(笑)。

GM:その現象を利用して、ピラミッドの石を一人で運んだりするトレーニングをしてたぞ(笑)。

エフレイン:微妙な修行法だな。

リュート:【筋力】はこれであがったんでしょうね。

GM:そんなことをしてるとアミィとリーダさんがやってくる。

アミィ:あの、行かなくていいんですか?

エフレイン:そういえば、そろそろ行かないとな。

リュート:準備は万端です。

セレン:そういえば、どこから行くんだったっけ?

GM:え〜〜、前回貴方達がクライマックスを戦った小屋の地下に転送円があります。

セレン:え?

GM:俺、前回のラストで言いましたよ。


妖魔:この施設の地下のテレポーターからいける、地下99階からなる大ダンジョンさ。』


GM:ほら。

セレン:ほんとだ、言ってる。

アミィ:それにセレン、あれを見て。

GM:と言ってアミィが指差す先には前セッション時には存在しなかった『カリン塔』みたいな塔が。

リットン:あの上に姉さんが。

エフレイン:長いな。

GM:いや、ゴラドーが言ってたのは地下99階だ。上の部分には何の意味も無い(断言)。

エフレイン:そ、そうか。

リットン:じゃあ行こうよ。

GM:オーケー、じゃあ君達は森へと向かった。


Scene6〜お久しぶりの森の魔女〜

 未だに瘴気が漂う、というより以前より強く瘴気の漂う森を抜けた一行は
 一週間前に激闘を繰り広げた場所にたどり着く。
 その彼らの前の地面から唐突に飛び出した木の根が球体を形作った。

GM:さて、君たちの前にまるで瓜○のアルターみたいな球体が現れる。

リュート:言って分かる人間が何人いるんだよ!(笑)

GM:いや、

リットン:これ何?

GM:そして根が解けると。

女性:ハロー。

セレン:やっぱり、エメロードさんか。

GM:中から出てきたのはいつもの様に空飛ぶ椅子に座った女性だ。

エフレイン:なんでこんなところに。

エメロード:なあに、ちょっと貴方達の手助けをしてあげようと思って。

エフレイン:まあ、そんな事だとは思ってたんだがな。

エメロード:事態が思ったより緊迫してるからね。

セレン:そうなの?

エメロード:この瘴気の量を感じてなんとも思わないの?一般人ならこの森に入っただけで
      邪悪化しかねないわ。

セレン:へえ〜。

エメロード:というわけで、早速アイテムを。

リュート:アイテム?どんなアイテムです?

GM:まず全員に輝石力無力化の護符、これを持ってると輝石の力による
   ダメージアップ効果をカットできる。

リュート:使いきりですか?

GM:安心しろ、何回でも有効だ。

エフレイン:流石に一撃もらったら死ねるからな。

リットン:これがないとダメージが一万倍になったりするんだね?

GM:そうそう。『ダメージは、えっと40万点?』とか言われる。

セレン:でも護符の効果で40点になった、とか言える。

GM:そんな感じです。

エメロード:あと、なんだかんだであんた達の役に立ちそうなアイテムを持ってきたけど。
      まずリュートにカタナの鞘を渡そう。

リュート:GM、修羅の鞘はサポートがサムライじゃないと持てないんだが。

エメロード:大丈夫、修羅の鞘じゃないから。それよりもっとあんたの喜びそうなもの。
      これを使っていると《デッドリーポイズン》(毒ダメージアップ)が1レベル取得できる。

リュート:この鞘の名前は?

エメロード:『修羅の鞘・ぜっと』(笑)

セレン:ぜ、ぜっと。しかも発音がひらがなっぽい。

エメロード:まあ、名前はどうでもいいから変えるなら変えてもいいよ。
      次はセレン用のアイテム。

リュート:『ボタン・ぜっと』?(笑)

エメロード:うんにゃ、単純に《ヒール》の効果範囲が範囲(選択)になる聖印。

GM:次はリットン。リットンには炸裂弾をプレゼントだ、1セッションに3回まで
   ダメージが増える。

リットン:ありがとー、今回からグレネードを多用することは黙っておきます(笑)。

エフレイン:最後は俺なんだろうが、正直戦闘力を強化するアイテムは要らんぞ。

エメロード:赤き斜陽の剣の代わりになりそうなアイテムでどう?

