ローズ・トゥ・ロード「魔の満ちる夜」

 

GM:それでは、皆さんキャラクターの自己紹介をお願いします。

プレイヤー1:えぇ、それでは。ブリッケンリッジ(仮)。
         とある王国に追われている身なので仮の名前ということで。性別は男、年齢20歳。

プレイヤー3:仮名さんね。

プレイヤー1→ブリッケンリッジ:仮名さんって(苦笑)

プレイヤー2:は〜い、名前アイスラインセフト。男の19歳。え〜と、虎女の幼馴染み。
         冒険を何度かこなしたのは当然、あの暴走する虎女を止めるのが目的。

プレイヤー3:よっしゃぁ、なら男勝りのキャラにしよう。

プレイヤー2→アイスラインセフト:しかし、冒険を終えてもなぜかパーティ資金と称して
                      金を吸い取られる微妙に不幸な人だが自覚症状あまりなし。

GM:さて、では皆さんは先日…………ん?(セッションを始めようとしてプレイヤー達の視線に気付く)
    あぁ〜(一同爆笑)という冗談はさて置いて、三人目の自己紹介をお願いします。

アイス:冗談だったのか。

GM:もちろん、読者の皆様に対する冗談でございます。

プレイヤー3:名前はリリス・レイ。そうだね男勝りの19歳。
         財布の紐は堅く、きつく

アイス:しかし、中身は他人の物。何故だ〜!?

プレイヤー3→リリス・レイ:いや、幼馴染のセフトは無駄遣いが多いから。
                  煙草なんて買っちゃいけないよ、坊や。
                  などと言いながら全てを巻き上げていく。

ブリッケン:しかしいつの間にかブリッケンリッジのお金まで管理下に置かれていると言う。

リリス:あなたお金がないんだからちょっとこっち来てなさい。宿代ぐらいなら払ってあげるから。

アイス:なんで俺と奴の手持ち金はいつも一緒なんだ。気付いていない。

リリス:というわけで3人吸収合併。

GM:はい、了解です。

 


GM:さて、ではシナリオに入らせていただきます。
    ここは、ルアードの村。皆さんは1つの冒険を終えて
    ぐっすりと休んでいるところから物語は紡がれます。

アイス:なぜか明日起きると財布が軽くなってる。

リリス:そろーりそろーりと。ちゃらちゃらちゃら(財布の中身を抜き取っている)

GM:さて、月が空の彼方に昇る頃。みなさんはまるで目が覚めるようにふっと気がつきます。
    そこには、星々の明かりも家々の明かりも見えません。
    ただ辺りを見回すと、あなた方それぞれの顔が見えます。

アイス:久しぶり今日は何かいいことがありそうだ。宣告、運の強い状況。(一同笑)
     俺が運がいいと回りは不幸に見舞われるんだよな。

GM:(他のキャラクターのステータスを確認する)
    なるほどなるほど。OKでございます(笑)

アイス:星の見えない夜…(苦笑)

GM:周りには家の影はおろか生き物一匹すら見えません。
    そんなところにあなた方三人だけがおります。

アイス:なぜだ!

GM:おかしいですね。

アイス:記憶はどこまで遡れますか?

リリス:確か宿で寝ていたはずですよね。

ブリッケン:まさか!?

アイス:勘違いじゃなければな。

ブリッケン:誰かに誘拐されたのでなければな。しかし誰もいない。

アイス:え〜と、財布は軽くなってるから寝てたはずだ。

リリス:人聞きの悪い。

GM:装備品や身の回りのものは皆さん持っております。
    そして、アイスライン。君は先日の冒険で手に入れていたアイテムの中から
    ペンダントがこう、きらきらと輝いているのに気がつきます。

アイス:あぁ、これは怪しいと思ってたんだよ。
     金目の物にしてはあいつが盗っていかないから。

リリス:何のことやら。

GM:などとやっていると、皆さんの目の前の方から影が人影が近づいてくるのが見えます。

ブリッケン:人影だけ。

GM:そう。人影は少しずつあなた方のほうへ近づいてきます。
   そして、あなた方にも人影の輪郭が見えてきます。どうやら女性のようですね。

リリス:武器はあるんですよね?

GM:もちろん。

リリス:武器とかは持っておきます。

GM:濡れたように艶やかな黒髪、憂いを含んだような眼差しを帯びた瞳。
   そして顔立ちの整った、とても美しい女性が浮遊してくるように近づいてきます。

アイス:つまり美人な魔物…?

GM:それはわからない。

アイス:俺たちは浮遊しているのか?何も無いと言ったが床は?

GM:そうですね、地面か何かを踏んでいる感覚はあります。
   けれど、その女性は空を漂っているといった感じでしょうか。

ブリッケン:とりあえず武器を構えます。

アイス:その女性はこっちを見ていたりはしないの?

GM:そうですね。皆さんの方に明らかに気づいてる感じです。

リリス:なら、ぼーっとしているセフトにパーンと一発。

アイス:なんだー!?

リリス:とりあえず敵だから武器はもってなさい。

アイス:お前、何人味方になるかもしれない奴を敵にしてきたんだ。ヒエッヒェッヒェ。

ブリッケン:見事にやつは浮遊してるぞ。

GM:とりあえず敵意は感じられません。

アイス:というか、あいつを仮に敵と断定して殺したりしたら手がかりがなくなるだけだろ。

リリス:でも、何見とれてんのよ。あんた!

