まず初めに

このリプレイのページではお久しぶりの万華鏡です。
今回、久々にリプレイを書きました。
読んでもらえれば、わかりますが、
今回私はセッションではプレイヤーとして参加しています。
GMはklaha氏がやっております。

……………………と書くと、もう書き終わったみたいですが、
実はまだ、終わってません。今回は予告編です。
いや、二週間後には本編が上がりますが。
このリプレイ、かなり数奇な運命をたどって今回アップされましたが、
その辺の事情はきちんと完結してからでも。

 

ではダブルクロスの簡単な解説でも。
きちんとしたものは、もうすぐシステムレビューで今回のGMである
klahaが書いてくれるに違いありません。

 

概要

PCは人体を劇的に変化させる「レネゲイドウィルス」というものに感染
して、人間離れした超常能力持つ、「オーヴァード」になり、
日常と非日常の間で、自分の居場所や存在理由を求めていくゲームです。

ちなみに、「レネゲイドウィルス」が、インフルエンザで
発祥するかどうかは多分GM判断…ということにしとこう。

 

用語紹介 

シンドローム
オーヴァードの能力の種類です。
PCのものだけ簡単に紹介すると、

炎と氷を操る「サラマンダー」
物質を変化させる「モルフェウス」
光を操る「エンジェルハイロウ」
重力を操る「バロール」
化学物質を作り出す「ソラリス」
肉体を強化及び変化させる「キュマイラ」です。


侵食値
「レネゲイドウィルス」がどれだけ、人体を侵しているかを示す数字です。
高くなれば、なるほど、能力が上がっていきますが下手をすると、
「ジャーム」という、半ばモンスターのような存在になってしまいます。
この数字は、エフェクト(技)を使用したり、シーンに登場することで上昇します。


自律判定
ゲーム終了時に上昇している侵食値を低下させる判定です。
この判定を行なってなお侵食値が100%を超えている場合は
PCは「ジャーム」となりNPC化してしまいます。


《リザレクト》
「オーヴァード」基本能力の一つ目です。
蘇生能力であり、侵食値が低く、自身で能力をコントロールできる
状態ならば、オーヴァードは不死の存在といえます。
ちなみに、コントロールできる状態とは99%までを指します。


《ワーディング》
「オーヴァード」基本能力の二つ目。
特殊な結界のようなものを張って、一般人を無力化することができます


ロイス
「オーヴァード」が他の人間との執着を表すもの。
それは、愛や友情などでも、嫉妬や憎悪などでも構わない。
人間との関わり―― 何より、そこから生まれる感情 ――を持っていれば
「オーヴァード」は人間として生きていける。

逆に、このロイスを消失するという事は、人間としての枷を外し、
圧倒的な力を得る代償として、人間らしさを失い、
「ジャーム」に近づく事である。


UGN
「オーヴァード」関連の事件を解決している、世界規模の組織です。

 

では、ダブルクロス予告編 〜邂逅、その時既に〜

お楽しみ下さい。


プレイヤーへのハンドアウト

klaha:これが今回のハンドアウトだ。好きなのを選んで。
    他の人間と重なったら、話し合いなり果し合いなりで解決を。

といわれ、集まった人間は希望のものを選び、キャラクターを作成。
実際のハンドアウトは以下のとおり。

 

PC1 二年前彼女に出会った。彼女と二人でいることが幸せだった。
    だが、ある時を境に彼女の様子が不自然になっていった。

ロイス 水月沙那  推奨感情 Positieve幸福感 Negative不安

 

PC2 支部長からの命令だ。今回に任務はダム開発地だった村にある研究所に
    ある物を取りに行ってもらう。それの名は「レネゲイド・クリスタル」
    今回の任務は危険が高い。PC3と共に探し出せ。

ロイス 研究サンプル  推奨感情 Positieve好奇心 Negative恐怖

 

PC3 床に倒れる貴方、何故だか体が動かない、まるで自分の上に数百kgの重しが
    のっているようだ。その中貴方の家族は貴方の視界から姿を消した。

ロイス 誘拐犯  推奨感情 Positieve遺志 Negative憎悪

 

PC4 ふとフラッシュバックする景色、ゆれる稲穂、まわる水車、動物の声
    そして映る少女、その少女の姿が鮮明に焼きついて離れない、そんな時。

ロイス どこかで見た少女  推奨感情 Positieve懐旧 Negative嫉妬

 

 

