アリアンロッドリプレイ第一話 『緑の輝石』


GM:キャラ作も終わったことだしセッション開始しようか。

リットン:ですね。

GM:じゃあ、もう一回今回予告を。

 今回予告
 そこは昔、魔女が住むと言われた場所。
 森の中には瘴気が漂い、モンスターの巣窟と化していた。
 だがその魔女も冒険者の手によって倒され、森は元の姿を取り戻した。
 しかし、それから10年後、森で再び事件が起こった。
 アリアンロッドリプレイ第一話『緑の輝石』
 森の奥に隠された真実に触れるとき、物語は動き始める。

GM:というわけで、アリアンロッドリプレイ第一話はじまりはじまり〜。

オープニングフェイズ
Scene1 〜姉を探して三千里〜

GM:じゃあ、リットンベルクのオープニングから、……ところで、リットン・ベルク?
    それともリットンベルク?

リットン:リットンベルクで名前です。

GM:オーケー、じゃあリットンのオープニングは……。

リットン:(GMを遮って)待って姉さん!

GM:いきなりGMを無視るな。

リットン:ところで、どんなシーンですかマスター?

GM:しゃべる前にそれを聞く努力をしてくれると個人的にはとてもうれしいんだが。
    ……えっと、まずキミは 近くに森があるクマルという名前の村に住んでいる。

セレン:今回予告の森はその森?

GM:そう、その森。で、リットンのシーンはこんな感じで始まる。キミの瞳に映るのは姉の後ろ姿、
    ガチャリ(ドアを開けた)

リットン:待って姉さん!必死に追いかけます。

GM:わたしは……、ちがったこいつの一人称『わたくし』だったよな(笑)。リットン、わたくしは行かなけれ
    ばならないのです(笑)。

リットン:姉さん!置いていかないで!どこに行くの?姉さ〜ん!!

GM:バタン!(ドアが閉まった)

リットン:姉さん、姉さん(泣)。

GM:キミがいくら呼んでも、姉が帰ってくることは無かった。

リットン:ぽとり、ぽとり。

GM:そしてそれから一年。

リットン:姉さん、ボクは……冒険者になったんだ、父さんの汚名を晴らして、姉さんを見つけるために、
      と村を見下ろせる丘の上で言います。

GM:じゃあ、そうすると後ろのほうから人が一人やってくる。

リットン:誰?、くるりと振り向きます。

GM:格好からして神殿の関係者だろう、頭にビレタを載せたアコライトっぽい人だ。

リットン:あの悪い司祭様ですか?(笑)

GM:それは貴様が勝手に言い出しただけやろ、俺は一言もおまえの呪いが司祭のせいやとは
    言ってない。 『彼女』はキミに近づくとこう言った。(セレンを見る)

セレン:はいはい、リットン君そんなところで黄昏てないでさっさと借金返してね。

リットン:……借金まで付けられた〜!(笑)じゃあボクは、ぎりっとその女性を睨みつけて言いましょう。
      父さんは無実なんだ!。

GM:やってることがリプレイと一緒じゃねえか。まあいい、ちなみにセレン、キミがここに来た理由は森の
    調査のために 教会が冒険者を集めてるって言う話を知り合いのリットンにするためだ。

セレン:まあ、保釈金の話はさておいて。

リットン:保釈金!?捕まってたの?(笑)

GM:一応、消息不明とだけは言っておこう。

セレン:勝手に捕まったことにしてしまった(笑)、それはともかく。

リットン:その依頼を果たせばボクの呪いを解いてくれる?