アイス:お前よりは可愛いよ。(ぼそりと)

SE:ぱーん、ガシッガシッ(リリスがアイスを攻撃している)

GM:女性の口が少しずつ開かれ、言葉が紡がれていきます。

女性(NPC):みなさんお願いです。どうか私を助けてください。

アイス:ここから出る方法を教えて。

女性:すいません。目が覚めればあなた方は元の世界に戻っていることでしょう。
    実は、あなた方を腕の立つ冒険者と見込んで、ある仕事を依頼したいのです。

ブリッケン:報酬はいったい何なのか?

女性:無論、ただでとは言いません。

アイス:報酬もあれだけど因果関係とかも教えて欲しい気がする。
    流石にこんなところまで放り込まれる、というか来てしまったら。

女性:私はご覧の通りに既に人間ではありません。

アイス:まぁ、なんとなくわかるよ。珍しくもないし。(注:幽霊は充分珍しいです)

女性:けれど、私は人間としても存在しています。

アイス:あぁ、そこが違うところか。

女性:そして、人間として残っている私をあなた方に解放して欲しいのです。

ブリッケン:解放?

リリス:解放って言葉にいい思い出ないな。

アイス:そうだな金が飛んでいったりとか。

リリス:はぁ?何が?

女性:申し遅れました。私、グラウクスという名の魔女でございます。

リリス:魔女とは、また胡散臭い。

アイス:まぁ、胡散臭いことには慣れているんだけどな。

ブリッケン:よく巻き込まれるんだよな。

グラウクス:魔術の実験をしている最中に失敗してしまいて、異界の魔物と融合してしまいました。

アイス:あんた、それは身体だけなのか?

グラウクス:えぇ、ただ心も乗っ取られかけておりましたので
        私は最後の力を振り絞って、自らの心臓に短剣を突きたてたのですが、どういうわけか…。

ブリッケン:ということは死ななかったと。

グラウクス:ええ。私は死んでいるようでもあり、生きているようでもあります。
        そして、生きている方の私はどうやら世界に害を為そうとしているようなのです。

アイス:へぇ、そっちは完全に魔物の精神が入り込んで人の精神だけ追い出されたわけか。
     手段は別に俺は拘らないが、目的はなんだったんだ。

グラウクス:そうですね、お恥ずかしい話ですけど、私は昔、力を求めておりました。
        それが、高じて魔法にも手を出すようになりまして。

リリス:(アイスの方を見て)あぁーやだやだ。可愛い女見るとすぐこうなるからこの男。

アイス:何か俺だけの責任にされても嫌なんだけど。まぁ、ペンダント持ってたの俺だけど。

グラウクス:お願いします。私にはあなた方しか頼める方が居ないのです。無論、報酬もお渡しします。

アイス:まぁ、報酬に興味ないし、どうせ俺のものにはならないし。

リリス:はいはい、可愛い女には興味あるんでしょあんた。

ブリッケン:しかしこの空間に我々を呼んだということは我々に断ると言う選択肢は与えられないのか?

グラウクス:いえ、断られるなら皆さんにはすぐに元の世界に戻っていただこうと思っております。

アイス:引き受けても別に俺はいいのだけどなんか不機嫌なのが後ろに一人。

リリス:ふーん、別にいいわよ。

グラウクス:私が勝手に皆様をこの空間にお連れしたわけですから。

アイス:それはこの怪しいペンダント?

グラウクス:えぇ。

ブリッケン:ちっ、そんなもん拾ってくるから。

グラウクス:実は先程短剣を心臓に突き刺したと言いましたがそれも、ある種の呪いのようなものでして
        とっさに私の意識をペンダントの中に逃そうとしたのです。
        おそらく、もう一人の私は逃れ切れなかった私とでも言いますか

アイス:まぁ、偽者?一言で言って。そうとも言い切れない?

グラウクス:ただ、どちらも私であり、またどちらも私でないとしか私にはわかりません。

アイス:となるところ、今のあんたの意識も魔物の部分が一部あると?

グラウクス:そうですね。ただ、意識としては私の意識を保っておりますので。
       それでも、いくらか彼の魔物の知識を私が手に収めているものもあります。

アイス:まぁ、面白そうではあるし、それこそ報酬もあまり実感はわかないけど入るらしいし
     魔物の相手次第によっては断る理由は特にない。
     いきなり伝説の魔王が相手ですとか言われたら俺は帰るけどな。

GM:君がそういうと彼女は悲しそうな表情を浮かべています。

グラウクス:実は…いえ、まだ完全に復活したわけではありません。

アイス:倒す手段があれば別に構わんのだが。ようするには。

グラウクス:もちろんあります。私も魔術が失敗した時に備えてある程度の対応策を残しておきました。
       皆様には、私が住んでいた館に行ってもらいたいのです。もう一人の私はそこにおります。
       その館には私の心臓がありますのでそれを破壊してください。

アイス:つまりその心臓をぶっ壊せってことで、たぶんその館にもあんたが導いてくれるんだろうけど
    具体的にその魔物って何?対策とかは教えてもらえないのかい?

グラウクス:あれは恐ろしい相手です。
        私…まぁ、ある種の魔を呼び出そうとしていたのですが、力が暴走してしまい…。

ブリッケン:何でそんなもの。

グラウクス:どうしても私には力が必要だったのです。

アイス:まぁ、別に力を欲しがることを否定する気もないけど説明して欲しいんだが。

グラウクス:私の中に残されている断片的な彼の者の知識によりますと
        彼の者の名は、こう呼ばれていたようです。
        魔王「‘‘孤独な足跡’’リザネクス」と。

アイス:魔王ねぇ。

グラウクス:魔王、孤独な足跡はまだ、私の肉体に囚われております。

アイス:ふむ、つまり今ならば普通の人間でもまだ勝ち目があるってことかい?