キャラクター紹介


PC1 華月 直純(かつき なおずみ) 男 17歳
ワークス 高校生  カヴァー 高校生
シンドローム サラマンダー=モルフェウス
プレイヤー 緋月

この夏彼女に捨てられ、しばしの間失恋していたが、最近新しい彼女が出来、
人生の春が再来した高校三年生。
本人にオーヴァードの自覚は無い。
そして彼にはオーヴァードの力以外にも一つの秘密がある。

それは、彼の中にもう一つの人格が眠っているということだ。
この人格は、彼が破壊衝動に捕らわれたときに、出てくる。
過去この人格が出た時に、自分を虐待していた父親を殺しているが、
本来の人格はそのことを覚えていない。

 

PC2 夜霧 紅葉(よぎり もみじ) 女 20歳
ワークス UGNエージェントA  カヴァー 大学生
シンドローム エンジェルハイロウ=バロール
プレイヤー 雪ヶ瀬 白夜

幼少期に重症を負い、高校生の時に一年間海外留学と、それだけでも
十分に波乱万丈な人生を送る大学生。
しかし、それだけではなく、UGNのエージェントとしての顔を持つ。
ちなみに 華月直純や音崎奏の通う高校の卒業生。
華月の方とは面識もある。

 

PC3 箕島 薫(みのしま かおる) 男 24歳
ワークス ネゴシエーター  カヴァー 刑事
シンドローム ソラリス=ソラリス
プレイヤー 会長閣下

妻と二人の娘がいて、暖かい家庭をもつ刑事。
そして、家族は全員オーヴァードであり、原因はインフルエンザにかかった時に
発症したとのこと…………
「そこの醤油とって」
「はーい」と言ってぎゅい〜〜〜〜んと腕が伸びる。
「こら! エグザイル能力を使っちゃ駄目でしょ!」
そんな普通の(?)家庭だったが、ある日それは一変する。
彼の家族が彼の目前でさらわれてしまったのだ………

 

PC4 音崎 奏(おとさき かなで) 男 16歳
ワークス 高校生  カヴァー 高校生
シンドローム キュマイラ=サラマンダー
プレイヤー 万華鏡

幼い頃に両親を事故で失い、現在は姉の愛音(あまね)と二人暮しの高校二年生。
華月の後輩であり、面識もある。
というか、姉の音崎愛音が華月の以前の彼女である。
とりあえず最近の悩みとして、白昼夢を見るようになってしまったため、
そのことで病院に行きたいが、世間体を気にして、中々行っていない。
ちなみにオーヴァードとしての自覚はない。

 

 

オープニングシーン1 〜昔の貴女、今の貴女〜

GM:では、ダブルクロスセッションを開始します。まずはPC1から。

華月:はい

箕島:(突然)あなたと私は分かり合えない存在だったのよ!

華月:過去形なの!?

箕島:というわけで、この前の夏からスタートです。

GM:そう、去年の夏、思い出されるのは蝉の声……

華月:一面に咲くひまわりの花………

GM:そして入道雲………あなたの目の前に立つ少女が一人。

少女(GM):やっぱり、ごめんなさいね。

華月:えっ、そんな!

少女:じゃあ、さようなら。

華月:ちょっと、待ってくれよ! 僕のいったい何処が駄目だったっていうんだ!?

箕島:そして、その瞬間に周りのひまわりの花が燃え上がる。

GM:そして聞こえてくる声は、さようなら さようなら さようなら…………

華月:そんな……僕の何が駄目だったっていうんだ?

GM:そして、そこで目が覚めるあなた。

華月:あれ、ここは?

GM:そこは、真っ赤な教室。

華月:真っ赤な教室って…炎?

GM:いえ、もちろん夕日です。

華月:ああ、寝てたのかぁ。 誰か起こしてくれればいいのに。

GM:その時、教室の扉がカラカラッと開き一人の少女が入ってきます。

少女(GM):あ〜、いたいた。

華月:あれ、水月さん。

※水月 沙那  華月の同級生であり恋人。

水月:探したよ〜。下駄箱の前にいても来ないし。

華月:探したも何も……あれっ、そういえば6時間目から記憶が無いな……

水月:は〜あ、何いってるんだか…早く行こう!

 

シーンの外

箕島:GM、チンピラ出していいですか?

GM:まだ、駄目。

華月:まだ駄目ってことは、いつかでてくるんだ(笑)

 

華月:じゃ、行こうか?

水月:うん、そうだ、帰りに何処か寄っていかない?

華月:それなら駅前通りぐらいでどうかな?

 

シーンの外

箕島:はいはいGM、チンピラ出していいっすか?

GM:まだ!

