『そして常識の滅ぶとき』

プリプレイ


GM:というわけで、会誌用のリプレイを収録するぞ〜。

一同:(拍手)。

GM:ではまず今回予告から。
 

世界結界、世界を護る常識の鎧。その結界を越えて迫り来る侵魔たちによって
 世界は幾度となく危機にさらされていた。
 そして今、強き命の輝きを持つ少女に魔の手が迫るとき
 世界に再び危機が訪れる。
 NW+S=FV3リプレイ 「そして常識の滅ぶとき」
 紅き月が昇るとき、夜の闇に魔法使いが舞う。

万華鏡:今回のシナリオって、真面目? それともギャグ?

GM:言っておくが、俺は今まであらかじめギャグ要素を盛り込んだシナリオを作った事は無い。

菊池:ほんとに?

GM:ええ、たとえHPのリプレイが多少笑いを誘うような描写が多めに含まれているとしてもです。
   あれはPCが暴走しているのをGMが止めてないだけ。

緋月:それもそれで問題だろう。

GM:まあ、細かいことは気にするな。というわけでハンドアウト読み上げるぞ。



PC1用ハンドアウト 推奨クラス ナイトウィザード
 君はこれまでウィザードとしていくつもの事件を解決してきた。この依頼も…
 今までこなしてきた任務と同じはずだった。だが、その命令書に貼り付けられた
 少女の写真を見たとき、君の気持ちは変わった。

 シナリオコネクション 天野壱与

万華鏡:天野壱与ね(せっせとキャラクターシートに書き込む)。

菊池:あれ? PC1やる気満々?

万華鏡:そんな話振られてましたし。

PC2用ハンドアウト 推奨クラス エンジェル
 君はこの世界の生まれではない、コスプレのように思われることもあるが背中の羽は本物だし
 本当に空だって飛べるのだ。
 天使として生まれた君がなぜこんなところに居るのか、何か重大な使命があったのかもしれない。
 でも、それはどうでもいいことだった。
 君は今日もマイクを片手にファンの前に飛び出していく。

 シナリオコネクション 《蝕むもの》エイルフォート

大羽:エンジェルか。

緋月:キミしかいないって。

GM:というか、おまえがそんなキャラをやりたいって言い出したから、
   そう言うハンドアウトを作ったんだ、選んでもらわないと困る(笑)。

PC3用ハンドアウト 推奨クラス ナイトウィザード
 君が上司から受けた命令、それはある人物の監視だった。
 東京・秋葉原に突如現れた異世界からの来訪者、君は目的などが一切不明のその人物の
 スケジュールを把握し、行動を管理し、無関係のイノセントたちが近づかないようにしている。
 ・・・人はそれをマネージャーと呼ぶかもしれない。

 シナリオコネクション 絶滅社上司

緋月:困ったときの絶滅社上司って感じだな。

GM:いやあ、四人分のシナリオコネクションを考えるのが面倒で。



PC4用ハンドアウト
 君は今まで仲間たちとともに幾多の戦いを潜り抜けてきた。
 この仲間たちとならどんな敵とだって戦える。
 君は彼らと戦えることに誇りすら抱いていた。
 そしてまた新たな指令が下る。君は信頼するチームとともに戦場へと赴いた。

 シナリオコネクション 新藤清二

菊池:じゃあ、PC4やるか。新藤清二?

GM:ええ、新しい藤に、清水のしみずに漢数字の二。

緋月:『清水のしみず』?

GM:・・・・・・細かいことは気にするな。さっさとハンドアウトを選んでキャラクターを作るんだ。


 そんなこんなで
 万華鏡=PC1、大羽=PC2、緋月=PC3、菊池=PC4
 という風に決まりキャラ作をはじめていきます。

GM:今回は4レベルキャラね。

緋月:了解。


大羽:キャラクタークラスを書く欄が足りない〜。

GM:そんなオール1レベルの浮気者向けにはキャラクターシートも作られてないんだろ。

大羽:いや、ひとつだけ2レベルだ。


万華鏡:武器使おっかな〜。

GM:オレ、おまえがこのゲームで武器使ってるの見たこと無い。

万華鏡:・・・・・・ほんとだ! 無い!

GM:いまさら驚くなよ・・・。というかおまえこのゲームで
   暗黒流星の術(素手でのダメージが上がる技)以外に興味ないだろ。

万華鏡:あたりまえだ!

GM:(当たり前なのか?)

菊池:ほかのゲームでもあんまり使おうとしないしねえ。

万華鏡:よし、今回は武器を使って新境地を切り開こう。

菊池:武器を使うのを新境地って言われるとは思わなかった。

GM:まったくだ。

そんなアホな会話をしながらもキャラ作は進んでいったのですが。


万華鏡:駄目だ!

一同:

万華鏡:駄目だ! 俺は武器を取るなんて出来ない! 何かが訴えてくるんだ、おまえは馬鹿かと(笑)

GM:ああ、馬鹿だ(笑)

万華鏡:イマジネーションがわかないんだよ!

GM:勝手にしろ。

 と、まあ何だかキャラ作段階でだいぶ疲れた気もしますが。
 なんとかキャラクターは完成しました。

PC1 プレイヤー 万華鏡
キャラクター 水霧 悠(みなきり ゆう) 17歳 男 主なクラス 忍者
 高慢なつもりだが人がいいという、いかにも人がよさそうな性格の持ち主。
 時々アンゼロット(ウィザードの中では有名人、ちなみに女)の影武者という
 名目で女装をしていて、イロモノアイドル春原小鳥に貢ぎまくっているという秘密がある。
 ちなみに、結局武器は素手だった。

PC2 プレイヤー 大羽
キャラクター 春原 小鳥(はるはら ことり) 16歳(外見) 女 主なクラス エンジェル
 現在売り出し中のイロモノアイドル、絶対無敵かつ変態というよく分からん性格の彼女は
 実はこの世界の生まれではない。エルフレアという世界で生まれた天使なのだ。
 もっとも、この世界に来た理由はプラーナを集めるためと公言してはばからないため、
 エミュレイター一歩手前な人物として危険視されているのだが。
 ちなみに自称秋葉原の守護天使 本名はシグルーン。

PC3 プレイヤー 緋月
キャラクター 神崎 真冬(かんざき まふゆ) 22歳 女 主なクラス 強化人間
 ウィザードたちの組織のひとつ、絶滅社に属する女性。
 現在は春原小鳥のマネージャーのような仕事をしながら彼女を監視している。

PC4 プレイヤー 菊池
キャラクター 柊 真琴(ひいらぎ まこと) 17歳 女 主なクラス 魔剣使い
 輝明学園秋葉原高校に通う高校生。
 十一人の妹を持ち、しかも全員ウィザードという、なんかすごいことになってる人。
 ちなみに、苗字は同じですが某リプレイによく出てる不幸な柊君とは何の関係もありません。



オープニング1

GM:じゃあ、本編開始〜。まずは悠のオープニングから。

悠:はいよ、どんなシーン?

GM:とりあえず、君はアンゼロットの部屋にいる。いつもの影武者モードではなく、
   別の任務を受けるためにね。

悠:つまり女装ではないと(笑)。

GM:そういうこと、いつもの顔に『あんぜ』って書いた紙を張った人形はそこには無い。

悠:ちょっと待て(笑)。なんだそれは!(笑)

GM:いや、だから黄色い毛糸の髪をつけた女の子の人形。通称『あんぜちゃん』。

真冬:それ、影武者の意味ないし。

GM:何を言う。誰もそんなもんの中にアンゼロットが入ってるなんて思うまい。
   その横にちょっとアンゼロットっぽい人がいれば完璧だ。

悠:帰れ!(笑)確かにちょっと納得したが。

GM:で、ほんとにアンゼロットの部屋だけど。

悠:(シリアスな声で)入ります。

アンゼロット:よくきてくれました。実は普段の仕事のほかに少し頼みたい仕事が出来まして。

悠:ということは久々に普通の任務ですか?