グラウクス:ええ、人間の身体に囚われている限り、彼の者も本当の力は出せないはずです。
        ですから、今のうちに私ごと彼の者を葬って欲しいのです。

アイス:あんたごとねぇ。

ブリッケン:だから開放と。

アイス:軽い好奇心から聞くのだがあっちの身体を止めてあんたはどうなるんだ?

グラウクス:さて、どうなるかは、はっきりとはわかりません。
        おそらくこのペンダントの中に囚われるままになるでしょう。

ブリッケン:ということはこのペンダントを持っている限りずうっとあんたは俺たちについてくるのか?

リリス:よかったわねセフト君(妙に感情のこもっていない声)

アイス:何もよくねぇよ!

グラウクス:まぁ、このペンダントを壊されてしまえば私も消えてしまう存在ですし。

アイス:つまり、ペンダントに幽霊が宿って肉体の方は乗っ取られてしょうがないから倒してくれと。

グラウクス:はい、皆さんが迷惑だと思われるならばンダントを売り払うなり壊していただいても構いません。

アイス:別に害があるわけでも…いや、持っていると俺に害がありそうだが…

リリス:知らなーい。勝手にすればー。

グラウクス:どうでしょう皆さん。こちらに金貨が10枚ほどあります。
        あいにくと手今は元にはこのぐらいしかありませんが、私の館まで行っていただけるならば
        中にあるものについては皆様の自由にしていただいて構いません。

ブリッケン:10枚で済めばいいが。

アイス:リリスどうする?金が10枚だぞ。10枚。三人で分けてもお前のところに六枚は行く。

リリス:金貨10枚か。確かに生活は大分楽になる。
     確かに護符とか買えるし。

アイス:それは生活じゃないぞ。だいぶ冒険者根性染み付いてないか?
     2回しか冒険してないわりには。

リリス:えー。だって夢だし。

アイス:夢なのか!?そういえば昔そんなこと言ってたなあ。
     もっちょっと真っ当な夢を見ようぜ。

リリス:セクトが泣き虫だっただけじゃない。

アイス:だったらなんで護符と直結するんだよ。

リリス:お化け怖いお化け怖いって毎日言って、泣きついてきたのは誰かしら?

ブリッケン:そんな過去が…

アイス:くっ。はあ〜ブリッケンまでなんか言ってる。なんで俺の過去がこんな奴らに知られていくんだ。

ブリッケン:リリスさん、セクトのもっと過去のことを暴露しちゃっても。

リリス:そうねぇ、セクトのおねしょって何歳までだったっけ。

アイス:いいかブリッケンリッジ。人間は隠し事があるぐらい繊細な方がいいんだ。
     こいつみたいに一目見ただけで分かる奴だったら……なぁ。

リリス:繊細すぎる人って面白いよ。硝子のハートって言って打ち砕くのがどれだけ楽しいか。

アイス:毛の生えた心臓ってのはああいうのを言うんだぜ。

ブリッケン:あえてここは何も言わないでおこう。

グラウクス:そろそろ夜が明けます。皆さん、お願いします。ターニャの村へ。その村に私の館はあります。

GM:そういうと彼女の姿はうっすらとぼやけて消えてゆきます。
    それと同時に、あなた方の目の前には一条の光が差しこんできます。
    そして…気がつくとあなた方はそれぞれのベッドの上で目を覚まします。

アイス:ターニャの村の位置は知ってるのか?

GM:ここから北に2、3日行った山の方にあることを知っています。
   そして、リリスの枕元には金貨十枚が入った袋があります。

リリス:なら、それをセフトにぶつけに行きます。
 

この依頼を受けるかどうか。
パーティ内の意見は真っ二つに分かれた。
そんな言い争いをしている間に
ターニャの村がモンスターに襲われているという知らせがもたらされる。
今、村を救う力になれるのは彼らしかいない。
彼らは一路、ターニャの村に向かうのであった。


GM:というわけで村の近くまでたどり着くことが出来ました。

アイス:時間帯は?

GM:ちょうど昼前ですね。

アイス:運が悪いです。最近はずっと運が悪いです。

GM:村の方からは人の気配はおろかモンスターたちの気配も感じません。
    虫の声や鳥の声も聞こえてきません。むしろ生物がいる雰囲気が全くないとでも言いましょうか。

アイス:運がいいです。

GM:ころころ変わるね。

リリス:かったるいところね

ブリッケン:運が悪い。

GM:風は止み、木々のざわめきも聞こえない。広がっているのは不気味なほどの静寂。

アイス:こんなところ長居したくは無いから、さっさと館の方に行こうぜ。

ブリッケン:いや先にこの村自体を調べるべきじゃないのか。
       村人はゴブリンやオーガに襲われたんじゃないのか。
       しかしこの様子では人っ子一人いない。

リリス:なら、まず大きい家を見ましょう。一番大きい家。そこが村長さんの家でしょ。

アイス:ああ、因みに魔女の家が一番大きいならば次に大きい家ね。

GM:軋んだ音をたててドアが開きます。中には人が居る様子はまったくありません。

ブリッケン:人が争った痕跡は?