華月:落ち着くんだ!

奏:いったい場面がどれくらい変わった!?

箕島:いや…3mmくらい動いた。

一同笑

 

そういって華月と水月が帰っていくところでシーンは切れる。

箕島:はいはいGM(以下略)

 

 

マスターシーン1 〜ある部屋で鳴る電話〜

「あ、もしもし、私ですが、ええそうです。情報はちゃんと言いましたよ……
 ここで、アレを作りだせばいいんですね?
 確かに…ここのはかなりの数のレセプター(適合者)がいます…
 5人ですからね……わかりました、できるかぎりそちらの意図に合わせましょう
 ……ええ、もちろんわかっていますよ………」

 

 

オープニングシーン2 〜まだ日常なり〜

GM:じゃ、次はPC2…夜霧紅葉。
   あなたはいつものように支部長に呼び出されました。

夜霧:支部長、今度の仕事は、なんですか〜。

支部長(GM):ああ、よくきたね。

夜霧:こっちはもうすぐ試験なのに〜。

支部長:すまないね。だが少々立て込んでいてね。
    今回の任務は、ダム開発地となったある村についてなんだが、
    何故そこがダムになるか、知っているかね?

夜霧:見当はつきますが、一応聞いときましょう。何でです?

支部長:そこに、ある研究所があってね。
    個人の研究所なんだが、そこで事故が起こってね。

夜霧:…事故…ですか。

支部長:で、そこからある研究サンプルを取ってきて欲しいんだ。

夜霧:その研究サンプルについて詳しいことは聞きませんが、
   何でまたそんなとこで事故が?

支部長:(含む様に)その村の環境のようなものだよ。
    事故が起こった村に、たまたま研究所があっただけさ。

夜霧:はぁ、それで今回は単独? それとも誰かパートナーでも?

支部長:君も大学生だ、一人で生かせる訳にはいかない。
    今回は優秀な人材に渡りを付けてある。
    社会的に……そう社会的に……

箕島:………(←プレイヤーは既に知っている相棒)

支部長:優秀な人材だ。市警察で働いている箕島薫君という人間だ。

夜霧:りょ〜かい。詳しくはまたでプリントにしといて。

支部長:では、後で自宅の方に手配するよ。

夜霧:では、話が済んだんなら、これで。

 

そう言って帰途に着く紅葉、彼女にとっては特筆すべきでもない一場面。

 

 

オープニングシーン3 〜家族〜

GM:ではさっきの件から数日たったころです。

箕島:今どこですか?

GM:おっと、その前に回想シーンが入る。
   思い出されるのは、自分の家、娘の声、そして倒れているあなた。

娘:パパーーー!

GM:あなたは立ち上がることも出来ません。そして、その中で声が聞こえます。

謎の男(GM):彼女達には尊い犠牲となってもらうよ。

箕島:貴様っ! この俺がDETH NOTEを持った時に覚えてやがれ!!
   ただで済むと思うなよ!!!

謎の男:はっっはっはっ、中々面白い事を言う。

 

シーンの外

華月:(箕島を指して)ただの社会不適合者だよ。

奏:社会信用の欠片も感じられん。

 

謎の男:そんなカエルのように這いつくばっている、あなたに何ができるんですか?

箕島:貴様はまだ知らない……めくるめく、呪いの世界をな!

謎の男:はっ、呪いですか。あなたの言う呪いとやらが何かは知りませんが。

箕島:(幼い声で)帰れ! ぼくの世界から出てけ! もう来るんじゃない!

 

シーンの外

一同爆笑

華月:情けないよ……

 

謎の男:では、あなたの世界の住人を連れて退散しましょう。

箕島:はははっ、何を愚かな事を、そこにいるじゃないか………ひっひっひっ。

 

GM:そう言ってあなたは、はっ、と目を覚ます。

箕島:では、さらに回想シーンに入ります。

GM:どんな?

箕島:いや、日常。

GM:では、聞こえる包丁の音、「いってきま〜す」という娘達の声。

箕島:ハヌマーンを使っちゃ駄目だぞ。

千草&千春:は〜い。

箕島:うちはオーヴァード家族だからな〜。

千鶴(←妻):あなたもお仕事頑張ってね。遅刻するわよ。

箕島:そ、そうだな、じゃ行ってくるよ。

 

そして、夢は途切れ現実へ……

 

箕島:家族の写真を壁中に貼った部屋で、
   ビニール袋を口に当てて、す−はー、やってます。

一同爆笑

GM:ごめん、それ却下。

夜霧:やばいって、それ。

箕島:ソラリスだし、いけるかとも思ったが駄目か。
   (↑いや論点が違うだろ!)