エフレイン:どうって言われても、現状これで困ってないしな。

GM:あれ[メインクラス]がメイジのキャラにしか使えないぞ。

エフレイン:(絶句)。

エメロード:というわけで伸びる棒。『如意棒・ぜっと』。

エフレイン:なんだこれは?

エメロード:いや、頭に輪っか付けてるから(爆笑)。

エフレイン:ちなみにその『ぜっと』ってなんか意味があるのか?

エメロード:あるわけないでしょ、ネタなのに(朗らか)。

エフレイン:伸びろ!如意棒・ぜっと!!(笑)

リュート:ちなみにどんな効果なんですか?

GM:ごめん、まだ考えてない(爆笑)。

セレン:殴っていいよエフレインさん。

GM:そうだな。エンゲージ外から攻撃可能で、ダメージは基本が5点
   装備制限は『リング付き』であることだ(笑)。

リュート:すごい、そんなレアな装備制限初めて聞きました。

エメロード:まあ、頑張ってね。君らが頑張んないとまじめに世界は滅びるよ。

セレン:もしかして面倒くさいから他人に任せようとしてません?

エメロード:そうとも言う。

エフレイン:まあいいさ、とにかく先を急ごう。

GM:そんな感じで君たちは小屋の中に入っていった。


「リットン、世界の運命は本当にあなたにかかっているんだからね」
 小屋の中に入っていったリットン達を見送ったエメロードの周囲の影から
 滲み出るように妖魔たちが現れた。
「流石にこの勢いで妖魔があふれ出したらまずい事になるか」
 エメロードの杖の先に緑色の魔力光が灯る。
「いくら現役を退いたといっても、貴方達程度じゃ私は倒せないわよっ!」


ミドルフェイズ
Scene7〜ヒャッハー(笑)〜

 小屋の地下にあった魔方陣、見るからに怪しいものだったがここまで来て
 それに怯むような者はいなかった。
 そして、その先で彼らを待ち受けていたのは。

GM:さて(ダイスを振る)……エフレイン。

エフレイン:なんだ、俺だけ別の部屋か?それとも不意打ち?

GM:後者。……低い、10だ。

エフレイン:とはいえ、流石に不意打ちだったら当たってるな。

GM:ダメージは35点。

エフレイン:残りHP4点になりました。

ヒャッハー:ヒャッハー!!

エフレイン:ぶっ殺す!

ヒャッハー:おいおい、少しは会話をしてみたらどうだ。人類だろ(笑)。

セレン:不意打ちをした人間に言われる筋合いは無いと思う。

リットン:確かに。

ヒャッハー:お前らが報告にあった……。

エフレイン:伸びろ如意棒!!

GM:ぶはっ。だからせめて会話ぐらい聞いてくれ。

ヒャッハー:くそ、俺は雑魚じゃねえんだぜ!馬鹿にしやがって。

リュート:どう考えても雑魚です。

ヒャッハー:手前らが来るまでの間暇だったもんだから、ずっと素振りしてたんだよ!
      それを不意打ちだなんて言いがかりもいいところだ!

セレン:ご苦労様、アホだよね。

リュート:でも、わざわざあそこでやったって言う事は普通に不意打ちする気だったってことじゃ。

ヒャッハー:……ヒャッハー。

エフレイン:やるか。

ヒャッハー:ハッ、やれると思ってるのか?俺は<水>の輝石を持ってるんだぜ!

リュート:(大笑い)。

GM:リュート、お前こいつのことをネギしょってきた鴨だと思ってるだろ?

リュート:あなたも私にくれるんですね。いやあ、実にいい。

セレン:しかし、<水>の輝石か。なんかそれっぽくないけど。

GM:最初は<火>だったんですが。


ボス「ここに輝石が3つある。<火>と<地>と<水>なんだが」

ヒャッハー「ヒャッハー!<水>だー!!」


GM:という会話が(笑)。

セレン:馬鹿だ。

エフレイン:一応、墓に刻む名前くらいは聞いておいてやるかな。

ヒャッハー:ライオットだ、よ〜〜〜く覚えておくんだな、手前らが最後に見る男の名前だぜ!!