アンゼロット:ええ、久々に女装しなくていい任務です。

悠:なるほど。・・・・・・少々残念ですね。

一同:・・・ええ〜〜!(爆笑)

GM:PC1が変態になった〜!(笑)。

真琴:ただでさえ変態が多いのに、また変態が!(笑)

小鳥:女装癖?

悠:違うの? 俺、そうじゃないのかなあとか思ってましたけど(笑)。行くところまでいく気満々だし。

 万華鏡、キャラ変わったよな。出会った頃はそんな君じゃなかったのに。

GM:オーケー、話を戻すぞ。そうするとお前は一枚の写真を渡される。

悠:どんな写真ですか?

GM:見慣れた制服を来た少女の写真。

悠:見慣れた制服? つまりうちの学校?

GM:ああ、輝明学園は学校によって制服が違ったりするけどあれは間違いなく君の学校のものだ。

悠:これは?

アンゼロット:天野壱与という少女です。彼女はいまだに目覚めていないウィザード。

悠:うちの学校では珍しくないですね。なんせ日本中からウィザードを集めてるような学校だし。

アンゼロット:彼女に接近し、保護してください。彼女は間近に迫っている事件の鍵となる人物です。
        すでに彼女のクラスに入れるように手配しておきました。

悠:分かりました。クラスからクラスに転入か、一体どんなことをするんだろう(笑)。

GM:親の事情で転向した彼は、一瞬で戻ってきました(笑)。でもクラスが変わります(笑)

悠:じゃあ、任務に行きましょう。



オープニング2

GM:次は真琴〜、君は今ロッカールームで準備を整えてる。
   これから君たちはあるエミュレイターを退治しに行くところだ。
   で、周りには十一人の妹ズが(笑)。

真琴:なんかエキストラとしてやられる雰囲気が満々なんですけど。

GM:ここでシナリオコネクションの新藤さんを登場させる気だったんだが・・・、
   滅茶苦茶入りづらいな(笑)。

小鳥:PC版ナイトウィザード(笑)。

GM:そこ、駄目なこと言わない。今発売直前でもこのリプレイが乗る頃には発売されて
   大分経ってるんだから。

 その後、これ関係の話題が少しばかり続きますが。あんまり会誌に載せるような
 ものでもないので割愛。
 というか、あんまりそういう大っぴらに言えないようなゲームの話をするんじゃない。

真琴:続けようか。

GM:ああ。そうすると、「準備は出来たかー」と新藤さんが。

真琴:はーい。

GM:ついでにその他大勢もぞろぞろと。

真冬:駄目な部隊。

真琴:許可したのはGMだー!

GM:俺しらねー。

真琴:ちなみに、どんなエミュレイター。

GM:ほとんど不明、まあいつものことだけど。それにこんだけ人数がいたら何とかなるって(笑)。

真琴:それもそうか(笑)。でも、いつも全員で動いてるはずないんだけどなー。

GM:何を言います、ハンドアウトでも言ったでしょう。このチームならどんな敵とも戦えるって。

真琴:ええ〜! そういう意味だったの?

真冬:そりゃ、どんな敵とでも戦えるわ。そんだけ数がいれば(笑)。

GM:隊長である新藤さんを含んで総勢十三人。

真琴:そりゃあ勝てるっていうか、埋まりそう。

GM:といって出撃したのが1時間前。

真琴:うん。今どうなってるの?

真琴以外のPC:(なにやら囁きあっている)

GM:あなた方精鋭部隊は、まあこう言ってる段階で運命決定したみたいなものですが。

真琴:うん(笑)。

GM:というわけで、妹たち乗っ取りたければどうぞ(ほかのPCに)。

小鳥:なんか可哀想だな〜。

真冬:隊長乗っ取ろうか?

GM:貴様、隊長なら死んでもいいって思ったな。

真冬:だってさ〜。

GM:まあ、菊池さんにはあらかじめ言ってある。彼女たちはシュラク隊みたいになるってな。

真冬:やめて〜。

小鳥:やめてください、あの悪夢は。

 シュラク隊、まあ詳しく知りたければVガンダムでも見てください。

GM:で、一時間後。「きゃああ!」と言って吹き飛んでいくのが(ダイスを振って)一人。

真琴:薄れゆく景色の中私はその光景を見ていることしか出来なかった。

新藤:ば、馬鹿なこいつのパワーは一体なんだっていうんだ。

真琴:叫ぶと同時に吹き飛ばされていく隊長。

新藤:うわーー。

GM:負けるはずが無い! といって飛び出して行ったのはリターナー(転生者)の妹。

真琴:私は隊長がどうなったのかを確認することさえ出来なかった。

GM:ちなみにリターナーの彼女は「ちょいやああーー!」って叫びながら突っ込んだんだが、
   その直後爆音が響いて「きゃあああーー」って。
   そんな感じで聖職者や陰陽師の妹が突っ込んでは行くんだが、ボカーンボカーンと。

真冬:陰陽師が突っ込むなよって言いたいんだけど(笑)。

GM:てなかんじで敵は君の姉妹を吹き飛ばしていくぞ。

真冬:敵強いよ。

GM:真琴以外はレベル低いけどな。

悠:そして唯一対抗できる真琴は勝手に死にかけてる(笑)。

小鳥:きっと最初にファンブル振ったんだよ。

真琴:(試しにダイスを振ってみる)……、ファンブル。

悠:不吉な。

GM:そして君の横に双子の妹(妹の名前を書いた紙を見る)晶が吹っ飛ばされてくる、
   まだ息はある見たい。

新藤:仕方ない、真琴……逃げるんだ。

小鳥:その男らしい科白は何?

GM:ああ、新藤さんだ、妹ではない。

新藤:俺が何とか足止めするから!

真冬:なんか、すごく私たちピンチじゃない?

悠:これと戦うのか……。

真琴:隊長。

GM:そう言った瞬間、君の視界は白く染まった。

真琴:次、私が目を覚ました時。私は病院のベットで寝かされていた。

GM:そうすると、見知らぬ白衣のおっさんが入ってくる。

真琴:ここは、病院?

GM:ああ、君は何とか一命を取り留めたんだ。あの現場から帰ってきたのは君と
   隣で寝ている晶君の二人だけだったよ。

真琴:二人だけ? 後の十一人は?

GM:消息不明だそうだ、最後に新藤が自爆したのだけは確認されてる。

医者:今は体を休めるといいその怪我ではしばらくは動けないはずだ。何、後五分ほどで救援の
   ウィザードたちが来るからすぐ元気になるよ。

真琴:そ、そうですか。

医者:我々ウィザードに入院の二文字は無い。

真琴:(どっか遠くを見ながら)そう、私たちに休息というのは無いのだ、
   何せ私たちは戦う為に『造られた』のだから。

GM:造られたのか? ま、まあいいや。真琴のシーンはここで終わり。



オープニング3

GM:と言うわけで次は真冬のシーン。時間は本編の半年ほど前。君は上司に呼び出された。

上司:神崎君。

真冬:はい。

上司:東京のある地点で、異世界からの侵入者の反応を探知した。

真冬:え、エミュレイターですか?

上司:どうやら一般のエミュレイターとは多少毛色が違うようだ。詳しいことは全く不明だ、
   もしかすると全く新種のエミュレイターかもしれない。それの監視が君の次の任務だ。

真冬:わ、私一人ですか?

上司:大丈夫、現在のところ積極的なプラーナの摂取活動等は認められていない、
   まだ比較的安全だと言えるだろう。

真冬:まだって。

GM:もしかすると明日あたりこたつの赤外線でも浴びて死の虹色光線を放つ化け物になるかもしれないし。

真冬:わかりました(泣)。ところで、具体的な場所は何処ですか?

上司:東京都……ごめん、何区か知らない。

小鳥:東京都、趣都。

GM:首都?

小鳥:そう、趣味の都と書いて趣都(笑)。

GM:帰れ!