セレン:呪いを解いてもらえるかどうかはともかく、お父さんを探しに行く口実にはなるでしょう

リットン:分かった、協力させてもらうよ。心の中でめらめらと黒い炎を燃やしつつ、表情を悟られないよう
            に下を向いてます。

セレン:しばらく見ない間に随分黒くなったなあ

リットン:そう、姉さんがいなくなる前はもっと純真な子供だったのに(笑)。

GM:そんな話をしながら君たちは神殿のほうに歩いていったと。じゃあ、次のシーンはじめるか。


Scene2 〜思ったより危ない人の旅立ち〜

GM:次は……、リュート。

リュート:はいはい。

GM:薬の匂いの漂う部屋、ランプの明かりに照らされながら弱々しく横たわる老人。

老人(GM):リュート……そこにいるな。

リュート:はい、父上。

老人(GM):クマルという村がこの近くにある。

リュート:その村がどうかしましたか。

老人:そこには昔魔女がいた、私はその魔女に会ったこともある。その魔女が冒険者の刃に倒れてから
         すでに十年、 森で再びなにやら事件が起こっている。本当なら私が行かねばならんのだろうが、
    私はこのありさまだ。リュート、 私の代わりに真相を確かめてきてくれんか、いったいあの森で
    何が起こっているのか。

リュート:分かりました父上、このリュートにお任せください。

老人(リットン):ああ……頼んだ……ぞ。パタッ。

リュート:父上!父上!!ゆさゆさ。

老人(リットン):すやすや、ぐがー。

リュート:寝とんかい!(笑)

GM:そうすると、急に後ろの扉が開く。入ってきたのは君の兄さんや。

兄(GM):まったく、いっつもちゃんと毛布をかけて寝ないといけないって言ってるじゃないか。

リュート:兄さん、父さんはもう…。

老人(リットン):え、寝てるだけだよ(笑)。

GM:そしてリュート、父の言葉を聞いたキミが思い出すのはもう一人の大切な人の言葉。
     リュート、もしクマルの村の 森で事件が起こった時、そのときは私の代わりにあなたが……。
       そう言って数年前に亡くなった母親のことを思い出す。

エフレイン:そっちの遺言か!

リュート:ふっふっふ、ハッハッハ、ハァーッハッハ(突然笑い出す)。
      いいだろう、いいじゃないか(邪悪な声)。
       薬ビンを取り出して中の液体を刀にたらします。さあ、旅立つ準備はできた。
      久しぶりに試せるなあ、館の外に 出るのは何年ぶりだろう。

セレン:幽閉されてたの?

リュート:有能なる私の魔法研究のためには大きな犠牲………もとい、多くの実験体が必要なのだ。
        にも関わらず、 父上は私を外に出そうとはしなかった。ふふふ、私を外に出すとは
      もうろくしたなあの老いぼれも。

一同:…………。

リュート:はぁっはっはっはっは(超邪悪)と笑いながら外に出て行きます。

GM:(気を取り直して)ところで、父上の食事に毎食混ぜていたあれは混ぜなくていいのかね?

リュート:何を言う、もう必要ない。私は出て行けるのだから

GM:といってキミは出て行った(笑)。

セレン:わあー、やばい人だ。

リットン:がらがらがらがら。

GM:なんだ?その音は?

エフレイン:GMのシナリオが崩れた音。

セレン:GMが立てていたシリアスってものが崩れた音。

エフレイン:そんな!崩すのは俺の役目のはず!

GM:崩れた?一時間遅いぞ、その科白はキャラ作段階で言うべきだ(笑)。

リュート:まあ、いいから次いこうや。


Scene3 〜小悪党が町にやってきた〜

エフレイン:GM、やりたいオープニングがあるんですけど。

GM:どんな?

エフレイン:(GMに耳打ち)という感じの、駄目ならいいんですけど。

GM:面白そうだ。オーケー、やろう。キミがいるのはある港町だ。

リュート:ぼー。(船の音)

エフレイン:「困った。もう路銀が無い。まあいい、どの町にも悪人ってのはいるもんさ」(邪悪な笑い)。

GM:(エフレインを見ながら)たしかに、何処にでもいるよな(笑)。

エフレイン:というわけで、悪人のいそうな路地に移動します。

GM:そう言って、そんな感じの路地に移動すると。

娘(GM):きゃー!助けてください!

リットン:そういって河童を抱えた少女が飛び出してきた(笑)。

GM:いや、確かに俺は今彷徨い人邸にあった河童の人形を持ってるけど、その女の子は別に…。

エフレイン:少々頭が悪そうだが、まあ襲われているなら問題はない!