GM:場所は警察署。そこで居眠りをしていたようです。

箕島:じゃ、家族の写真を取り出して、涙します。

上司(GM):簑島君。

箕島:千鶴〜、千草〜、千春〜。

上司:君の気持ちもわからんではないが、

箕島:待ってるんだよ〜、パパはもうすぐ帰るからね〜。

上司:箕島君! 箕島君! パーン! パーン!(←はたいた)

箕島:……どちら様ですか?

上司:君は上司の顔も判らないのか!?

箕島:ああ、課長……どうかしましたか?
   ああ、もう仕事が終わったんですか、では失礼。

一同笑

上司:待ちたまえ! よく見るんだ、まだ三時だよ。

箕島:あと、二時間ですか…千草〜、千春〜。

上司:まぁ、我が署でも君の家族の捜索は頑張っているが、

箕島:本当ですか!? 見つかりましたか!?

上司:いや、まだ見つ

箕島:何をしてるんだ!! 貴様っ!! ドン!!

上司:君は何で私を殴ってるんだ!?

箕島:ああ、失礼……気が動転していたようです。

上司:君に、有力な情報が入った。

箕島:本当ですか!?

上司:もしかしたら、君の奥さんや娘さんが見つかるかもしれない。

箕島:どこですかっ! 本当ですかっ! どこに行けばっ!

上司:ここで話すとなんだから。

 

場所は他に誰もいない小さな部屋に。

 

GM:上司はブラインドを下ろしながら、

箕島:速くしろ! 速く!!

上司:君の力に関する依頼だ。

箕島:えっ、うん、敵はオーヴァードなのですか!?

上司:警察だけでは、これ以上の関与は……

箕島:そうですか……

上司:UGNの方から要請が来ている。

箕島:ああ、UGNですか、それは安心だ。UGNさえいれば、解決も時間の問題だ。

上司:君も協力するんだ。

箕島:はっはっは、中々ジョークが上手い。

上司:私も首を縦に振ってしまってねぇ。

箕島:私が戦闘が出来ないことはご存知でしょう!?

上司:戦闘はしなくていい。戦闘のできる者は他に手配されている。

箕島:なんだ、早く言って下さいよ。課長、そういうことは。

上司:だから、君のやる事は一つだ。その人間を助けてやってくれ。

 

シーンの外

奏:家族のこと心配してるのか?

華月:そんなツッコミしちゃダメ!

 

箕島:はい、わかりました。で、その人は?

上司:UGN支部の方で会える、とのことだ

箕島:では、これで失礼します。といって、窓から飛び降ります。ひゅ〜〜ん。

 

そして、箕島薫の家族を救う戦いが始まる……多分……

 

 

オープニング4 〜白昼夢〜

GM:最後です。

奏:場所、どこ?

GM:学校の帰りです。

奏:家帰るまでに夕飯の材料買ってくか、姉ちゃん週に一回しか飯作らないし。
  っていうかコンビニ弁当は計算外だから、実質全部俺か。

GM:そんな風にぼやきながら歩いていると、前から声が。

少女達(GM):ねぇ〜、どこ行く〜?

GM:で、何気なくパッと見ると、そのうち一人に見覚えが。

奏:それは、つい最近夢に出てくる?

GM:そう、見た瞬間にフラッシュバックが。

奏:(苦しそうに)あ〜! で、何を見た?

GM:ハンドアウトと同じもの。稲穂に水車という田舎の風景。そして一人の少女。

奏:っく! さっきの女の子もしかして……

GM:頭の中をその瞬間も様々な光景が。そしてそこで遊んでいる自分と少女。

奏:はい、気になるんで、足を止めてその娘が見えたほうに歩き出します。
  はっきり確認したい。見間違いじゃないかどうか。

GM:もう、遠くにいるけど、わかるよ。

奏:ちょっと速歩きでいくよ。

 

シーンの外

箕島:はいはいGMチンピラ出していいですか?

GM:う〜ん…ここじゃ、ダメ。

 

GM:しばらく行った所で友達と別れて一人になるよ。

奏:近づいて話し掛けよう。このまま着いていったら、ただのアレだ。

GM:うん、確かにアレだ。

 

シーンの外

華月:指示語でしゃべるな日本人!