GM:特には見つかりません。

アイス:テーブルとか食器類はどうなってる?食事が不自然に残って腐っているとか。

GM:あります。探せば逃げ出したような跡も見つかります。

アイス:つまり気づいて逃げ出そうとした人もいると。

GM:そうですね、辺りの家を見てまわればわかるのですが、
    家によってはついさっきまでは人がいたような感じのところもありますし。

リリス:じゃあ、行こう行こう。

GM:では、魔女の館の方へ森の中を進んでいくと、木々のざわめきも無く
    草の匂いもせず、風が頬を撫でる感触もありません。
    ただ、あなた方の足音のみが辺りに響き渡っております
    そして、魔女の館と思われる古びた建物の近くまでくることが出来ました。

アイス:まっ、此処からはさすがに慎重に行った方がいいだろうけど。

ブリッケン:外から様子を見るか、一気に中まで踏み込むか。

アイス:んー、そういった普通の手段で警戒できる気がせんのだがな。警戒するに越したことは無いのだが。

リリス:セフトこういう所に入るの嫌いだよね。

アイス:悪かったなあ。

GM:ここからは森がきれておりまして、魔女の館は背の低い草に覆われおり、
    踏み固められた土が出ている道が入り口の方へと続いています。

リリス:正面から堂々とというのもなんだしね。

アイス:窓とかどこかは入れそうなところは無いのかな?

GM:窓はありますね。ただ、高い位置にありまして覗くのは少々難しそうです。
   場所によっては鉄格子がはまっていたり、城砦といっても過言ではない感じです。

アイス:遠目から覗ける範囲で変化は無いの?人の気配とか。

GM:館の中には見えませんね。ただ、あなた方がそのような相談をしていると
    館の尖塔の頂上にいつの間にか一羽のカラスがいます。そして、カラスが嘶くように一声鳴きました。

アイス:怪しいー。他に生き物いないのに。

GM:あなた方がカラスのほうを見ていると、カラスの瞳がきらりと紅く光った気がしました。

アイス:あのカラスが魔物だとほとんど確信しているんだがそれは被害妄想だろうか。

リリス:ぷっ(笑っている)

アイス:悪かったな怖がりで。
 

一行はカラスに見つかってるだろうと予想して
隠れもせずに館の裏口から進入することに。


GM:というわけで裏まで無事に回り込むことが出来ました。

アイス:扉、調べて良い?

GM:では反応でRRを。

アイス:(ころころ)17

GM:調べると鍵はかかっていないことがわかります。罠も特には見つかりませんでした。

リリス:ドアを棒で押します。

GM:押すとドアは音をたてて開きます。

アイス:とりあえず踏み込んでみる。

リリス:今晩は〜。誰かいませんか〜?

GM:いませんかーいませんかーいませんかー(フェードアウト)
    反響が止んだ後、辺りはしーんと静まり返っています。

リリス:いないみたい。

アイス:なんていうかそれなら表門から入ってもいいみたい。

ブリッケン:もう何を言っても遅い。

GM:中に入ってみると、どうやらそこは台所のようですね。

アイス:台所から進入か。

リリス:とりあえず、そのかわいい魔女さんは何処にいるのかな〜(邪笑)

アイス:知らんよ。魔女探しを開始するか。ざっと館全体見てまわろう。
 

魔女グラウクスを探して館の中を探索する一行は
魔女の居場所は中央の塔の最上階にいるらしく
魔女の心臓は地下の最下層にあるらしいという情報を得ていた。
一行は一直線に最上階を目指して登っていくのであった。


GM:最上階の1つ下の階にたどり着こうかというところで
   皆様の前には頑丈そうな扉が見えます。
   そして、扉の向こうからは猛獣のような唸り声が。

アイス:覗き見とかは出来そうか?

GM:そうですね、扉には鍵穴がついています。

ブリッケン:鍵穴から覗くか。

アイス:覗いてみるか。

ブリッケン:誰が?

リリス:弱虫と言いながら自分が覗いて見ます。

GM:では反応のRRを。

アイス:(ころころ)19

GM:ではリリスの視界の中に正面から何かが飛んできて、あなたの目に刺さります。
   【身体】で15を目標に対抗RRを。

リリス:(ころころ)21。余裕です。

GM:では防護点無効で2点ダメージがいきます。

リリス:いたっ!

アイス:どうした?

GM:針のようなものが刺さった感じですね。
   幸い失明とまではいかなかったようですが

アイス:とりあえず大丈夫か?命に別状や毒とかは?

GM:刺さった瞬間ピリッとした痛みを感じました。

リリス:まずいかも。

アイス:とりあえずここで下がっても意味がないけど。

GM:唸り声は相変わらず聞こえてきます。

アイス:今度こそ警戒して鍵穴を覗いてみよう。さすがに2段構えはないだろう。

GM:となると、暗い中にばね仕掛けの何かが見えます。残念ながら奥は見えません。

アイス:この部屋は入り口はこの扉しかないのか。蹴破るか。

ブリッケン:そうだな。

アイス:話が通じるものとは思わん。というか明らかにこの説得を無視したのはどうみてもこの毒針だ。
    で、蹴破りたいんだけど。

GM:では、蹴破る人は【身体】のRRを。その数値を足してください。
   (ころころ)はい、扉はすっぱ抜けました。
   部屋の中には一匹のトロルが居ます。そして、トロルに守られるように後ろには扉が。

ブリッケン:どっちか盾になって二人を上に行かせるのが一番か。

アイス:いや、とりあえず扉を開けて一人だけ行って上にさらに化け物がいたら洒落にならん。
     とりあえずあの扉を開けよう。

GM:トロルのほうはあなた方のほうを見てゴブリンの死体をぽいっと投げ捨てます。

アイス:リリス、戦わなくてもいいからこっちでひきつけている間に回りこんで扉をどうにかしてくれないか。

リリス:うーん

アイス:お前が頼りなんだよ。

リリス:服持ってる?

アイス:うん

リリス:だったら、はい、鎧と棒。

GM:トロルがたどたどしい言葉であなたたちに話しかけてきます。

トロル:オ前タチ、何者ダ?