GM:(冷静に)小雨の降る中『合羽』を来た少女が路地から飛び出してきた。

 こういった、悪乗りしているPCに対処する一番いい方法は適当にゲームマスターが修正するに
 限ります(苦笑)。


リットン:修正されてしまった(笑)。

GM:それを追いかけているのはいかにも悪漢といった感じの男たちだ。

悪漢A(リュート):へへへ、ちょっと待ってくれよ嬢ちゃん、俺たちと遊ぼうぜ。へっへっへ
            (超邪悪な声)。

GM:いやあ、こういう演技が得意なプレイヤーが居ると演出が楽でいいわ。

エフレイン:おい、ちょっと待て。

悪漢A(リュート):なんだ貴様!

エフレイン:そこのお嬢さんは嫌がっているだろう。

悪漢A(リュート):ん?兄ちゃん、いきなり現れて正義の味方のつもりかい?

エフレイン:ああ、悪いがその通りだ。ところでお前ら、この世の法則ってのを知ってるか?

悪漢A(リュート):なんだ?

エフレイン:正義の味方に見逃して欲しければ上納金を払いな、今ならそれで済むぜ?

GM:(生まれて初めて聞く法則だ)

悪漢B(リットン):兄貴、こいつ馬鹿なこと言ってますぜ?

悪漢A(リュート):まったく、世の中のルールを理解していないみたいだな。(子分に)おい、おまえ
一つびしっと決めて来い!

悪漢B(リットン):分かりました!任せてください兄貴!ひゃーひゃっひゃっひゃ(頭の悪そうな笑い声)。

エフレイン:ふう…。

娘(GM):危ないです、あいつらはこの辺りでも名前の知れたチンピラ(笑)。

セレン:弱そう(笑)。

エフレイン:大丈夫、心配には及びません

悪漢B(リットン):殴りかかります。

エフレイン:その直前にこっちが術を使用、ばちんっ、と指を鳴らすと。

GM:キミが指を鳴らすと同時、キミの周囲に光で描かれた魔法陣が出現し、そして霞むように
     一体の大いなる魚…リヴァイアサンの姿が浮かび上がる。

悪漢A(リュート):な、なんだあれは。

悪漢B(リットン):兄貴!あいつおかしな術を。

GM:なんの魔法的知識を持たない彼らにも分かるようだ、これが『やばい』ということが。

悪漢A(リュート):(震える声で)まずいな…、とりあえず逃げるぞ!

悪漢B(リットン):(引きつった声で)今日はこれぐらいにしといてやる、あばよ!

エフレイン:ばしゃ〜ん。(リヴァイアサンで攻撃した)

悪漢たち:ぎゃ〜〜、ごろんごろん。

エフレイン:転がった奴の偉そうな方を踏みつけよう。さて、命が惜しかったら金目の物か
         それともネタをよこしな。

悪漢A(リュート):待ってくれ待ってくれ!路銀はあんたの攻撃で流されたとこなんだ。

エフレイン:運のない奴、じゃあ金になりそうなネタは?

悪漢A(リュート):ね、ネタかい?それなら…と言ってGMに振る。

GM:協力的なロールプレイありがとう(笑)、じゃあ娘さんが駆け寄ってきて。

娘(GM):どうもありがとうございました、魔法使い様。

エフレイン:なに、私は私のために行動したに過ぎないよ。いや、本当に(笑)。といってげしげし。

悪漢たち:ぎゃあ〜。

悪漢B(GM):まった!ネタならある。なんかココから北に行ったクマルって村でやばい事件が起こってる
            らしいんだ、そこで冒険者を募集してるらしいぜ!

エフレイン:まったく、先にそれを言っておけば痛い目にあわずに済んだのに。
         そう言って立ち去り ましょう。

セレン:じゃあそういって立ち去ろうとしたときに、貴方の目の前に一人の女性、町の警備隊の制服を
     着た女性が立ちはだかる。

警察(セレン):がちゃん、はい、現行犯で逮捕ね。

エフレイン:きゃう!

悪漢A(リュート):助けてください姉御!あいつに路銀流されたんです!

警察(セレン):ま、詳しい話はしかるべき場所で聞きましょう


ミドルフェイズ
Scene4 〜悲しき思い出は色褪せず、ただ心に刻まれる〜

GM:10年前、キミは姉と二人で窓の外に降る雨を眺めながら父の帰りを待っていた。

リットン:ところで、うちの姉は猫っぽいとの事ですが、やっぱりヴァーナ(獣人族)なんでしょうか?