奏:このまま行ったらオープニングでストーカーになってしまう!
  話し掛けるだけでも、微妙なのに。

華月:いや、宗教の勧誘の可能性だって!
   (↑どっちにしろ、ダメじゃないか)

 

奏:さて、どう話し掛けよう、……このままじゃナンパにしかならんな。
  ま、深く考えるのはやめよう。
  「ちょっと、そこの君。どこかで、会ったこと無い?」

少女:え?

奏:(GMに)間近で見たけど、どんな感じ?

GM:バシーンって感じ!

奏:バシーン!? それはなんだ。 全くの同一人物と確信できるのか?

GM:夢の少女が何年かたったら、今みたいになるんじゃないかな。

奏:なるほど、改めて少女に話し掛けよう。
  え〜と、前にあったことがあったでしょ?
  ちなみに、俺の名前は音崎奏、だけど。

少女:(華月に確認)水月に昔に話をしたことは?

華月:言ってるよ。というか、きっと愛音は有名人。

少女→水月:あ〜、音崎って、愛音さんの弟さんですか?

奏:そうだけど。何で、姉ちゃんの名前知ってんの?

水月:それは、もう、有名ですよ?

奏:え? …… あ〜、そうなんだ。……学校でもやっぱり目立ってるのか。

水月:で、その弟さんが何か?

奏:あ、本当に、どこかで会ったことが無いかな、と思っただけなんだけど。

水月:何? ナンパ?

奏:そんなんじゃないよ。
 (ぽそっと)姉ちゃんの友達かもしれない人なんてナンパしないし。
  ま、心当たりが無いんならいいや。勘違いかもしれないし。

水月:そう?

奏:じゃ、さよなら。

水月:え? ええ、さよなら。………何…?

 

シーンの外

GM:本当にナンパの失敗だな。

華月:ちょっとこのシーン出たいかも。

箕島:GM、チンピラどうっすか?

GM:何? PC1入れ替わりタイム?

華月:その場合、俺がフラッシュバックを見るのか?

奏:え〜〜。

 

GM:それからあなたは帰途に着きます。

奏:そう言えば、名前も聞いてなかったな。まぁ、いっか。

GM:と、そこであなたは気付きます。……誰かが後をつけていることに。

奏:え? な、何だ? ここ最近で心当たりは…

箕島:(奏を指して)奴が家族のことを。

奏:知らねーよ!

GM:そして、もう一つ、自分の感覚が鋭くなっているような気がします。

奏:誰か知らないが、適当に撒くか。何気なく後ろを確認。

GM:見えはしないんだけど、何となくわかる。「そこにいる」と。

奏:揉め事はごめんだ。逃げるか。ということで、路地裏にでも入る。
  ここは地元だし、特定個人として狙われる覚えが無い。
  性質の悪い勧誘かなんかだろう。急げば着いてこんだろう。

GM:ところが、実際にはついてくる。

奏:あっちゃ〜、人気の無いとこにきたのは失敗か…素直に警察の方が良かったか。

GM:隠れる場所ならあるよ。

奏:う〜ん、いざとなったら表の路地にダッシュできるポイントで待ってよう。
  確認だけど、囲んでる感じはしないんだね?

GM:うん、あと敵意なんかも感じない。

 

シーンの外

箕島:きっとグリーンベレーの勧誘さ。

華月&奏:要らね〜。

 

奏:いいかげん、うざいんで、出てきてくれませんか?
  この後も忙しいんですけど。

GM:……(無反応)

奏:さっさと出て来い! 今時の高校生は暇じゃないんだよ!

GM(男):そこまで言うのなら。

奏:出てきた? どんな人?

GM:普通のサラリーマン。それも身なりのきちんとした。

奏:………あれ? あ〜、ごめん、人違いかも。

男:そうですか。

GM:平然としているように見える。
   ただ、あなたの行動を警戒するような雰囲気も同時に伝わってくる。

奏:え〜と、どなた様?

男:私ですか?

奏:うん。

GM:ポソリと何か言いながら考え込んでいる。

奏:宗教の勧誘には見えない。悪徳商法って気もしない。本当に誰?

GM:では、なんに見えます?

奏:リストラされたけど、家族に言えずに出勤したふりをしているサラリーマン?

男:ふむ…まぁ遠からず、といったところですか。

奏:え! ご、ごめん……………で、そのサラリーマンが何の用?

男:そうですね、私は医者のような者ですよ。

奏:はぁ。俺自身にも、身内にも心当たりは無いんだが。

男:いや、きみは健康ではないよ。

奏:自慢じゃないが、健康だけがとりえだぞ?

男:何かが、ほころんできている………

 

シーンの外

箕島:電波来たー!