リリス:ただの通行人です。

ブリッケン:敵じゃない。

アイス:ああ、俺たちは…

トロル:コノ部屋入るモノ許サなイ

リリス:入っちゃってる。

トロル:オ前タチ、死ヌ、残念ダ。ワシのエサにナル。以上。

アイス:エサならばそこにゴブリンがたくさんいるだろう。

トロル:ゴブりン、マズい。

アイス:俺が美味いゴブリンの食い方を教えてやる。まず井戸に漬けとくんだ。ロープとか忘れずにな。

トロル:グラウクス様ノ命令、聞ク。覚悟!

アイス:俺たちはグラウクス様の命令でここまで来たんだ。ほら、証拠のペンダントもある。

トロル:ソンナ物、俺知らナイ。

ブリッケン:どうやら話は通じないようだな。

アイス:お前のような下っ端には知らされていないだけだ。

GM:そのままトロルはあなた方のほうへ殴りかかってこようとしています。

アイス:いっぽ前に出る。

GM:では、トロルは一歩前に出たアイスを狙ってくる。

アイス:防御集中を。
 

様子をうかがうブリッケン。
トロルの攻撃を避けながらアイスは自分にトロルをひきつけておくことに成功する。

一方、リリスは虎に姿を変え、扉に向かって駆け出した。
姿を変えたリリスが勢いよく扉に体当たりをかける。
しかし、魔法をかけられていた扉はなかなか破れない。

アイスはトロルを牽制するために斬りつけ
ブリッケンは奥の扉の方へ回り込みながらトロルにクロスボウを構える。
トロールの拳がブリッケンの腹を捉えた。
リリスは再び扉に体当たりをかけるが、まだ扉は開かない。
アイスの剣とブリッケンの弓は確実にトロールの体力を奪っていく。

しかし、恐るべき体力を持つトロールはまだ襲い掛かってきた。
次の瞬間、狙いを扉からトロルに変えたリリスが渾身の一撃をしかける。
息も絶え絶えになったトロルは最後の力を振り絞ってリリスに殴りかかってこようとする。
そのとき、トロルの眉間をブリッケンの矢が射抜いていた。


リリス:さて、今度こそ扉にタックルを。

GM:何回か攻撃を繰り返せば、しばらくして扉を壊すことが出来ます。

ブリッケン:とりあえず上に行こうか。

アイス:上に行くのが目的だからな。

GM:では上の方から女性の歌声が聞こえてきます。

ブリッケン:その声に聞き覚えは?

GM:あります。

アイス:やっぱりか。

ブリッケン:おや、この声はどこかで聞いたおぼえが。

GM:階段を上がっていくとそこには悪意に染められたような黒髪
   そして病的なまでに青い顔をした女性が、竪琴を奏でています。
   君たちが近づくと彼女は竪琴を置き君たちの方を向きます。

アイス:とりあえず、あんたが孤独な足跡さんか。

GM:女性はふっと小首を傾げあなたたちに尋ねます。

女性:あなた方は何者ですか?

アイス:尻に敷かれている冒険者…とは口の中だけで言っておこう(一同爆笑)

リリス:知らなーい。

アイス:1つ聞いていいか。お前俺のことをあまりに酷く見てないか。
     お前、顔がよければ魔王にでもついていく人間だと思ってないのか。

リリス:違うの?

アイス:違うー!まったく、人間は顔じゃないだろ。

女性:私の名前はグラウクス。あなた方は何のためにこんなところへ?
    それとも私の邪魔でもしに来たのですか?

アイス:いや、グラウクスさんのお手伝いで来たんだ。

グラウクス:グラウクスさん?さて、私はそのようなことを頼んだ覚えはありませんが。

アイス:俺も頼まれた覚えは無いな。別のグラウクスさんだし。

GM:彼女は再び小首を傾げます。

グラウクス:あいにくと私には…?

アイス:まぁ単純に村の異常をどうにかしてくれという依頼だっただけだ。

グラウクス:村は平穏に静まり返っていたと思いますが。

アイス:静まりすぎ。

リリス:というか人のいない村なんて。

アイス:うん、もう村じゃない。それにトロールが守っていただけであんた怪しすぎ。

グラウクス:彼は私の忠実な召使の一人です。

アイス:その忠実な召使はいきなり戦いをしかけてきたんだが。あと、それにゴブリン虐殺していたぞ。

グラウクス:それは、彼の食料がゴブリンでしたから。

リリス:そういえば、この下の街にゴブリンが出たそうですよね。

グラウクス:ええ、あいにくと村が騒がしかったもので。
        私の方でゴブリンたちに指示を出して暴徒は鎮圧させましたが。
        おかげさまで見てください。村はあんなに平穏になっているではないですか。

リリス:セフト、どうみてもあの人、人間じゃないわよ。

アイス:うん、まったくもって人ではない。
      あいつが人ならば我々は絶不調なはずなのだが絶好調な気がする。

リリス:というわけで戦棒を取り出します。

アイス:とりあえず依頼としておいて、このままいったら正直殺されておかしくないぐらい怪しいぞ。
     リザネクスさん。

グラウクス:何故私が…リザネクス?(頭を押さえ)誰ですかそれは!私の名前はグラウクス。

GM:彼女の声が少し苦しげな感じに変わる。

アイス:もしかして、グラウクスの要素もまだ少し残っているのかな。
     どっちにしろ確信犯にしか思えない言動だが。
     混じっていたところで、もう罪を犯しすぎている気はするが。

グラウクス:あなた方も私の行いを邪魔しようとするのですか?

アイス:ああ。

グラウクス:なぜ、人々はいつも私の邪魔を。

リリス:なら、なぜあなたは人々を消し去るのですか?

グラウクス:消し去る?私はただ、元の平穏な状態に戻しているだけ。

リリス:元の平穏な状態なんておかしいですよ。

グラウクス:なぜですか!