GM:まあ、多分ハーフとかやと思うけど。

リットン:じゃあ、姉さんの耳を引っ張りながら遊んでます(笑)。

姉(GM):リットンやめなさい、みー。

一同:・………。

リュート:ビーム?(爆笑)

リットン:お姉ちゃん!お姉ちゃん!(笑)

セレン:変なビーム出した〜(笑)。

リットン:お姉ちゃん、さっきの何!?

GM:ああ、あれは姉ビーム……

リュート:(GMの説明を遮って)説明しよう!

 姉ビームとは
 リットンの姉、エレーナが怒った時に目から放つことが出来る怪光線である。
 その攻撃力はリットンにのみ作用し他の者を傷つけることは無い。
 さらに姉は放ったという自覚症状が無い、すさまじく困った特殊能力である。
 (○○書房『世界不思議な人間名鑑』より抜粋)


リュート:・……というものだ。

GM:データ的に言うとダメージは10Dくらいだな。

リットン:お姉ちゃんの耳、ふわふわしてて気持ちいいのに。

GM:(おもむろにダイスを振る)ダメージは沢山でてるぞ。

リットン:なあにお姉ちゃんこの光は!(笑)

エレーナ(GM):リットン、お父様もお母様も居ないのだから、お利口にしていないと駄目よ。

リットン:パパとママはいつ帰ってくるの?

エレーナ(GM):大丈夫、きっとすぐに帰ってくるから

GM:………、なあエレーナの口癖の「したっけ〜」ってどういう場面で使うんだ?

リュート:接続詞じゃなかったっけ?

リットン:そう『したっけ』って言うのは『だから』という意味だ。

GM:なるほど、なら……

エレーナ(GM):したっけ、もう少しだけ待っててね

リットン:お姉ちゃん、ボクお腹すいた。

エレーナ(GM):分かったわ、すぐ作るから。

リットン:ボクお姉ちゃんの作るポトフ大好き♪

リュート:そういった姉は鍋の中に次々と怪しいものを入れていった。(SE:イーヒッヒッヒヒ)

GM:そんな風に楽しい時間を過ごしていると……、ダンっ!家のドアが急に開く。

リットン:だ、誰ですか!

GM:そこに居るのは全身びしょ濡れになった男性、彼はキミも知っているこの村の住人の………。

セレン:住人の?

GM:え、エイサンや!

セレン:それいくらなんでもリプレイに収録するときは変わるよね?

GM:いや、カタカナで『エイサン』ですよ。

エフレイン:やばい!登場人物が増えてきたら『F』が出てくるかもしれない(笑)。

リットン:というわけで、ボクはお姉ちゃんの後ろに下がります。

エイサン(GM):大変だ!キミの父さんが!

リットン:カラン、お姉ちゃんが『なべ』ていた………。

セレン:鍋?(笑)

リットン:なべていたと言うのはこの地方の方言で混ぜていたと言う意味で。

セレン:誤魔化すな。

リットン:そう、貴方たちの言葉で言うなら。カラン、お姉ちゃんが鍋を混ぜるのに使っていたお玉が床に落ちます。

エレーナ(GM):お父様が………。

リットン:ここでシーンが変わる、次は雨の村はずれ、そこには倒れている父親と
それを取り囲む村の人たちが。

GM:まあ、そんな感じで。

リットン:パパ!、駆け寄ろうとするボクを姉さんは必死で止めようとする。離して!パパが!

村人(GM):触っちゃいけない!お父さんには呪いがかかっているんだ。

リットン:あ、あれ?呪いって司祭様にかけられたんじゃねえの?

GM:いや、かけるわけ無いやろ。まあ、キミの親父は森の魔女を倒しに行ったわけやが、
       あからさまに失敗したっぽい、 顔の半分くらいがアシタカの右手みたいなあざに覆われてる。

リュート:アシタカ?

GM:『もののけ姫』の……主人公というのが微妙な気がするけど、まあ主役っぽく活躍してた男の名前。

エフレイン:ああ、了解。

リットン:ママは?