華月:確かに電波だ。

 

奏:……おっさん、俺、最近さぁ、白昼夢を見るようになって、精神病院行こうかなって
  思ってたんだ。でも、世間体もあってなんか嫌だったんだ。
  でも、おっさんを見て決心した。病院行くよ。
  おっさんもいっしょに行かないか? 
  こんなんでも仲間がいると、少し勇気が湧くよ………。

男:あなたもそうですか……

奏:精神病院ならこの近くにもあるしさ。

男:私どもとしては、あなたをそこへ行かせるわけには、いきません。非常に困ります。

奏:……理由ぐらい聞くよ? ほら、話せば楽になることってあるからさ。

男:では……これをよく見てください。

奏:見る……何?

GM:紐をくくった五円玉。

奏:………俺より重症だよ……ごめん、目をそらす……見てられない…

箕島:じゃ意志判定か〜。

奏:え?

GM:そうだね。

奏:え? する意味あんの?

GM:目標値は13くらい。

奏:微妙に高いな……(ころころ)クリティカル、クリティカル、29。

一同笑

箕島:無駄に高い……

奏:他で出ろ〜

GM:相手は催眠術を試みようとしてたみたい。

奏:な、なんだこの感覚……

男:ふむ、ここからは本気でいきますか。

GM:といって、何かを取り出す。

奏:俺も将来ああなっちゃうのかな……おじさん、年幾つ?

男:さぁ、これを見なさい。

奏:交換条件、見るから質問に答えて?

男:24です。

奏:8年後か…………おっさん、ありがとう、俺はあんたに勇気を貰った。病院に行く!

男:それは、却下です。私の持っているこれは記憶操作装置というものです。

 

シーンの外

箕島:サングラスだな! MIBだな!

華月:電波だね〜。

 

奏:本当にありがとう。俺はやるべき事に気付いたよ。

男:そのオーヴァードとしての記憶、消させてもらいましょう。

奏:あんたも病院に連れて行くよ。あんたのためだ。

GM:あなたは光を浴びます、そして、目が覚めると。

 

GM:そこは自分の家。

奏:あれ? 夢? GM時間は?

GM:夜の8時ごろ。そこで声が聞こえる。

愛音:奏〜、入るよ?

奏:あ、姉ちゃん、ちょっと聞くけど今日、何日?

愛音:今日? 12月XX日だけど?

奏:当然、オープニングと同じ日なんだね?

GM:うん。

奏:俺何時帰ってきた?

愛音:…あんた、どうしたの?

奏:いや、え〜と。

愛音:6時頃に帰ってきて、「疲れたから寝る」って。

奏:飯は当然、作ってねぇよな?

愛音:いや、作ったよ。

奏:しまった〜〜〜! あ、いや、ありがと……(ぽそっと)死んだかな……
  夕飯までどのくらい?

愛音:30分くらいかな。

奏:余命30分か…姉ちゃん俺さ、ちょっと気分悪くて、だから……

愛音:じゃ、部屋に持ってくるね。

奏:出てったか、まぁいい。GM、昼の記憶はどうなってる?

GM:君は水月と会った後、まっすぐに家に帰って、気分が悪くて寝た。

奏:時間的におかしい気はするが……他の可能性なんてあるわけ無いし。ま、いっか〜。

GM:あなたの心の中には出たくても出られない、何かがある。

奏:何かキーワードくらい……サングラス……
  何故だろう、サングラスを今日見たような。

 

音崎奏は夕飯と今一つ違和感のある自身の記憶に悩みながらも夜を明ける。

 

 

シーンの外

GM:全員オープニングの侵食値ダイス高いね。

箕島:10だ。

奏:同じく10、ダブルクロスをやって、低かった事が無い。

華月:なんで嬉しそうなんだ?

箕島:シーンに出て上げる必要があるか。

華月:だからなんで?

奏:初期侵食値35は一つのアドバンテージだ。簡単には抜かれない。

華月:なんなんだよ…

 

ミドルフェイズ1 〜とりあえず全員集合〜

GM:あれから数日過ぎた12月の20日頃、華月のシーン。季節的にみんな浮かれてるね。

華月:時間帯は?

GM:お昼頃。

箕島:彼女のいない奴は沈んでるさ。

華月:じゃあ、貯めといたバイト代を考えながら、
   そろそろプレゼント買うか〜、と思ってる。

GM:じゃ、そんなことを考えてるあなたの前にヌッと現れる彼女。

華月:び、びっくりした。

水月:どうしたの?