リュート:さて。新アイテムの試し切りと行きますか。

リットン:墓要ラナイ、血流セ。

セレン:いつの間にか仮面つけてる!(笑)

エフレイン:戦闘前に聞いておきたいんだが、如意棒を伸ばしながら突いたらダメージ増えないか?

GM:無理。

エフレイン:なんで?

GM:そんな凄いスピードで伸びるわけじゃないから。

エフレイン:おいおいおいおいおい!!ちょっと待て!

GM:どうした?

エフレイン:そこは伸ばしながらだと狙いが付けにくいとかいう場面だろ!
      なんでスピードを落とすんだ(笑)。

GM:昨日、回転ドアとかの安全に関する番組を見てたんだ。それによると
   スピードを抑えると衝撃力が下がるらしい(笑)。

エフレイン:帰れ!

GM:さて、それは置いといて戦闘だ。


 1ラウンド経過

ヒャッハー:な、なぜだ、俺の体は半分無いのにお前らはノーダメージだと!!(笑)

エフレイン:それはお前のダイス目が全部4以下だからだ。

セレン:前回の反動みたいに悪くなってるよね。

ヒャッハー:くそ!なら輝石の力を喰らえ!!

GM:そう叫んだ瞬間、ヒャッハーの手から輝石の輝きが迸る!

エフレイン:シーン全体攻撃か!

セレン:エフレインさん、HPは。

エフレイン:結構やばい。

GM:全員、加護とか無視で1D6点ダメージを受けてください。

一同:は?

GM:だから1D6。あの護符の効果でダメージは大幅シャットダウンです。

ヒャッハー:ば、馬鹿な!なんで輝石の力を喰らって無事なんだよ!

リュート:(大笑いしながら)当て馬臭が凄いですね。


エフレイン:如意棒で叩く。……8。

GM:そんなのよけるに決まってるだろ……ファンブル。

エフレイン:14点ダメージ。

GM:あ、死んだ。(一同爆笑)。

リットン:哀レ、哀レ。

エフレイン:哀れすぎる。

リュート:惨めな男です。

セレン:あまりに惨め過ぎるよ(笑)。

GM:ちなみに輝石は力を失ってるからな。

リュート:……まあいいでしょう。


 ちなみにヒャッハーのドロップ品は。

GM:その出目だと。ヒャッハーの心臓だ(笑)。

リュート:いくらです?

GM:さ、3000G。

リットン:ヒャッハー(笑)。


Scene8〜姉さんといっしょ〜

GM:部屋を調べるとここが地下98階であることは分かる、そして目の前には扉。

リュート:ここは私の出番ですね。【罠発見】に【危険感知】に〜♪


 さて、久しぶりのダンジョンです。
 まあ、ダンジョンシーンをきちんと書いても面白くないので。
 ダイジェストで紹介しますと。

GM:全員【精神】判定ね、失敗した人は。

セレン以外:はーい。

GM:じゃあ、部屋の中には姉さんとかマジックアイテムとかサンゾールが見える。

セレン以外:中に入ります!

セレン:ぎゃ〜、みんなが酸の池に!



GM:この部屋の中心に人が立ってるよ。知り合いだ。

リットン:姉さん!この感触は今度こそ姉さんだ!

GM:いや、触れようとすると解除される。このトラップ接触すると解けるから。

リュート:イリュージョンか。

GM:そしてカチッという音がしたかと思うと、いきなり地面からトゲ付きの板が。
   ちょうどリットンの顔面辺りに(笑)。

リットン:ぎゃ〜〜!!



セレン:地下に降りる階段が二つか。

リュート:どっちかが罠だな。

リットン:酸の池の下にあった階段か、姉さんの下にあった階段か。

リュート:リットンの姉の下にあったやつの方が見つけにくかったわけですし。
     それでいいんじゃないですか?

GM:(ちっ、正解だよ)じゃあ、99階に降りれたぞ。
   雰囲気的には『恐ろしい幻影が浮かんで発狂しそうだ』って感じだ。

セレン:何のネタ?