上司:東京都秋葉原、人々の欲望が渦巻く町だ(笑)。

真冬:さ、左遷?

上司:何を言う、栄転だぞ。

真琴:物は言い様か。

真冬:そしてそれから半年後か。



オープニング4

GM:次は小鳥のオープニング、時間としてはお前が地球に来てから半年後。

小鳥:(ダイスを振って)今日はメイド服です。

GM:なら、その服装でステージの袖に居る。ステージの向こうでは君の出番を今か今かと
   待っている人たちが。

小鳥:今日もみんな来てくれてるんだ嬉しい。と言う事で開園は何時?

GM:あと十分です。

真冬:というわけで小鳥、そろそろ開園よ、今日もしっかりやってきなさい。

小鳥:あ、灯ちゃん。お客さんどれくらい入ってるの。

真冬:……真冬でえす(爆笑)。

小鳥:あ! 真冬ちゃん?(キャラクターシートに)灯って書いてある(笑)。

真冬:なぜ!(笑)

GM:なあ、1つだけ聞いていいかな。

小鳥:

GM:俺、これ書かなきゃいけないんだよな?(笑)
   なんか聞いてるだけでのーみそ崩れそうなんだけど(笑)。

小鳥:まあ、そんなこと話してるうちに開園かな?(GM無視)

GM:ああ、そんなもんだな。

小鳥:じゃあ開園の時間にフラッシュバックがパパパっと!

真琴:フラッシュバック?(笑)

真冬:いきなりトリップですか。

GM:いきなり過去話かと思った。

小鳥:あ、フラッシュライトだ。ごめんなさい、昨日ぜんぜん寝てないんです。

GM:まあいいや。

小鳥:じゃあ、明かりがついたら普通のコンサートを。

GM:といっても、俺あんまり普通のコンサートって奴がわからんのだがな。

小鳥:まあ(説明中)こんな感じ。

GM:了解。

小鳥:というわけでゲリラライブだよー!

一同:ゲリラ?

GM:ゲリラはマズイだろ(笑)。

小鳥:気を取り直して。みんなー、今日は小鳥のコンサートに来てくれてありがとう。

GM:(撃沈中)

悠:わー、わー(歓声)。

GM:(少し気を落ち着かせてから白々しい声で)わー(笑)。そして一曲目のイントロが流れ出し。

小鳥:よし。

GM:そこで急にぴたっ、と止まる歓声と曲。

小鳥:あれ?

GM:そういってきょろきょろ見回すと、君はあるものに気付く……空に浮かぶ紅い月に。

小鳥:敵?

謎の男:プラーナに惹かれてきたのだが、しかし……(他のプレイヤーを見て)ねえ(笑)。

真琴:なんですか?

謎の男:実に微妙だ。しかし、ここにいる者たちのプラーナは……汗苦しいまでに強い。

GM:そういって電柱の上にたたずむ人が一人。

小鳥:じゃあ、マイク片手に、ていうかあなた誰よー。ってマイクの音声で。

謎の男:なんだ、聞こえてるんだから普通に会話しようとか思わないのか? 君は。

小鳥:え、でも? マイク持ったら。

真冬:小鳥、何やってるの! そんなのアドリブで切り抜けなさい!

小鳥:でも! こんなのリハーサルに無かった!

 あってたまるか。

謎の男:まあいい、我が名はエイルフォート、蝕む者エイルフォートだ。

GM:そういって彼が右手をかざすと、止まったままの観客からプオオオオオオーン、
   って光が飛び出してピャヒョーンって男のほうに。

小鳥:あれは! プラーナの光!

真琴:相変わらず変な効果音だ(笑)。

真冬:しー、しー。

GM:そんな、普通ですよ。

真冬:今に始まったことじゃないし。

GM:彼の手の上にはふわふわとプラーナが『元気玉』みたいに静止してる。

エイルフォート(以下エイル):お前は、この世界の……ウィザードか?

小鳥:そう見える?

エイル:(きっぱり)見えない(爆笑)。

真琴:即答したよこの人!

小鳥:駄目じゃん。

GM:だから疑問系で言っただろ! この空間で動けるならそれ相応の力を持った奴に違いないと
   思ったから聞いたんだよ。そーいえば、さっき声をかけた人も居たような気がしたが。

真冬:こっちを見る? ならうつ伏せてスコープを覗き込んでるマネージャーの姿が見えるけど(笑)。

GM:まあ、そっちは警戒しておくとして。

エイル:で、結局貴様は何者だ?

真冬:じゃあ、突然目の前に現れて。春原小鳥十六歳今人気急上昇のアイドルです。

エイル:いや、そういう表の顔に興味は無い。私は今目覚めたばかりでね、そして一番近くにあった
    プラーナの濃い場所に来てみたのだが。

真冬:やっぱり左遷だったんだわ。

悠:なんか、このエミュレイターに同情できるね。

GM:ていうか、君ら演出とはいえ戦う気はないのか?

小鳥:だってまだ夜じゃないからアイドルモードだし。

真冬:もう月が出てるから夜よ!

小鳥:なるほど! なら天使化して戦います!。

真琴:すごい理屈。

エイル:このパワー、確かにこの世界の物ではないな。

小鳥:そちらの事情は知りませんが、この秋葉原の守護天使たる私が! サクリ!

GM:その一撃をキンっと弾くエイルフォート、確かに傷は付いているが倒すには至っていない。

小鳥:そんな! 今の一撃で!

エイル:やはりまだ完全ではないか…。だが、ここの全てのプラーナを奪えば元の力を
    取り戻すことも出来る。

真冬:一発撃つ。

GM:その一撃も多少エイルを傷つけただけにとどまる。だが。

エイル:さすがにこの体でウィザード二人の相手はきついか。だが、近いうちに必ず
    ここ秋葉原のプラーナを奪いつくしてくれるわ!(笑)

GM:これが他の地名だったらまだ格好がついたんだけどな。

悠:確かに。

小鳥:そんなことはさせませんって言って火球を打ち出す。

GM:火球は確かにエイルフォートのいた辺りに着弾、だが煙の晴れた時にすでに
   そこにエイルフォートの姿は無かった。

真冬:ひょっとしてこのパターン。

GM:突如として曲のイントロが流れ始める。

真冬:急いで舞台袖に引っ込みます。

GM:ただ、1つだけ違うのはわーって言ってた客たちが急にわぁぁ(急に声が萎えた)(笑)。
   で、翌日の新聞には売り出し中のアイドルのコンサートで集団意識不明事件。

悠:どっかでそれを読んだ俺は、なんだってー! パタリ(小鳥ファン)

小鳥:百二百ってくらいかな、それでも大事件だけど。

真冬:なんてこと、このままでは小鳥の人気に傷が。

小鳥:秋葉原のみんながー(泣)。

GM:まあ、そんなに嘆くな君にはこれから秋葉原の各地を点々とするライブの計画が
   詰まっているじゃないか。

真冬:このままじゃ、また上司からのお小言が。

GM:上司はきっとマネージャーをやれなんて言ってないけどな(笑)、
   ましてや売り出して有名にしろなんて。

真冬:結果は出してる、収入は絶滅社に流れてるし。

GM:なら文句は無いか。

小鳥:なんかプラーナ集めるのに効率よかったからマネージャーしてもらってるんです。

真冬:ほら、利害は一致してる。

GM:一致してない、ウィザードとしてそこは止めるところだ。

真冬:まあ、たいした量じゃないし。



リサーチ1

GM:リサーチの1シーン目は悠から。

悠:知り合いが大勢倒れてしまったのでしょぼーんとしてます。

GM:確かに友人はいっぱいいただろうね。

真琴:あの場にはいなかったのか。

GM:丁度アンゼロットの命令を受けていたんでしょう。

悠:ツアーは全部参加する気だったのに、チクショウ! いつもはこっちが姿を隠してたから
  向こうは俺の正体を知らないけど、彼らのことは親友だと思ってたのに!仇は絶対にとってやる!