ブリッケン:それは平和とは言わないからだ。

グラウクス:平和のどこがいけないのですか。

リリス:平和は人がなってこそのものですよ。

グラウクス:わからない。私にはあなたたちの言うことがわからない。

アイス:だいいち、昔の方が良い良いと言ったって、俺なんかは絶対に昔なんて戻りたくないからな。

ブリッケン:それは別の話だろ。

グラウクス:混沌を排することこそ秩序と成るもの。

リリス:混沌あればこその秩序とも言いますが

グラウクス:駄目なんです。混沌があっては秩序は乱されてしまう。

アイス:あなたの思想がどうであれ、やったことはテロリストだ。

グラウクス:完全な秩序を。

リリス:あなたの完全な秩序は完全な混沌でしかない。

グラウクス:ですから混沌を排するのです。

リリス:ならば自分自身を排しなさい。

ブリッケン:あなたの言う秩序とは、無そのものでは。

グラウクス:なぜ!なぜ!あなた方はそんなことを。

アイス:別に俺はそんな難しい言葉を言うつもりは無い。
     あんたの言うことを肯定したら俺は死ななきゃならないんだ。
     それは嫌だ。それ以上の論理があるか。

グラウクス:私の邪魔をされるならば、私の前から去っていただかなければなりません。

リリス:ならばどうしましょう。もう1人のあなたからあなたを殺してくれと私たちは依頼を受けたのです。
     金貨10枚を貰って。

アイス:10枚こいつがとってるよ。

グラウクス:もう1人の私?誰ですかそれは。私は私です。グラウクスは私自身です。

リリス:なら過去のあなたは何をしていたの?村人のために尽くしていたのではなくて?

アイス:ああ、半年ぐらい前まではな。

グラウクス:それは……いえ、それは私ではありません!

リリス:いえ、それは違うあなただ。村人のために尽くし村人を助けてきた。

アイス:じゃあ、あんたがグラウクスさんで俺たちに依頼してきたのが偽者だとしよう。
     俺たちは偽者の依頼を受けて本物を倒す。どう考えても本物は悪いことばかりしているから。

グラウクス:黙りなさい!本物は私です。偽者なんて知りません。

アイス:別にお前が本物であることを否定しようとは思わないが、お前が犯罪者であることは否定しようが無い。

グラウクス:黙りなさいと言っているでしょ!

GM:グラウクスはそう叫ぶと右手を突き出し、力ある言葉を唱える。
    グラウクスの右手の前に光球があらわれ、勢いよく君たちの横を通り抜けて行った。
    爆音、そして君たちの背後にあった壁が音をたてて崩れている。

グラウクス:それ以上…何も喋らないでください。所詮あなた方も混沌に与するもの。

リリス:あなたの秩序とは何ですか。

グラウクス:秩序、それは混沌の無い状況。

アイス:心臓を砕くねえ。つまるところ肉体を傷つけても意味は無いのか。

リリス:意味なんてあるわけ無いでしょ。これはただの器。
     とりあえず、あなただけでも早く下に降りて心臓探してきなさいよ。

アイス:お前が一番速いと思うんだがな。

リリス:でもこっち服があるから。

グラウクス:あなた方も混沌ならば、私は浄化しなければなりません。

ブリッケン:下にはもう誰もいないよ。

GM:グラウクスさんは瞳に悲しみとも狂気ともとれる光を宿しながら再び力ある言葉を唱えようとしています。

アイス:一度、退くというか急いで怪しいところを探しに。とりあえず、逃げよう。

ブリッケン:了解。

リリス:はあ!?あーもう。

アイス:どうする?というか怪しいところをぱっとまわって戻ってこれるかな。

GM:逃げようとしますか?

アイス:軽く下がってみる。後ろまでは向かない。

GM:では、グラウクスさんが掌を向けて近づいてこようとする。

リリス:じゃあ二人の前に飛び出て、二人を部屋の外に押し出そう。

アイス&ブリッケン:待て!リリス。

ブリッケン:何をする気だ!

アイス:いや待て、飛び降りれるな?

リリス:だって、猫だもの。

アイス:信頼している。(階下に向かって走り去る)

ブリッケン:よし。(アイスと共に去る)

グラウクス:逃がしません。

GM:彼女はそう言いながら二人を追おうとします。

リリス:戦棒で扉を押して閉めます。

グラウクス:あなたも邪魔をするのですか?

GM:彼女は掌をリリスに向けます。

グラウクス:私の邪魔をする者は誰であれ許すわけにはいきません。
 

魔女の操る魔法により苦しめられるリリス。
そして、リリスが必死に時間を稼いでいる間にアイスとブリッケンは手分けして魔女の心臓を探していた。

全身に傷を負い、瀕死の重症を負ったリリスは窓から身を投げ気絶した。
グラウクスは窓の外には見向きもせず、部屋を出て階段を下りて行く。
アイスは館の最下層に宝物庫があるのを見つけた。宝物庫の奥に見える赤く脈打つ水晶。
そして宝物庫の番人に相応しい巨大なドラゴンも。


アイス:とりあえず、ドラゴンに話しかける。そこのドラゴン殿…。

GM:沈黙…そして唸り声。言葉は解さないようですね。

アイス:つまり起きてるんだな。

GM:起きてます。口から呼吸するように小さな炎を出しています。少し室温が上がった感じです。

アイス:その部屋の中を見渡すけど、他には入れそうなところは?

GM:ありません。

アイス:ドラゴンが攻撃を仕掛けてきてるわけではない?