GM:変愚蛮怒ってゲームです。煉獄99階で混沌のサーペントを倒すゲーム。



GM:通路には一本の丸太が転がってる。

エフレイン:如意棒でつつく。

GM:吊り天井が落ちてくる。

リットン:ねえ、罠が全部ピンポイントでボク狙いな気がするよ。


 で、そんなこんなで。

GM:さて、そして遂に一番奥っぽいところに到着だ。



Scene9〜桜花の祭壇〜

GM:そこには地下99階とは思えない光景が広がっている。
   広大な空間に桜並木、そしてその奥にある異様に禍々しい祭壇。
   そして。

リットン:姉さん!

GM:そう、そこには君の姉さんが……。

リュート:罠です、近づいちゃいけません。

エフレイン:そうだぞリットン、いい加減学習しろ。

セレン:たぶん今度も触れば消えると思うし、撃ってみたら?

エフレイン:まあ、プレイヤー的にはそろそろ本物だと思ってるんだがな。

エレーナ:よく考えると99階のダンジョンに98階に直通の道を作る意味が
     無いような気がしてたんだけど。

セレン:うん、普通にそう思う。

リュート:なんであんなものを作ったんですか?

エレーナ:いや、99階まで降りるのがしんどかったから。利便性の問題で
     98階でいいから通路を作ってくれってゴラドーに頼まれて。

リュート:なんだ、あいつも少しはいいところあるじゃないですか。

リットン:姉さん。

エフレイン:だからあれはトラップなんだよ。ダキューンダキューン!(撃った)

エレーナ:きゃっ!危ないわね、最近は人が話している最中に攻撃するのが流行なのかしら?

リュート:あのトラップ高性能ですね、ちゃんと会話してる。

GM:なんか某ネットゲームで「最近のB○Tは高性能だな」って言われてる気分だ。

セレン:そうだね。

GM:あのな、分かってると思うけど本人だから。

エレーナ:貴方達……じゃなかった、貴様らいい加減にしないとワタクシは怒りますよ(笑)。

リュート:丁寧なのかどうなのか分からない口調ですね。

セレン:何か本物と証明できるものがあればいいんだけど。

エレーナ:したっけ、そのようなことを言われましても。

エフレイン:その微妙な方言は本物くさいな。

エレーナ:リットン、いい子にしてましたか?

リットン:うん。

エレーナ:もちろんワタクシの目的に協力してくれますよね?

リットン:姉さんは今何をしてるの?

エレーナ:輝石を集め、それを使って邪神の封印を解こうとしているのよ。

エフレイン:邪神?

エレーナ:そう、憎悪の邪神クロムクルーの封印を。

リュート:なぜそんなことを。

エレーナ:それは全て教主様が知っておられますわ、ねえ?

GM:そう言って彼女は振り向く、するといつの間にか祭壇のところに男が立ってる。

セレン:あれが親玉?

エフレイン:なあ、教主とやら話の腰を折って悪いんだが強い魔力があればこのリングを
      外せると聞いたんだが。といって祭壇の方を物欲しそうに(笑)。

教主:『リング付き』か(笑)。

エフレイン:貴様、たった今滅殺決定だ!

教主:君も私の計画に協力してくれたら外してやってもいいんだが。

エフレイン:邪神を復活させるとか寝惚けた事を言ってるやつに協力できると思うのか?

教主:おいおい、そんなに怖い口調で話すのはやめて貰えないか?
   私は君と敵対する気はないんだよ。

エフレイン:ほう、なぜだ?

教主:君ならきっと私とともに世界を滅ぼしてくれると思っているからだ。

エフレイン:俺に何のメリットがあるのか本気で分からんぞ。

教主:この世界は腐っている、そう思わないかい?

エフレイン:確かに腐ってるが(笑)。お前よりはましだ。

教主:私は誓ったのだよ、あの憎きサンゾールと教会に復讐すると!

GM:そう言った彼がフードを取ると、その頭には禍々しいリングが。

リュート:なんだかなあ、って奴ですかね。

セレン:うん、何を言いたいのかは分かったけど。

教主:この私の憎悪を糧に邪神を復活させたところで、たった一柱の神の力では
   世界を滅ぼすことなど出来ないだろう。

リュート:まあ、人間たちの味方の神もいますからね。

教主:だが!邪神が復活し、その影響で妖魔がはびこればこの世界は滅ぶのだ。
   光の神々の手によってな!