真冬:駄目な人。

GM:PC1のやる気がどんどんあがっていく。上がって欲しくない方向に(笑)。

真冬:秋葉原だし。

小鳥:プラーナがもえ上がってるだけじゃないですか。

GM:字が違いそう、少なくともバーニングでは無いな。

悠:今日は転校の日?

GM:まあ、学年も一緒だから転クラスって感じだが。ちなみに彼女のクラスは3年2組ね。

悠:え、俺2年生のつもりだったんだけど。

GM:……、はいっ学年一個上がりましたー!(笑)

悠:まあ、今から変えてもいいんだけど……。面白そうだから2年にします。

GM:というわけで転入の日。えー、本来なら2年生のところを飛び級でこのクラスに入ってきた
   水霧悠君だ。みんな勉強で分からないことがあったら彼に聞くんだぞ、とっても頭がいいからな、
   なんとハーバード大あたりからの推薦も来てるらしい。

悠:帰れ!(笑)聞かれたらわかんねーよ! 俺の知力片手で数えられるんだぞ!(爆笑) GMさて、席は空いてそうなところで適当に、というか思いっきり作為的に。

真琴:(急に生徒)先生―、天野さんの隣が空いてまーす。

GM:というわけで、天野さんの隣に(笑)。

悠:じゃあ、座る前に天野さんに挨拶しとこう。よろしくお願いします。

天野:よろしく。

GM:で、先生が出て行った途端に。急に君の周りに生徒が集まって。ハーバード大がどうのこうのとか、
   勉強わかんないんだけどとか。

悠:そういうのはやっぱり自分でやったほうがいいよ、とかいいながら受け流して勉強の話題から変えます。
  このクラスの人の顔とか知らないし。

生徒:まあ、俺たちもまだ全員の名前って把握してないんだけどな、なんせ始業式から一週間しか
   たってないし。といいながら端から自己紹介。

悠:その割には団結力強いな(笑)。

GM:で、最後に私が天野壱与という風に自己紹介してもらえる。

真琴:ちなみにあたしも同じクラス。

GM:君は彼の本当の頭も知ってるから、多分教室の隅で腹抱えてると思うけど。

悠:いや、きっと漢字で書いてハーバード大学なんだ。『覇亜罵亜怒』とか(笑)。

小鳥:男塾みたい(笑)。



リサーチ2

GM:次は真冬のシーン、真琴も登場ね。今日も今日とて絶滅社の上司に呼び出される。

真冬:どういった用件で?

上司:先日秋葉原に現れたエミュレイターの件なんだが、ああ春原君の方じゃなくね。

真冬:あの憎きエイルフォートの事ですね! おかげで小鳥のライブに関してはかなりの被害が出ています、
   このままでは夏に開催するシークレットライブにも影響が。

上司:そっちのほうはそちらで何か対策を考えておきたまえ。ただ、今回は少し真面目な話なんだ。

真冬:はあ。

上司:あのエイルフォートというエミュレイターに関してこちらが掴んでいるのは奴が百年ほど前に
   封印されたエミュレイターということだけだ。

真冬:それで、私に何をしろと?

上司:エイルフォートについて調べてほしい、その為にも実際にエイルフォートを目撃している
   柊君は役に立つだろう。

真琴:あれってエイルフォートだったんだ。

真冬:ていうか、勝てるの?

GM:さあ、俺の事だからPCが負ける事だけは無いって踏んでるんだが。(←ダイス目最悪人間)

真冬:まあ、それは分かりましたけど。何で私が。

上司:あいつは秋葉原のプラーナを集めると公言したそうじゃないか、このまま事が続けば小鳥君の
   芸能活動にも影響が出る。それをさせないのも君の仕事だろう?

真冬:確かにこのまま不穏な噂が続けば小鳥のアイドル生命は絶たれてしまう。

上司:このままコンサートを続けていればあいつも来るかも知れないし、なによりここでコンサートを
   中止にすると色々面倒だ。

小鳥:絶滅社ってこれでいいのかな?

GM:俺の中では段々芸能プロダクションになってる。

真冬:事件調査か、ところで隊長さんってレベルどれくらいだったの?

GM:真琴のイメージとしては4レベル以上の人造人間って感じ、
   まあエキストラ(データを持たない脇役)だからあてにはならんが。

真冬:しかし、狙ってくるとはいっても。それでコンサートをやめるなんて言い出したら。

GM:場所代とかは思いっきりキャンセル量とられるね。

真冬:その上チケット代の払い戻しまでしたら赤字どころの騒ぎじゃない。

小鳥:ホントに絶滅社ってこれでいいのかなぁ?

真冬:さて、じゃあ真琴紹介したい人がいるからついてきなさい。



リサーチ3

小鳥:じゃあ、六畳一間のアパートでシスターのコスプレをしながらしょぼーんってしてます。

真冬:ちょっと待てー! 家でもコスプレしてんの!

小鳥:うん。

真冬:ただのやばい人じゃないか。まあ、いい。ピンポーン。小鳥いるの〜、入るわよ〜。

小鳥:一日で三日間絶食したくらいやつれてます。

GM:なんか別の表現は無いのか?

小鳥:だってプラーナが(笑)。

GM:そっか、ご飯を食べられなかったんだな、このエミュレイター(笑)。

小鳥:肉体的にも精神的にもダウンです。

真冬:ちょっとタイミングが悪かったか、まあいいわ、上がりなさい。

真琴:お邪魔しまーす、(小鳥を見て)、お邪魔しましたー(笑)。今即興で用事を思い出しました。

真冬:待ちなさい、がしっ(襟首を掴んだ)。

真琴:や、やめろー!

真冬:小鳥、今日はお客さんを連れてきたわ。

小鳥:部屋の端っこで、体育座りしてます。その子は?

真冬:彼女は柊真琴さん、私のもう一つの顔の同業者よ。

小鳥:ウィザードさん?

真冬:ええ。私たちは昨日の件の調査をすることになったの。

小鳥:(急に明るくなって)コンサート再開を手伝ってくれるの?(笑)

真冬:ええ! そうよ!

真琴:ナニこの不思議生命体!(笑)

真冬:真琴、確かにあなたは歪んだ物の見方をする子だったけど、うちの売り出し中のアイドルに
   何てこと言うの!(笑)

真琴:イロモノ?

真冬:短期間で利益を出すためにはこっちのほうがより正攻法だったのよ。

小鳥:目がきらきら。あなたを見つめてる。

真冬:という事で小鳥、事務所の方からはコンサートを続けるようにという命令が下ったわ。

小鳥:じゃあ、またみんなの為に歌っていいの?

真冬:ええ、そして今度あいつが現れたらみんなの為に戦うのよ。

小鳥:うん、それが秋葉原の守護天使の私の使命だから。

GM:(痛え)。

真冬:というわけで、真琴に近づいて。なんとか本人のモチベーションは回復した見たいね。

真琴:なんか、私のやる気がずんずん低下してます。

真冬:あなたともあろう人がなんて事を。

真琴:言いたくもなるわー(笑)。

小鳥:服装以外はまっとうな理由なのに。

真琴:どこが!(笑)



リサーチ4

悠:さて、次は俺かどんなシーン?

GM:ああ、ようやく授業が終わって放課後になったところ。

悠:そう言えば、天野さんって何部? 普通に入れそうな部なら入ろうと思ったんだけど。

GM:まあ、普通に帰宅部。

悠:なら、俺も帰るか。ちなみにできるだけ同じ方向に帰る。世間話でもしながら。

GM:どんな?

悠:天野さんって趣味とかある?とか。

GM:趣味? いや、そんなもんいちいち決めてないしなあ。まあ、読書とか?
   ただそんな事言ってると逆に。

天野:そういう水霧君こそ、趣味とかあるの?

悠:えっ!……コンサートとかには行ったりするかな(笑)。

真琴:名前は伏せたか。

天野:誰の?

悠:……名前だけならばれないよな。あの春原って人のコンサート。

天野:聞いた事無いな。

真冬:天野さんはニュースとか見ないの?