GM:今のところはその様子はありません。部屋に入ればわかりませんけど。
   ただ、こちらの方をじろりと不機嫌そうに睨みつけているぐらいでしょうか。

アイス:1つ上の階まで戻る。

GM:何事も無く戻れます。ただ、下の方からやっぱりドラゴンの声とかは聞こえてきますね。
   ときおり明るくなったり、熱風が押し寄せてくるような感じがしますが。

アイス:くっ、こんな奴がいるなら教えておいてくれよ。とりあえず集合場所へと行く。
 

集合場所へと急ぎ、ブリッケンと合流したアイスは再び最下層へと戻ってきた。
なお、アイスが地下を探っていた頃、ブリッケンは無限に続く尖塔を上っていたことを付け加えておこう。   


GM:再び地下へと戻ってくると、相変わらずのドラゴンの咆哮が聞こえ熱風が吹いている。

アイス:あくまでも熱風なんだよな。火炎が押し寄せてくるわけではない。

GM:恐らく火炎を噴いたときの影響の風じゃないかなと思いますね。
   そして、鼻腔をくすぐる硫黄の香り。これはドラゴンの体臭かと思われます。

ブリッケン:どこら辺にあった?その心臓は。

アイス:ドラゴンの影から見えたり見えなかったり。一回覗いて自分で目測測ってくれ。

GM:ドラゴンは君たちを睨みつけ、今にも口をあけて大欠伸しそうな雰囲気をかもし出しております。

ブリッケン:よし、逃げる準備だけはしておこう。

アイス:当然。あと、リリスのことが気になる。さっきから走り回っているのに合流できん。

ブリッケン:不思議だ。

アイス:いや、不思議というよりもやられた可能性があって心配なんだ。

リリス(のプレイヤー):ならばセフトの脳裏には、こう「セフト…」って呼んでいるリリスの姿が。

アイス:まずい…。

ブリッケン:とりあえず依頼を終わらせるか。

アイス:こんなところでは死なんでくれよ。

GM:さて、そんなことを言っていると少しずつ日が落ちてきます。
   そしてブリッケンにペンダントからのメッセージが伝わります。「自分を信じて…」と。

ブリッケン:自分を信じてと奴が言っている。グラウクスか…。

ペンダントからの声:魔法を打ち破るには…自分を信じて。

アイス:つまりそれは幻だと言ってるのか?

GM:さて、それはわかりません。

ブリッケン:そもそもドラゴンがこんな所にいるなんておかしい。

アイス:確かにこの部屋はどう見てもドラゴンは入りきらない。しかし、さっき聞いた話によると…。

GM:などと話しているとまた付近の温度が上昇した感じがする。

アイス:仕方ないから行ってくるか。とりあえず俺が行こう。理由としてはお前が言って倒されたら
    俺は本当にドラゴンの後ろを射抜く能力は無い。弓が使えるのはお前だけだ。

ブリッケン:いや、ここは俺がやるべきだろう。

アイス:じゃあ行って。

ブリッケン:よし、奴は絶対まやかしだ。

GM:では、あなたがドラゴンに近づくと、ドラゴンは圧倒的な威圧感を持って炎を床に向いて吹いています。
    溢れかえる熱気。そして、むせ返るような硫黄の香り。
    そろそろ鼻が慣れてもいい頃なのにさっぱりその様子はありません。

ブリッケン:心臓は見えてるかな?

GM:ちらりちらりと。

ブリッケン:とりあえず、距離は?

GM:そうだね、部屋の入り口から心臓までがほんの2,30メートル。

アイス:心臓は避けん。的は小さいけど。

ブリッケン:しかし、まだ奴は攻撃もしてこない。

アイス:部屋入って無いしな。

GM:恐らくこの一歩がすごい危険なものであることはひしひしと伝わってきます。
   それは冒険者としてあなたが何度か感じてきたものと同質のものです。

ブリッケン:じゃあ射ます。

GM:何をですか?

アイス:つまり、曲者なり一瞬の隙を狙って射るなりを。

GM:ふむ、では少々難しい行為なので【反応】の数値を半分にしてRRを。

ブリッケン:(ころころ)16だね。

GM:では、ドラゴンの横を縫う様に心臓めがけて射られた矢ですが
    残念ながら心臓のすぐ横の壁に刺さってしまいました。

ブリッケン:ドラゴンの反応は?

GM:怒りくるって今にも部屋から飛び出しそうな勢いです。
   そして壁に突き刺さっている矢を尻尾で叩き落としました。

ブリッケン:奴、実体かもしれないぞ。

アイス:もう見てない。任せたんだから離れてる。

GM:さて、そのようなことをしていると、後ろの方からカツカツと足音が。

アイス:あいつか…とりあえずリリスじゃない。

グラウクス:このようなところで何をなさっているのでしょうか?

アイス:ちょっとした野暮用でね。言いながらそっちに振り向きます。
     いいからさっさとどうにかしようぜという視線を送りつつ。

GM:無論そこに見えるのは、目の血走ったグラウクスさん。

アイス:リリスは…彼女はどうした?

グラウクス:彼女?さて、4階から落ちましたから恐らく既に亡くなられているのでは?