華月:いや、ちょっと考え事してて…

 

シーンの外

箕島:ここでヌッと現れる元彼女。

華月:いらん!

奏:しかも、料理の差し入れつき。

GM:チョコバナナが入ってるよ。

華月:ひ〜〜〜っ。

 

水月:もう、学校も終わりだね〜。

華月:うん、そうだね。ああ、冬休みもあと少しか。でも受験勉強もしないとね。
   …休み明けたらセンターか。

水月:国立受けんの?

華月:ああ、うち母子家庭だし、あんまし母さんに負担かけるのもね。

水月:そっか。じゃあ、忙しくなるんだよね。

華月:う〜ん、でも、時間をきちんと作れば数日くらい空けれるって。

水月:本当!?

華月:うん、大丈夫。さしあたってはクリスマスとかどう?

水月:24日は先約があって、ダメなんだ。

華月:何があるの?

水月:みんなとカラオケ!

華月:(素に戻って)なんて羨ましい高校生活!
   ………じゃなくて、え〜と。

 

シーンの外

箕島:ほら、「ホテルに部屋を取ってあるんだ」とか格好いいこと言おうよ。

華月:黙れ。

 

華月:あ〜、24が駄目なら、25は?

水月:うん。それなら。

華月:じゃ、今プランを決めちゃおう。

水月:うん、どこ行く?

 

シーンの外

GM:………チンピラは?(←聞くなよ、お前)

箕島:学校じゃ出さない。

華月:オープニング、学校だけど?

箕島:…………

 

水月:じゃ〜またね〜。

華月:うん、またね。

GM:(他のPCに向かって)もう登場してもいいよ。

夜霧&奏:今の所登場はしない。

箕島:よし、俺が出よう。その辺の電信柱の上からレネゲイドチェッカーで二人を覗く。

GM:そんなシーンなら放課後まで巻くか。

箕島:レネゲイドチェッカーで二人を見ます。

華月:こっちは、39%。

GM:水月は10%もないよ。ほとんど非オーヴァードだね。

箕島:奴は違うようだ……

華月:さ〜て、じゃプレゼント買いに行くかな。なんにしよう?

箕島:すごい視線を発しながら、後をつけます。

華月:GM、知覚していい?

GM:目標値……2。

華月:(ころころ)5。はっ! (振り返った後に)……どうしよう……

GM:よれよれのスーツを着た人間があなたを見つめてます。

華月:(追い詰められたように)な、なんだ!? あいつ、なんなんだよ!?
   視線はこっちのみを見てるんだろ? 別れようとしてた水月は見てないんだな?

GM:そっちだけを見てる。水月が挙動不審な君を振り返る。

水月:どうしたの?

華月:いや、なんでもないよ。それよりも、この季節は物騒だから気をつけてね。
   それじゃ、ばいばい。

水月:あ、ばいばい。

華月:彼女が見えなくなったところで、は〜〜〜〜っ(深呼吸)
   ちらりと、視線の端で電信柱を見る。

箕島:じゃ、その瞬間「すっ」と電信柱に隠れる。

一同爆笑

GM:あからさまに見えてたね。何かが。

華月:彼女とは反対方向なので、反対方向にそろり、そろり、と歩きながら。

箕島:カサカサ。

華月:ひ〜〜っ。怖い、怖いよ……
   え〜と、よれよれの服を着た、20代半ばの男?

箕島:うん。

華月:そ、そんな趣味、僕は無いよ……

箕島:ちなみに手にはメモ帳があり、書き込んでる。

華月:メモられてるっ!? GM人通りの多そうな場所へ行きます。

箕島:じゃあ、離れます。

華月:はあっ、はあっ。

GM:すると、そこは駅前通り。彼の視線は、

箕島:感じてますよ。はっはっは。

華月:まだ見られてる………

GM:ねっとりと、絡み付いてるね。

華月:12月ってこんなに暑かったっけ!?

奏:さて、登場するか、シチュエーションは買い物中。姉ちゃんもいる。
  華月の正面方向から現れるよ。

箕島:レネゲイドチェッカー。

奏:俺の侵食値は53。

華月:え?

GM:姉ちゃんの方は、44だね。

箕島:3人も見つけた〜。

GM:姉ちゃん、袋いっぱいのチョコレート抱えて歩いてる。

華月:そんなとこで、顔面蒼白の見知った顔がある。

奏:あれ、華月先輩じゃない?

愛音:え〜と、誰? そんな人いたかしら?

奏:あ〜、姉ちゃん、人の顔おぼえるの苦手だし。

愛音:ごめんね。でも、あそこで、はぁはぁ、言ってる人大丈夫かしら?