GM:あ、そうか。十分大事件よな、まあ今日当たりに気づくんじゃないかと。

天野:ところで、話はまったく変わるんだけど。最近変な夢を見るのよ。

悠:変な夢?

天野:そう、一言で言うと戦ってる夢。

真冬:確かに変な夢だ。

悠:変な夢を見れていいじゃん(笑)。

GM:いいか?いや、そんなことより、ちょっと思ったんだが。

悠:

GM:これで彼女が、夢の中で私は戦士になって誰かと戦っていたんです。
   って言ったらこの人も電波確定よな(笑)。

悠:なにを馬鹿な、今更気にすると思ってるのか(爆笑)。

GM:それもそうか、じゃあ彼女はそう言った。

悠:そう言えば最近夢占いの記事を読んだんだけど、どんな夢か聞かせてくれない?
  しかし、こいつ(悠)って普通に少女趣味だな。

真冬:本性がばれるぞ。

悠:大丈夫、向こうも結構電波だって気づいたから。

天野:私ね、百年ぐらい前のなんか不思議な力を使って戦う戦士だったの。

悠:すっごい具体的だね(笑)。なんていうかどう占っていいのか分からない。

天野:そこで私は仲間達と一緒に戦っていた。そこから先はよく分からないんだけど。

悠:続けてみてるの?その夢。

天野:うん、最初は少しだけだったけど。そのうち段々続きが見えてきて。

悠:そっか、じゃあ続きを見たらまた教えてよ。

天野:うん、それくらいでよければ。

GM:で、そんな事を言ってると彼女の家に着いて、彼女は家に入っていく。
   そこで他のエージェントが後は俺達がって言ってくれる。

悠:ああ、いいんだ。

GM:まあ、万が一見つかったら同級生の部屋を見張る男、見つからないにしても二十四時間
   ずっと起きとくわけにもいかんだろう。

悠:了解。

真冬:しかし、あの天野って子。

GM:どうした?

真冬:どこに出しても恥ずかしくない電波だったな(笑)。



リサーチ5

GM:次は一応真冬と真琴のシーンだが。

真琴:じゃあ、アパートの外で。あの生命体はなに!

真冬:彼女はうちで売り出し中のアイドルで。

真琴:そんな一般的な意見を聞きたいんじゃない!

真冬:世の中には知らなくてもいいことがあるのよ。

真琴:できれば知らないままで過ごしたかったです(泣)

真冬:ハハハ、出撃した時点でアウトね。

真琴:実家に帰ります。

真冬:帰るなあ〜!

真琴:実家の広島に帰ります。

真冬:まあまあ、彼女について別に知る必要は無いと思うけど、一応説明すると
   ……まあ知らなくてもいいわ(笑)。

真琴:何?今の間は!

GM:説明しようとして説明しないほうがいい事に気づいたんじゃないのか?

真冬:一つだけ確かな事があるわ、彼女は私の大切な保護対象だからとりあえず大丈夫よ。

真琴:そうですよね、ここで仕事が無くなったら仕事がなくなっちゃいますし。

真冬:よし、さあ今から打ち合わせ行くわよ!

真琴:学校が〜。



リサーチ6

GM:そしてここでマスターシーン。

小鳥:どんな?

GM:翌日、真琴は学校に姿を現さなかった。マスターシーン終わり(爆笑)。

悠:そして俺は思う、あれ今日柊さん居ない。ウィザードの任務かなあ。

真琴:単位は?

GM:絶滅社だって学年をとどめる努力ぐらいはしてくれるかもしれない、
   まあ一週間やそこら休んだだけで単位は落とさんって。



リサーチ7

GM:翌日、柊さんは学校に来ませんでした。

悠:まあいいや、僕だって学校に来るのは久しぶりだし。

GM:ああ、久しぶりに来たよな未来の『覇亜罵亜怒』大生。

真冬:インチキ臭さ満点よねー。

生徒:もう受験勉強とかしなくていいんだろ?

悠:それは間違いない、『覇亜罵亜怒』大ならなおさら(笑)。

GM:白紙で出しても受かりそうだからな。で、今日はどうする。

悠:じゃあ、昨日のコースを通って帰って、天野さんを他の人に任せてから。

GM:任せてから?

悠:小鳥ちゃんのコンサートに行きまーす。

小鳥:今日のコンサートは七時開場八時スタートね。

悠:余裕で間に合うな。じゃあ、コンサートにレッツゴー、ちょっとだけ変装していきます。

GM:女装?

悠:それはしない、だって小鳥ちゃ〜んって声を出したときにばれちゃうじゃないか(笑)。

GM:ぐはぁ(石化)。

真冬:どうしたGM? 石化してるぞ。

GM:(気を取り直して)というわけで、コンサート会場だ。他の三人も登場ね。

真冬:作業服に帽子を被って、関係者っていうバッジをつけています。

悠:変装してます。

小鳥:今日は巫女服〜。

真冬:小鳥、準備はいいわね。一昨日の分を取り返す為にも頑張るのよ。

小鳥:エイルフォートの事は任せました。……ここで一昨日と同じ科白を繰り返す必要は無い?

GM:ああ、無い。

悠:じゃあ【百面】(敵の攻撃対象にならなくなるスキル)使います。

GM:なんで?

悠:だって誰にも邪魔されずに人ごみを掻き分けて、最前列とか舞台袖とかから聞けるんだよ。

一同:……。

真冬:すげえ…(いろんな意味で)

小鳥:ストーカー?

GM:い、痛っ!

悠:……やっぱ、止めとく。客席からが一番いいんだよ。

GM:そうこうしてるうちに開園の時間になって、曲も流れ出す。

小鳥:じゃあ、ステージに立って。

GM:観客が小鳥ちゃーんと叫ぼうとした瞬間、具体的に言うと『こと』って言った瞬間に。

小鳥:また、ぴたって?

GM:まあ、基本的にはそうなんだが。今回はちょっとだけ違う。

真冬:え?

GM:観客がみんな動きを止めたのに一人だけ「小鳥ちゃーん!」って叫んでる奴がいる(笑)。

悠:あれ? きょろきょろして、まっいいか。

GM:よくないだろ。

真冬:じゃあ、舞台に出て行って。来たわね。

小鳥:(マイク音声で)出てきなさい! エイルフォート!

悠:エイルフォート? 新しい演……じゃあなさそうだな。

真琴:ちょこちょこと出て行って、客席で唯一固まっていないお客を見て、はっ!(固まる)

悠:しまった、ばれた。

真琴:えっ! なんでっ! ごめん今回の仕事下りる。

真冬:だからストップ、おのれエイルフォート一度ならず二度まで!

エイル:とはいえ、私も活動するためにはプラーナが必要なのでね。といって空中に登場。

真冬:残念ね、この神崎真冬の目が黒いうちは……。

GM:どうした?

真冬:ちょっと小鳥、何であなたが目立たないのよ!

小鳥:だって、なんか二人で話してたし。じゃあ、とりあえずプラーナは渡さない!
  (真冬に)これぐらいでいい?

真冬:まあ、いいでしょう。

エイル:何を話しているのか知りませんが、プラーナは頂いていきますよ。
    ぷよよよよーん、とプラーナが浮かぶ。

真冬:タンッ!

エイル:おおっと、恐いですね。

悠:なんかよく分からんが、お前!僕の同志たちに何をやっている。

真琴:へ、変な声が聞こえる〜。

小鳥:あ、水霧君だ〜。

悠:(ふやけた声で)小鳥ちゃ〜ん。

エイル:貴様、何者だ?

悠:(シリアスな声で)誰だと思う?

エイル:いや、ホントに分からん。

小鳥:今日も来てくれたの〜。

悠:俺は彼女のファンだ!

GM&真琴:……。

真冬:握手会とかも頻繁に来てくれるわよ。

小鳥:この前CDを39枚も買ってくれたんだよ。

悠:いくらなんでも買ってねえ!