エフレイン:なるほど、<火>の粛清を自らの手で起こそうというのか。


 粛清
 この世界は今まで幾度となく妖魔たちの侵攻に晒されてきました。
 そしてその度に粛清と呼ばれる神の裁きが地上を襲い妖魔や人間たちは
 滅びる寸前まで数を減じています。
 そして<風><水><地>ときて次に起こる粛清こそ<火>の粛清だと言われているのです。

セレン:でも、そんなことをしたらあなただって。

教主:復讐さえ出来ればそれでいいのだよ、そしてその為の最初の犠牲がエレーナ君と
   リットン君、キミなんだ。

リットン:え?

教主:なぜ君たちに私たちの組織の情報を教えたのかを教えてあげよう。
   この儀式には触媒となるべき人間が必要だった、君と君の姉さんは
   たまたまその適正があったんだ。

リットン:そんな!なんで姉さんが!!

教主:『萌えヒロイン作成チャート』で被害者属性を振ったからさ、あのときのダイス目しだいで
   このキャンペーンは全く別のものになっていただろう。

セレン:そんなの今ぶっちゃけなくてもいいです。

教主:だが、残念なことにあの時点のリットン君では弱すぎた。儀式の途中で体が耐え切れなく
   なっていただろう。だからこそ私たちの後を追わせることで成長させたのだ。
   そして君は予定通りゴラドーや……えっと、あのヒャッハーを倒すぐらいに成長した。

リュート:名前で呼んでやれよ!(笑)

セレン:えっと、確か名前は……。

GM:ヒャッハー(笑)。

教主:とにかく、ここで君たち二人を殺せば私の計画は完成だ。

エフレイン:ちなみに、あんたはなんでリングを付けられたんだ?

教主:今、思い出しても忌々しい。たった10回くらい縛り首になりそうな事件を起こした
   だけだと言うのに!毒薬を作って何が悪いんだ!!

セレン:悪いわ!

エフレイン:あー、とはいえ個人的にはこいつが何してようがリング付ける方が悪いって
      考えるんだが。

リュート:毒か。……作り方を教えてくれたら見逃してあげてもいいんですけど。

教主:見逃す?何を言っているんだ、君たちは状況を理解しているのか?

エフレイン:4対2だな。

教主:ただしその2は一騎当千の2だ。なにしろ輝石を持っているんだからな!(爆笑)

リュート:急に雑魚に見えてきたのはゴラドーとヒャッハーのせいですかね?

セレン:どうするんですか?

エフレイン:可哀想だが、流石に世界を滅ぼす気はない。ここは一旦取り押さえて
      サンゾール暗殺話を持ちかけよう。

リュート:ええ、生け捕りにして毒の製法を聞きだします。

リットン:GMそういえば姉さんって洗脳かなにかされてるんですか。

GM:されてる、明らかに普通の目じゃない。

リットン:なら戦います。あの人を倒して姉さんを正気に戻すんだ!



クライマックスフェイズ
Scene10〜エンシェント・テンプル〜

GM:さて、正真正銘ラストバトルだ。ちなみにこの戦闘はリットンとエレーナが[死亡]
   した時点で終了するので注意してくれ。

セレン:具体的にどうなるの?

GM:邪神が復活してゲームオーバーです。

リュート:まだ毒の研究が終わっていないっていうのに、流石に世界を滅ぼされちゃたまりません。

GM:敵は2体。拳を握り締めてる教主と短剣二刀流のエレーナだ。

エフレイン:モンクとシーフか。

GM:ちなみに教主がモンクなのはキャンペーン開始時のボスイメージが
   教皇だった時の名残だ(笑)。

リュート:流石に黄○聖闘士には勝てそうにないから名前が変わってよかったですね。

セレン:前回が北○の拳で今回は聖○士星矢?

GM:黄金の鎧とかは着けてませんけどね。

リュート:きっと見捨てられたに違いない(笑)。

GM:冗談はさて置き、最初は教主!マイナーで《スマッシュ》、メジャーで《ソニックブーム》!