奏:俺、その人のことを言ってるんだけど。心配なら話してみよっか?

愛音:そうね、あの〜。

奏:華月先輩大丈夫ですか?

GM:ズキューン!

華月:ああ、君は………確か……音崎……、はああっ!!

愛音:大丈夫?

華月:おのれ…

奏:耳打ちする。「姉ちゃん、先輩の顔覚えてないよ」

GM:いやいや、覚えてないふりかもよ?

華月:じゃあ、離れながら「そんなこと言ったって、どうしろと」

奏:でも、あんた不審だよ。

愛音:どうしたんですか? 肩で息をして?

華月:いや〜、ちょっとね、本気で走って疲れただけさ。

GM:奏も知覚判定。

奏:(ころころ)8。

GM:余裕で。

箕島:隠密判定をする気も無い。

奏:! なんかいる……

箕島:見つけた〜。目が合う瞬間に電信柱に隠れる。

奏:先輩、姉ちゃんと別れたのは、そういう趣味だからですか?

華月:馬鹿言うな。今もれっきとした彼女持ちだよ。

奏:それは、羨ましい。で、あんなのにもモテモテ?

華月:あんなキショイのはいらない。

奏:姉ちゃん、警察呼んで来て。

愛音:? (携帯電話を出す)

奏:確かにそっちの方が早いね。

箕島:GM《声無き声》を使います。幻覚を見せるエフェクト。(ころころ)16

GM:どんな幻覚?

箕島:あなた方の前に警察官がいます。

華月:(ころころ)9。

奏:(ころころ)6

愛音:(ころころ)クリティカル、クリティカル

奏:もういいよ。 あっ、そこに警察がいるよ。
  すいません、警官さん。あっちに不審者がいるんですが。

幻(箕島):は? いませんが。

奏:へ?

GM:おもむろに愛音が歩き出すね。

奏:危ないって、あんな不審者に近づいちゃ。

箕島:じゃあ、ササササササッと。

奏:姉ちゃんを追いかける。と、そうしたら逃げる不審者が見えた、と。

一同笑

夜霧:じゃ、この辺で登場しよう。場所は箕島が逃げてった方。
   ちょっと、そこの人、何やってたの?

箕島:どちら様ですか?

GM:チェッカーに反応あるよ。

夜霧:今46。高いな〜、あれには勝てないけど。

箕島:そこに止めてあった高級車に乗り込む! そして、そのまま逃げ出す。

夜霧:行っちゃった……まあ、いいや。

華月:なんだったんだ…?

夜霧:大丈夫ですか〜?

華月:あれ? あなたは?

夜霧:君だったんだ。

華月:どうしたんです?

夜霧:いや、近くを通りがかったら、あんな不審人物を見かけて。

奏:先輩の知り合いですか? うちの高校生?

華月:ていうか、先輩だよ。もう卒業されてる。

奏:あ、初めまして、後輩にあたる音崎奏っていいます。

夜霧:初めまして、夜霧紅葉と申します。

華月:しっかしな〜、なんだったんだろう?

愛音:大丈夫ですか?

華月:いえ、大丈夫ですよ、ご心配おかけしました。

愛音:それはよかった。

華月:GM、心の中で「この女、本当に忘れたのか、そのふりをしているのか、
   知らないが、もう僕の幸せは邪魔させない」と思ってます。

GM:ニコニコしてるよ。

夜霧:(華月に向かって)ねえ、そんな趣味(箕島のこと)が合ったんだ?

華月:ぶんぶん!(首を横に振ってる)

夜霧:ならいいや、君がそんな趣味かと思ったよ。

奏:何か、あっちの二人から怪しい気配が……。

愛音:どうしたの、奏?

奏:いや、ちょっと寒気が。そろそろ帰らない?

愛音:そうね。じゃ、私たちはこの辺で、お大事に。

華月:ええ、あなたはあんまり、(ぽそっと)男をとっかえひっかえしてると酷い目に会うぞ。

GM:それは聞こえずに去っていく。

華月:さ〜て、そろそろ買い物行くかな。じゃ、先輩この辺で。

夜霧:ああ、私も用があるし、この辺で。

 

街はすっかりクリスマス風景そんな中で、出会った彼らだったが
そこから、運命が交錯するとは思っていなかっだろう。一人の例外を除いて。

 

箕島:GM、この写真から、彼らの素性を洗いたいです。

GM:後のシーンでね。

 

 

…………非日常の扉が開く

To Be Continued