GM:多! ていうか微妙な数だ。

真冬:売上増加には貢献してくれているわ。

エイル:しかし、貴様もウィザードか?

悠:まあ、些細な事だがな。

真冬:些細か?(笑)。

悠:(ブツブツ)そうだな、確かにこのウィザードのプラーナ量があったから
  小鳥ちゃんに近づけたわけだし。

GM:おーい。

悠:ああ、やっぱり些細じゃなかった!

GM:そうか。

小鳥:みんなから取るプラーナの比率は同じだから、普通の人よりもちょっと多めに取ってるだけだけど。

悠:それで十分。

エイル:まあいい、さっさとプラーナを奪うか。

真冬:そう何度も成功すると思ってるの?

エイル:安心しろ、完全にプラーナを奪ってしまえば一般人にそいつの死は認識できなくなる。
    このコンサートで消えてた一般人など存在しなくなるんだよ。

真冬:いやどっちにしろ後片付けをするのはうちの会社だし。

悠:そうだ! 大損害だぞ!

小鳥:小鳥のファンを奪わないで!

悠:その通りだ!

真琴:(ずーん)

真冬:そこ! 打ちひしがれない!

悠:ここには関係者しかいないと判断してるから隠そうとはしない。

真冬:関係者?

悠:だって、スタッフの制服着てるし。しかし柊さん実はスタッフだったんだね!

真琴:違う!

悠:なんてうらやましい。

真琴:ていうかそこの偉そうな奴! あんた情け無くないの!

エイル:プラーナに貴賎は無いのだよ、命の輝きはどのような人物のものであっても尊く、
    そして輝いているとは思わないか?

真琴:ホントに思ってる?

エイル:微妙(笑)。

小鳥:今のどっちの発言?(笑)

GM:さあ。

真琴:ていうか、そんな事思うくらいなら今すぐ山奥行ってプラーナ集めてろ!

エイル:まあ、私にも目的があるからね。そんなに悠長にプラーナを集める訳にもいかんのだよ。

真琴:目的?

エイル:今更君達が聞いても珍しくも無いと思うが、この世界のプラーナを集める事だよ。

真冬:なんだ、普通(残念そう)。

エイル:エミュレイターにいちいちオリジナリティを求めるな。まあいい、とりあえず第一歩として
    ここのプラーナをいただいていくぞ!

真琴:あんたホントにそんなのが第一歩でいいの?

エイル:五月蝿い! 私だってある程度能力を取り戻せば、もっと大規模にやる! 今はほんの前哨戦だ。

悠:ここのプラーナに目をつけるとはエミュレイターにしては中々いい目をしているが、
  そもそもそれが失敗だ! ここのプラーナが魅力的に映った理由はよく分かる、だがな!

エイル:いや、多分違うから(笑)。

小鳥:エイルフォートさんも小鳥のファンなの?(驚)

エイル:ちゃうわー!(笑)

悠:そうか! 全てのファンを抹殺しお前が唯一のファンになろうとするその計画、許せん!

エイル:もう、プラーナもって行っていいよな。

真冬:もっとも、そうするとこっちも本気モードだけど。

小鳥:ファン同士で争っちゃダメです!

エイル:だからファンじゃねえちゅっとんねん!

悠:ゴメンね小鳥ちゃん、でも譲れないときって言うのはあるんだ!

GM:頼むから引いてくれ! まあいい、ゲームマスターの目的はここでPCたちを合流させる事、
   無理にこれ以上争う事もあるまい。エイルフォートはすっと消えていく。

真冬:消えたんならすごい勢いでガンナーズブルームを月衣にしまう。

真琴:舞台の上から退散。

小鳥:急いでマイク持ちます。

悠:俺は何もしなくていいな。

GM:君らがそんな準備を整えたところで、動きを取り戻した観客達が『ちゃーん!』って。

小鳥:じゃあ、歌いながらプラーナ吸収してます。みんなー(プラーナを)ありがとーって言って(笑)。

真冬:今回は何とか成功みたいね。

小鳥:ファンのみんなも喜んでくれてるよ。



リサーチ8

真冬:とりあえずなんとか撃退は成功したわね。と言って真琴の肩でもたたきます。
   どうしたの? なんか暗いけど。

真琴:あんたには分かんないわよ。

悠:じゃあ聞きたい事もあるし、そこに行こう。

小鳥:あ、水霧君だ〜。

真冬:すいません、ファンの人の面会は。

悠:いや、ファンと言うよりウィザードとして来たんだけど。
  あれなに?

真冬:かくかくしかじか。あなたの友人をやった奴よ。

小鳥:小鳥を独り占めしたいが為にプラーナを奪った奴よ。

悠:なんて奴だ! 許せん!

真冬:ところで悠、あなたが現れてから真琴の様子が変なんだけど。心当たりある?

悠:一応同級生なんだけど。と任務の都合で同じクラスになったことを話す。
  でも柊さんがここのスタッフだとは知らなかった。

真冬:真琴の首を掴んで悠のほうを向かせる。

悠:やあ、柊さん。

真琴:辞表を書こう。

真冬:破ります。

悠:柊さんうらやましいなあ、今はウィザードとしての仕事が忙しいからそっちに雇われる事もできない。

真冬:ねえ、一つ聞いてもいい? ウィザードの仕事って何してるの?

悠:えっと、まあ護衛みたいな仕事を。上司からなんかの事件の鍵になる女の子を守れって言われて。

真冬:何の事件?

悠:聞いてない。

真冬:聞きなさいよ!

悠:そっちの方こそ、さっきのエミュレイターについて何か分かってるの。

真冬:なんか百年くらい前にいたエミュレイターらしい。

悠:百年前ねえ。カシャカシャ。

真冬:何の音?

悠:ちょっと頭の中のキーワードに引っかかっただけだ。

GM:なんか機械みたいだぞ(笑)。

悠:まあいいか、じゃあ今日のところはこれぐらいにして、また来るね小鳥ちゃん。

小鳥:また来てね〜。

GM:そういって一人退場か。

真冬:ところで小鳥、プラーナは集まったの?

小鳥:うん、そういう小鳥の肌はつやつや。

真琴:ショック大きいだろうなあ、後輩が変態だったなんて。

GM:気を強く持て。



リサーチ9

GM:では、その翌日の学校ね。

悠:学校であったら、柊さんに同類を見るような目を向けよう(爆笑)。

真琴:思いっきり無視します。

悠:そっか、昨日あんな事になったんだし。スタッフとしては疲れてて当然か。反省反省。

真琴:殴りたくなってきた。

悠:自分が馬鹿だったとか思いながら沈んでます。

GM:授業中はいろんな授業で、じゃあハーバード大学の、とかいって当てられるぞ。

悠:くそ、何とかして乗り切るぞ。【百面】とかで。

GM:教師はおいおい、そんなので大丈夫かハーバードとか言ってくるぞ。
   ちなみに君のあだ名はハーバードだ。

小鳥:それやだな〜。

悠:授業はしどろもどろになりながら必死に乗り切ってます。

真琴:2年の授業すっ飛ばして3年の授業受けるからこうなるのよ。

GM:そして休み時間。

天野:ちょっといいかな。

悠:なに? 天野さん?

天野:夢の続きを見たんだけど。

悠:それは聞かせてほしいな、なんか素敵な夢だし。

GM:俺は百年前の戦士になって戦う夢を素敵だとは思わんのだが、
   少なくともロマンチックのロの字も無いな。

悠:ええ〜、素敵な夢だと思うけど。ちなみにプレイヤー(万華鏡)がそんなこと言う奴と
  あったら逃げるけどな(笑)。

GM:安心しろ、俺も逃げるから。で、天野は続ける。

天野:途中までは前と一緒なんだけど、最後は敵の親玉みたいな奴と相打ちになるの。

悠:ちなみにその敵ってどんな姿だった?

天野:かくかくしかじかと。

悠:それって昨日見た奴に似てる。

GM:すごくよく似てる。

悠:夢の中の感覚って覚えてる?