リュート:回避には自身があるんですが……喰らいました。

GM:ダメージは38点だ。

リュート:それは……セレンさんから《プロテクション》を掛けてもらってもきついですね。

エフレイン:これは短期決戦しかないな、最初ッから最大火力だ!


 エフレインの言葉通り、戦闘開始直後から全員が最大火力で攻めますが。
 その集中攻撃を受けてなお教主は健在。
 流れは完璧にGM側に傾きます。
 ちなみに教主の輝石攻撃はダイス目悪く、ろくなダメージを与えられませんでした。

リットン:あれで倒れないなんて。

エフレイン:バッドステータスが効くのが唯一の救いだな。

リュート:ボスだからといってバッドステータス無効はむかつきますしね。

GM:そうなんだよな、毎回毎回ラスボス付近になると全異常憑依無効って。

リュート:せめて憑依くらいは効いてもらわないと話になりませんよ。

エフレイン:全くだ。

セレン:GM。脱線しまくってます。いきなりサ○ンナイトの話題はちょっと。

GM:おおっと、次は教主か。じゃあ、さっきから[転倒]がうざいエフレインに
   《トリプルブロウ》……命中、外れ、命中。

エフレイン:やばい、落ちた(戦闘不能になった)。

セレン:エフレインさんの攻撃力がなくなると真面目にまずい、このターンで
    回復させます!

GM:おっと、そんなことをさせると思ってるのか。
   ここでセレンも落とせばこっちの勝ちだ。エレーナの行動。

セレン:こっちはまだわりとHPが残ってるんだから、エレーナの攻撃力じゃクリティカルしたって。

GM:エレーナは両手の武器を地面に落とす。

セレン:え?

GM:《クイックドロウ》で魔導銃を即座に準備、そして《エクシードショット》!!

セレン:あれって確か滅茶苦茶ダメージ高くなかったっけ?

GM:そのとおり!演出的にはエレーナの両手の動きにしたがって桜の花びらが舞う!

エレーナ:手掌で操れば速度は二倍!喰らえ!

エフレイン:千本桜か?

GM:千本桜でも、風華円舞陣でも、完全なる墨染めの桜でも何でもいいがダメージは強烈だぞ。
   えっと68点だ。

セレン:こ、これで落ちたら終わる。フェイトを使って《プロテクション》……!。

GM:どうだ?

セレン:立ってる!HP一桁だけど!!というわけで《レイズ》!エフレインさん蘇れ。

エフレイン:よし、まだ《ガーディアン》は残ってる。とりあえずセレンさえ倒れなかったら
      物理的にリットンを1ターンキルは無理だ!

リュート:さて、じゃあ私の番ですね。《インベナム》……命中!ダメージは14点!

GM:ぐ、やばい。残りHP6点しかない。[毒]で7点喰らうから[戦闘不能]確定か。

リュート:とはいえそれは流石に忍びない。リットン。

リットン:次はボクの番だ。よくも姉さんを、炸裂弾を使って……喰らえ!


 地下深くに一発銃声が高く、高く鳴り響いた。


エンディングフェイズ
Scene11〜森林の街・その後〜

 あの戦いから1ヶ月、セレンは未だにバルドにいた。
 人も建物もボロボロになってしまった街を元に戻すため……ではなく。
 以前よりもずっといい街にするために。

「よっこいしょっと」

 街の片隅にあるゴミ捨て場に石を棄てるとセレンは右手で汗を拭った。
 どうすれば以前より良くなるかはよくわからないが、とりあえず当面の目標は
 あのピラミッドを解体することだ。

「まったく、どうやったらあんなものが建てれるんだか」

 とりあえず、街の真ん中にはセレン達の銅像を建てるという意見も出たのだが
 それはギルドメンバー全員が反対した。
 その代わりに今のところは噴水を作ることになっている。