アイス:落ちたというよりは飛び降りたと信じよう。信じるしかない。飛び降りたんならあいつは大丈夫だ。

グラウクス:そう、大丈夫ですよ。あなた方もすぐにあの方と同じところまでいけるのですから。
        私の宝物庫を荒らそうとするのはあなた方ですね。

GM:そういって魔女は掌を向けてきます。

アイス:話をしていこう。とりあえず宝物庫を荒らそうとしたのは謝る。

グラウクス:所詮あなた方は混沌に属する者たち。なに、謝られる必要はありません。
        あなた方には、私が秩序をもたらしますので。

アイス:1つ聞いていいか?あのドラゴンは混沌には属していないのか?
     どう見ても不合理な存在だと思うのだが。こんな地下室に居るなんて。

グラウクス:あのドラゴンが混沌だと?ではあなたの秩序とは何ですか?
        あのドラゴンは紛れも無く秩序に属するものですよ。

ブリッケン:そろそろか。奴は幻だ。進もう。

GM:進んでいくと、あなたはドラゴンの中にめり込んでいく様な感覚を一瞬おぼえますが
    あなたはそのまま進んでいくことが出来ます。
    グラウクスさんは舌打ちをしながらドラゴンの方へと掌を……

アイス:斬りかかります!邪魔をさせるわけにはいかない。

GM:明らかに斬れた感触があるにもかかわらず、グラウクスさんの腕は落ちていない。

アイス:それがあんたの言う秩序か。どうみても人間じゃない混沌だろう。

グラウクス:もう耳は貸しません。
 

そのまま魔女がブリッケンリッチを狙って魔法を放つ。

アイス:リッチ、走れ!


命中判定、GMの出目は……クリティカル。


リリス(のプレイヤー):はやく100面振れよGM(笑)

アイス(のプレイヤー):やべぇ、何とかなると思った矢先に(爆笑)

GM:オープンダイスの恐怖って奴さねぇ(苦笑)


クリティカル時の追加効果は相手の運動機能一つが永久に失われ、【身体】は永遠に半減。

クロスボウの狙いを定めていたブリッケンに魔女の放った光球が命中。
衝撃により勢いよく宙を飛ぶブリッケンの左腕。
 

アイス:とりあえず走れ!何か嫌だけどこいつは俺が足止めできるならばする。

GM:あなたもさっきの光球も完全にドラゴンをすり抜けております。

ブリッケン:心臓まではそろそろ近いかな。

GM:ええ、あなたは左腕に走る激痛と朦朧としてきた意識の中
    目の前に魔女の心臓があるのがわかります。

ブリッケン:右腕で矢だけを持って魔女の心臓に突き刺します。

グラウクス:それに触れるな!

GM:グラウクスはブリッケンめがけて2射目を放とうとしています。

アイス:射線上に飛び出します。

GM:では、庇うことができます。(ころころ)アイスは8点程受けておいてください。
    そしてブリッケンの握り締めた矢は、魔女の心臓に突き刺さると同時に
    魔女の心臓はぼろぼろと崩れていきます。

アイス:グラウクスはどうなった?

GM:胸の辺りをかきむしって、もがき苦しんでおります。

アイス:とりあえず、リザネクスさん。

GM:グラウクスさんの声より明らかに低くなった声で魔女が口を開きます。

‘‘孤独な足跡’’リザネクス:なぜだ、なぜ私が。私こそイーヴォの理を理解せしもの。なぜだー。

GM:そのまま魔女の肉体も崩れ去っていきます。

アイス:とりあえずお前大丈夫か……って左腕が!俺よく無事だったな、あれを正面から受けて。
     てことは、さっきの戦闘でリリスが落ちた辺りを探しに行く。奴が本気で危ないかも。

GM:などとやっているとあなた方は、再び以前と同じような感覚に陥っていきます。あの暗闇の中へ。
    あなた方の正面には先程の女性と同じ姿をした女性が居ます。黒髪は濡れたように艶やかで
    それでいて目は慈愛の光を放っています。

アイス:グラウクスさん、あんた姿変えられないのか?何か見ていると腹立つ。

グラウクス:すいません。どちらも私ですので。

GM:そしてリリスはグラウクスさんの前にマントをかけられふわふわと漂っております。、

アイス:礼を言おう。そいつは何かあんたに礼を言いそうにないし。二人分。

グラウクス:彼女はあなた方にお返しいたします。

GM:グラウクスさんが腕を振るとリリスの身体はあなた方のほうへ流れていき
    そしてアイスの腕の中へふわりと降りる。 

グラウクス:皆様、本当にありがとうございました。

アイス:いいよ。報酬はきちんと受け取ってるんだ。

グラウクス:宝物庫の中からお好きなものをお持ちください。

アイス:1つ聞いていいか?左腕を治すような薬はないのか?

グラウクス:そうですね。宝物庫の中に銀の義手ならば。
        ある程度、通常の腕と同じように動かせることが出来るはずです。

ブリッケン:ありがたい…か。
 

気がつくとあなた方は再び現実の世界に戻っており、リリスも目を覚ましました。


リリス:
ええっと…

アイス:(お姫様抱っこ中)

リリス:ふっ!ゴスッ!へ、変態!

アイス:ちょっとまて、そこで殴られたら倒れるぞ。

GM:じゃあダメージ出しといてくださいね。

リリス:(ころころ)1点

アイス:2撃目が来る前に降ろすよ。そっとな

リリス:さっさと行きましょうブリッケンさん。銀の義手を探さないと。

GM:銀の義手はしばらく宝物庫の中を調べていると見つかります。
    さて、そういうわけで皆さんは無事、財宝も得てターニャの村から旅立っていくのでした。
    といったところで本日のローズ・トゥ・ロードセッション「魔の満ちる夜」を終わらせたいと思います。
    皆さんお疲れ様でした。

 

GMのあとがき

このリプレイは2003年度新歓用の会誌に掲載されていたものの、加筆修正版です。
あの時は何故か直前になって私のところにリプレイの話がまわってきておりました。
今となっては懐かしい思い出です。執筆は一週間程度の急造品だったため誤字脱字がかなり酷かったので
その辺りを中心に直したつもりではありますが、まだ残っていたらこっそりとBBSかメールで教えてください。
感想、意見、罵詈雑言などもBBSにでも書き込んでいただければ幸いです。

彷徨い人