天野:一応、結構リアルな夢だから。ありがとう、聞いてくれて。



リサーチ10

悠:ちょっとアンゼロットに連絡が取りたいな。

GM:オーケー、0‐Phone(ウィザードが使う情報端末)を使えばすぐに連絡が取れるよ。

悠:例の天野壱与の件で、と話し始めます。で、エイルフォートと関係があるかどうかを聞きたいんですが。

アンゼロット:百年ほど前の話ですが、当時彼女はウィザードでした、そしてエイルフォートは
       世界を脅かすエミュレイターだったのです。

悠:まあ、想像はつきますね。

アンゼロット:そして二人は戦い、相打ちになりました。彼女は転生者ですが、
       普通に遺産を持って生まれる転生者と違いエイルフォートの力を持って転生したのです。

悠:だからエイルフォートの力は完全ではないと。

アンゼロット:ええ、彼の力は天野さんの力を取り込むことで完全なものとなります。

悠:じゃあ、切りますねアンゼロット様。
  しかし、コンサート行かずに天野さんの警護してたほうがいいかな。

GM:連れて行けばいいんじゃねえの。

悠:それはそれで、危険だろ。確かにリスクと言うものを取っ払って自分の任務と欲望に忠実になれば
  それが一番いいんだけど。まあいい、悩みつつも今日のシーンは終わり。



リサーチ11

GM:次は真琴のシーン。上司から連絡がある、晶さん回復したらしい。

真琴:そ、そうですか。よかった。じゃあ早速連絡取ります晶〜助けて〜、神埼真冬って女に殺される〜。

悠:あれ、俺達じゃなくて?

真琴:あの女が親玉っぽい。

晶:助けたいのは山々なんだけど、実は新しい任務受けちゃて。
  天野壱与って人の護衛の深夜部門なんだけど。

真冬:また死にそう。

悠:うん。

晶:じゃあ、今から任務だから。といって電話は切れる。

真琴:まあ、あたしも病み上がりでいきなり次の任務って言われたしねえ。



リサーチ12

GM:じゃあ翌日のコンサート準備してるところ。

真冬:小鳥、準備はいい?

小鳥:はい。

真冬:真琴は?

GM:いない。

真冬:真琴に電話して、あらゆる脅迫を駆使して呼びつけます。

真琴:行きます(泣)。

GM:ちなみに壱与の事は誰も知らんよな?

悠以外:うん。

真冬:ここに悠が来て一言言えば済むんだけどね。

小鳥:そのとき、悠の頭の中で思い出された言葉。水霧君また来てね〜。

悠:真面目に連絡するか。マネージャーさんに。すいません水霧です。

真冬:はい。

悠:実はウィザードとしての話とファンとしての話が。かくかくしかじか、というわけで
  今日は行けないかもしれません。じゃあ。がちゃん。

真冬:小鳥、真琴有益な情報が一つと、どうでもいい情報一つ手に入れたわ。で、かくかくしかじか。
   まあ、もしかすると今回はこっちには来ないかもしれない。

真琴:それでも、警戒は必要でしょう?一応向こうには晶もいるし。

真冬:じゃあ、準備を進めておきます。

小鳥:ちなみに今日はカウボーイルックね。



リサーチ13

GM:というわけでコンサート当日だ。なぜかやっぱり真琴はいない(笑)。

悠:大丈夫、俺は彼女がとても重要な仕事をしていると言う事を知っている(笑)。

GM:いつものように放課後まで時間は飛ぶわけだが。

悠:いつものように家の前まで送ります。夢の話とかしながら。

GM:じゃあ、夢の話も続きが聞ける。

悠:続き?

天野:うん、戦ってるときのもっとはっきりした記憶。仲間がどんどんとやられて、
   ……死んだはずの仲間が起き上がってきて、私がそれを倒して。

悠:なんか、悲しい夢になってきたね。

天野:うん。

悠:そろそろ家でいいよね。じゃあまた明日。といって分かれます。

天野:ええ、また明日。

GM:そういって彼女は家の中に。

悠:護衛のウィザードたちがいるんですよね、彼らに接触できます?

GM:できるよ、というかいつも普通に引き継ぎしてるし。

悠:じゃあ、夜一緒に張り込めるかどうか頼んでみます。

GM:まあ、それに関しては少しアンゼロットに話を通せばすんなりオーケーしてもらえるよ。

悠:はあ、今夜のコンサート(泣)。



リサーチ14

GM:というわけで、夜のコンサートだ。悠が今頃コンサート始まってるんだろうなあと考え出したころ。

真冬:コンサート開始。

GM:コンサートは何事も無く始まります。

真琴:人間の一番偉大な能力って忍耐だよね。

悠:そうか、いまここで耐え忍べば次のコンサートはきっと楽しいに違いない。

真冬:あきらめて適応すればいいのに。

真琴:諦めたら死ぬ。

GM:で、みんなが叫ぼうとしたとき。

真冬:またか。

GM:ああ、『こと』って言った瞬間客がストップ。

小鳥:もう少しでプラーナが吸えるのに。

真冬:行くわよ、真琴。

真琴:エミュレイターは退治しないとね。

エイル:流石にそろそろマンネリかな、とか言いながらエイルフォートが登場する。

真冬:三度目の正直って言うからね、そろそろ消えてもらおうかしら。

エイル:ああ、私もそろそろ本格的に動き出そうと思っていたところだ。

真冬:知ってる、そういう科白を吐くと早死にするのよ。

エイル:もう一度言うが、私は本気だ。

GM:そういってエイルフォートが右手を振るうと衝撃波がセットを叩き壊した。

エイル:次は当てる。

真琴&真冬:バカーー!(全力攻撃)

エイル:まだ当ててないだろうが!

真冬:一体あのセットがいくらすると思ってるの!

真琴:元に戻ったときにアレが倒れてたら変じゃない!

小鳥:ファンの皆が悲しむようなまねは止めて! あなたも私のファンなら分かるでしょ!

エイル:まず第一にファンじゃない、第二にエミュレイターがそんなものいちいち気にしてたまるか。

真冬:分かりなさい! この業界結果が全てなのよ!



リサーチ15

GM:そんなところでいったんシーンが切れて悠、知覚ジャッジをしてくれ。

悠:27

GM:なんか変な感じがする。ついでに通信も入る。

悠:はい。

晶:ターゲットの家の北西方向にエミュレイター反応です。と晶の声で。

悠:コンサート会場の方か?

GM:方角は間違ってない、ただ距離がぜんぜん違う、だいぶ近いね。

悠:なんなんだろう、そっちの状況は?

晶:すいません、確認できていません。反応の場所にはあなたが一番近いんですが、
  確認してきてもらえますか?

悠:分かった。ちなみに変な感じと同じ方向?

GM:微妙に違う。

悠:微妙に違うか、じゃあ一応そっちには行くけどもし明らかに違うって思ったら
  すぐ自分が思った方向に行く。

GM:少し進むと、なんかいやな気配から離れて行ってる気がする。

悠:戻る!どうなってる。

GM:バリン、天野の家の方からガラスの割れる音がした。

悠:なんだ! そういえば、天野さんの家族構成は?

GM:両親と姉一人。

悠:全力で戻る。

GM:そうすると、頭上に上る紅い月。

悠:まずいな。まあ、これは絶対に出ると思ってたけど。

GM:君が近づいたとき、窓からぐったりとした感じの壱与と、それを抱える……晶が。

晶:思ったより戻ってくるのが早かったんですね。

悠:晶! 何をやっている!

晶:分かりませんか?

GM:笑顔の彼女の服に返り血が付いている事に君は気づく。

悠:天野さんは?

GM:だいじょうぶ、息はしてる。

悠:部下達はどうした。

晶:想像がつきませんか?

悠:何が目的だ。

晶:彼女の中に眠る、蝕むものの力。

悠:お前は本当に晶なのか?