「セレーン!ちょっと手伝って欲しいんだけど!」
「ちょっと待ってて、すぐに行くから!」

 今はひどく忙しい、ただそれはきっといいことなのだろう。
 そう思うとセレンは再び街の中へと戻っていった。


Scene12〜バトルVSサンゾール〜

 懐かしい潮の匂いが鼻につく、リットン達と出会ってから約1ヶ月。
 エフレインは再び港町に戻ってきていた。

「ねえちゃん、ちょっと付き合うくらいいいだろ?」

 視界の隅に見慣れたゴミが映る、何も言わずそいつらを魔法で吹き飛ばした
 エフレインは町の中心の建物を見つめる。

「俺のリングは外れた……、だが」

 落とし前もつけずに泣き寝入りする気はさらさら無かった。
 だからこそここに戻ってきたのだ。
 翼を羽ばたかせ、町の中心にあるピラミッドの頂点に近づく。
 目指すべき人物はそこにいた、どうでもいいがつくづくこの世界の人間は頭が悪い。
 なぜ町にピラミッドを建てたがり、あまつさえその頂点に陣取るのだろう?

「覚悟はいいかサンゾール!俺は貴様を許しはしない!!」


Scene13〜Villain vision……森の中の奇妙な魔女……〜

 この世界にはまだまだ知らないことがある、この1ヶ月はそれを
 思い知らされてばかりだった。
 教主と名乗っていた男が今目の前で毒薬を作っている、それはリュート自身が
 全く知らない作り方だった。

「やはり、ここに来たのは正解でしたかね」

 ここはあのエメロードという魔女の家だ、教主……本名ネイダーと共に
 リュートはここで厄介になっていた。
 あの戦いの後、自分の研究に協力すれば命は助けるという条件でネイダーを
 助けたものの、どこに行こうかと途方に暮れていたリュートに声を掛けたのが
 エメロードだった。

「家に居たときは禁忌だのなんだの五月蝿くてこんな研究はできませんでしたし」

 そんなことを呟きながら本をめくっていたリュートの手が止まる。
 そこには一つのマジックアイテムが記されていた。
 解説文の中に危険だとか、触れてはならないなどと書いてあったが
 正直そんな文章に興味は無い。
 しかも封印されている場所はわりと近所。

「さて、またリットンでも誘って冒険でもしてみますか」

 この世界にはまだまだ知らないことがある。
 つまりそれは、生きている間は暇つぶしに困らないということだ。
 リュートは大きく伸びをすると立ち上がった。 


Scene14〜手にした素晴らしい平凡〜

「僕は長い夢を見ていたようなんだ」

 あれから1ヶ月、リットンは村へと帰り平和に暮らしていた。
 もう銃には触れていない、あれはこの生活には不要なものだから。

 旅をしている最中の記憶はある、ずいぶん子供っぽい行動で仲間に
 迷惑をかけてしまった、呪いが解けた今では考えられないような行動だった。

「まるで靄の中を彷徨っているような、そんな気分だった」

 今でも時々リュートには会う、森の魔女もだいぶ社交的になったようで最近は
 稀にだが自分から村に出てくることもあった。
 セレンからは先日手紙が届いた、バルドの復興は順調らしい。
 エフレインは……よくわからない、ただ風の噂ではサンゾールに挑んで
 再びリングを付けられたという話も聞く。

「だから、今のこの光景も夢なんじゃないかって思うんだ」

 誰もいない部屋、作りかけで放置された料理、そして魔物の爪跡。
 願うのは以前と同じ、ただ姉と共に暮らしたいというささやかな希望。

「待っててね姉さん。絶対に僕が助けてあげるから」

 少年の旅は終わらない。

                 アリアンロッドRPGリプレイ 〜Fin〜



なーはぼると

お、終わった。足掛け1年、遂にアリアンロッドリプレイ完結です。
いやあ、大変ですねえリプレイ書くのって。いまこのあとがき書いてるの
朝の8時ですよ。ナチュラルにハイで死にそうです。
しかし、大変でしたけどやはり勉強になりましたね。多分人生に全く必要の無い
リプレイを書くスキルとかが確実に上昇した気がします。

なんか、これで俺がもうリプレイを書かないみたいな書き方してますけど、
実は全然そんなことはありません。
6月下旬からうちのサイトで始動する企画には参加してますし、
会誌用のリプレイやサイト用では百鬼夜翔のネタも浮かんでます
これからも結構書いていくと思うので、今後ともよろしくお願いいたします(ぺこり)。
“つかれた〜〜♪”deal