晶:聞きませんでした? 蝕むものに倒された者は敵としてよみがえるって。これが蝕むものの能力。
  今頃本体はコンサート会場です、そっちに注意が向けばこっちが薄くなると思いました。

悠:悪いんだが、そっちの思惑通り進めさせる気は無い。天野さんはここにおいていってもらおうか。

晶:近づかない方がいいですよ、別にこれは替えが利かないわけじゃない。
  遠回りになるけど地道にプラーナを集める方法もあるんです。

悠:こんな悠長に話している間に本体がやられたらどうするんですか?

晶:逃げるくらいならできますよ、それに向こうにいるのが本体とは限らない。
  それに、今ここで私が倒されてもかまわない。

悠:何?

晶:倒される前にこの女を殺す、そして次の機会を待つ。なにせこの女が転生するまで
  100年待ったのだから、もう百年待つ事だってできます。

悠:距離は?

GM:10メートルくらい。

悠:ダメだ、届かん。

晶:そろそろ、帰らせてもらいます。

悠:コンサート会場に行く気か?

晶:いいえ、流石にウィザードが張っている場所に乗り込む気はないわ。あなた達には後で
  特別な舞台を用意してあげる。

GM:そういって晶の姿は消えていく。

悠:くっ、仕方ないアンゼロットに連絡しよう。アンゼロット様、かくかくしかじかと。

アンゼロット:そこから追うことはできますか?

悠:無理です。

アンゼロット:なら、コンサート会場のエミュレイターを撃退してください。天野さんの居場所は
       我々が全力で探しますから。



リサーチ16

GM:で、一方そのころ。君達の前には結構ぼろぼろのエイルフォートが。

エイル:どうやらもう目的は達成されたみたいですね。

真冬:目的?

エイル:私はある程度時間稼ぎができればよかったんですよ。

真冬:そんな! まさか時間稼ぎの為にセットを!

エイル:それでは。

小鳥:まずいよ! 【夢語り】(夢の世界に入りフォートレスをつくる)! 
   GMこの【夢語り】で作ったフォートレスに客を詰め込んでライブします。

GM:まあ、セットも大変なことになってるしいいか。

悠:俺は全てが終わった後に行きます。

真冬:泣きながら撤収作業してます。

真琴:あ、上司に連絡しないと。



リサーチ17

GM:さあ、次のシーンは君たち4人がある部屋に集められるところから。
   そこの部屋にいるのはアンゼロットとか絶滅社の上司とか。

小鳥:アンゼロット嫌い。

GM:まあ、お前みたいなエミュレイターよりの生き物は確かに嫌いだろうね。

アンゼロット:大変な事になってしまいました、エイルフォートは力を取りもどしてしまいました。

悠:すいません、俺のせいで。

アンゼロット:まあ、仕方ないでしょう。しかし、こうなったら直接叩くしかありません。

真冬:でも、その叩く場所が分からないんじゃあ。

アンゼロット:いえ、場所は分かっています。エイルフォート、彼は蝕むものと呼ばれています。
       そして彼の能力は月で太陽を本当に蝕む力、つまり日蝕を起こす能力。
       エイルフォートは今もなお太陽目指して進んでいるはずです。

真琴:それが分かったからってどうしろと。

アンゼロット:宇宙に行ってください。ていうかむしろ行け。

小鳥:エイルフォートがそんな事すると困るなぁ。

真冬:じゃあ行こうか。



クライマックス

 というわけでPCたちは超巨大箒ブロンズスターに乗って飛び出し、
 宇宙空間を航行中に怪しげな空間を発見。

真琴:絶対アレだ。

GM:そう言って君達が近づくと中からエイルフォートが出てくる。

悠:エイルフォート、今更お前と話したいとは思わんが、天野さんは生きているのか?

エイル:ああ、流石に私の力を一度に引き出すには人間は脆すぎる、
    ゆっくりと時間をかけて取り出さないと先に器が壊れてしまうからな。

悠:なるほど。それだけ聞ければ十分だ。

エイル:とはいえ、不完全とはいえこれだけの力を取り戻した今なら後十分もすれば
    太陽を喰らい尽くす事もできる。

悠:ふん、十分あれば十分だ。一ラウンド何分か知らないけどな(笑)。

エイル:さあ、出てこい僕の端末たち。

GM:そういって出てくるのは元真琴のチームの人間達だ。

真琴:ひどい事を。


 そういいながらも戦闘開始、こっちはエイル+5人人数の上でもかなり有利だったはずなのだが。
 戦闘、あっさり決着。
 第一ラウンドで魔法一発で3人やられ、一応転生者が一矢報いたものの、なんと人数で勝っていたはずの
 GM側は鉄砲で撃たれ斧で斬られとあっという間に全滅させられていた。

GM:まけた(泣)。

小鳥:やっぱりこのGMダイス目悪いよ(笑)。

GM:ところで、エイルフォートのフォートレスが崩壊していくんだが。

悠:問題なし、問題なし。

GM:中に生身の天野さんがいるのに?

悠:しまった! 急いで行きます。

GM:じゃあ、意識を取り戻そうとしている天野を見つけれる。

悠:気絶した人間は月衣に取り込めたはず。手刀で気絶させて入れます(笑)。

GM:外道。

悠:この場合仕方ないだろ!

GM:なら、きちんと天野さんも収容できて、ブロンズスターはゆっくりと地球に向かって発信する。

真冬:さあ、小鳥。地球に帰ったら仕事よ。真琴も手伝う?

真琴:断固拒否します(笑)。



エンディング

GM:さて、じゃあエンディングだが。

小鳥:みんなー、来てくれてありがとー!!

GM:……まあ、ライブは盛況って感じかな。

真冬:エイルフォートもいなくなったことだし、これでコンサートも滞りなく進むはず。

真琴:あの〜、もしかして私って。

真冬:もちろん、手伝ってもらってるに決まってるじゃない。

真琴:……帰りたい。

小鳥:ステージで歌ってます、今日の衣装はナースで。

GM:そっか、ちなみに悠は何してる?やっぱ客か?

悠:GM、ちょっと演出したいシーンがあるんですが(ごにょごにょ)。

GM:了解。


 事件は終了し、天野壱与は無事に平穏な生活を取り戻していた。
「最近、あの夢を見なくなったの?なんでかなあ?」
 悠はその問いを曖昧に笑って誤魔化した、知らない方がいい事はこの世界には確かにあるのだ。
 彼女の中にはまだ蝕むものの力がある、再び狙われることもあるだろう。
 だからこそ、この時だけは平穏に。

GM:君は今天野壱与と一緒に下校中だ。

悠:じゃあ、世間話の後に夢の話を振ろう。

天野:実は最近あの夢を見なくなったの。

悠:そう、まあ所詮夢だし気にすること無いよ。そんなことよりこの後ヒマ?

天野:えっ?まあ、予定は入ってないけど。

悠:君に見せたいものがあるんだ。そういって移動します。

GM:(頭を抱えて)何処に?

悠:じゃあ、『これが見せたかったものだよ』って言ってから、『小鳥ちゃ〜ん!!』って叫びます(笑)。

GM:……なんで、今回のセッションはこんなに電波が多いんだろう。


ナイトウィザードリプレイ『そして常識の滅ぶとき』     Fin

なーはぼると さていきなり何の脈絡も無くナイトウィザードリプレイですが、これは実は去年の学園祭の
会誌に掲載されているリプレイです。
実はゴールデンウィーク中は普段使ってる学校のパソコンが使えず、書いてる途中の別のリプレイが
休み明けまで手をつけられなくなってしまったので急遽これを載せることになりました。
ですからリプレイ中で言っている『現在』という言葉は『2004年の6月』くらいのことです。
まあ、そのリプレイを一部修正して、さらにエンディングを付け足したものがこれとなるわけです。
しかし、相変わらずみんな頭悪いなあ(笑)。
真面目にGMの反省点としてはラストの戦闘があっさり終わりすぎたことですかね。
まあ、途中で笑わせることが主目的なんで別にいいんですけど。

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