GM:横に居た人はゆっくりと首を横に振る。

リットン:嘘だ!嘘だって言ってよバーニーさん!

リュート:バーニーって誰?

リットン:この人の名前(笑)。じゃあ、村人を振り払って父さんに駆け寄る。
      パパ!パパ!こっちを向いてよパパ!目を開けてよ!

GM:そうすると父親は魔女に………手を出すな、といってぱたりと。

リットン:パパ−!


Scene5〜犯罪者とチンピラと頭のリング〜

GM:次のシーンはクマルの村に向かう途中の街道だ、一人のいかにも雑魚っぽい男が馬車の手綱を
       取りながらクマルの村へと 進んでいる。その馬車は少々特殊な馬車で荷台部分は木製のボックス
       のようになっていて、馬車の後部だけが直径五センチ くらいの鉄の棒がいくつも並べられている。
       そんな、とても頑丈な馬車だ。

エフレイン:なるほど(笑)

GM:その中に…………(じっとエフレインを見る)。

エフレイン:こらー!なにやってんだー!(笑)

御者(GM):黙れ犯罪者、あの町の警備隊長のエマさんに感謝しろよ、
        これぐらいで済んだんだからなあ。

GM:そういうのはあの時の悪漢Bや(笑)。

御者→悪漢B(リットン):本来であればもう……。

悪漢B(GM):縛り首になっていてもおかしくないんだからなあ。

エフレイン:んなわけないだろー!(笑)

リュート:あの町、そんなに厳しかったのか。よくチンピラ女の子襲ったなあ(笑)。

悪漢B(GM):それをクマルの村の事件を解決すれば恩赦してくれるって言ってるんだから、
          いい話だよな〜(めちゃ くちゃでかい態度)

エフレイン:ぶっころすぞ、てめえ!

悪漢B(リットン):へっ、やれるもんならやってみやがれ、兄貴はあの町の名士の息子なんだよ!

GM:ところで、そのチンピラの手にはひとつのボタンがある。

悪漢B(リットン):(一瞬の躊躇いも無く)ぽち。

エフレイン:ぐあー!頭がしまるー!!この頭のリングを外せ−!

悪漢B(リットン):これは港町のサンゾールっていう司祭様がくれた魔法のアイテムなんだよ。

GM:そうこうしてるとクマルの村が見えてきた。

悪漢B(リットン):そろそろ村が見えてきたな、まあ精々がんばりな。

エフレイン:畜生、おまえ月の無い夜は気をつけろよ!

悪漢B(リットン):聞こえねえなあ、ぽち。今度はダイヤルを強に合わせて押します。

エフレイン:ぎゃあああああああああ!!!!!

GM:そしてエフレインの意識は薄れていった。


Scene6〜パーティ、ようやく結成〜

GM:次のシーンはリットンとセレンが神殿に来たところ、そこで大司祭のコーナーさんがやってくる。

リットン:じゃあぎろりと睨みつける。

セレン:ただいま帰りました。

コーナー(GM):今、この村で起きている事件についてさっと話しておこうか。

リットン:無言でいます。

コーナー(GM):10年前、ある冒険者達の活躍によってこの村のはずれにある森は浄化された。

リットン:頬を膨らましてます。

コーナー(GM):だが、今再び森で事件が起こったのだ。

セレン:具体的には?

コーナー(GM):魔女の住む帰らずの森に近づいた人たちが次々と失踪しているのだ、そして森の中は
            再び10年前と 同じように瘴気が漂い始めた。私は魔女が復活したのではないかと
            考えている。

リットン:また魔女を倒すために僕たちを犠牲にするの?

コーナー(GM):その言い方は心外だね、リットンベルク君。危険は確かに伴うだろう、ただ私は
           この村の救世主となる 人を探しているだけだよ。

リットン:おまえがしっかりしていれば、父さんだって、母さんだって!…………姉さんだって。

コーナー(GM):キミの姉さんのことは本当に残念だ、私は彼女の勇気を忘れないよ。

リットン:姉さんが行く必要なんて無かった!

コーナー(GM):確かにそうだ、キミの姉さんが森に行ったのは父の正しさを証明するため、
             この事件に魔女が関係ないと いう証拠を掴むためだった。
           尤も、残念な結果になってしまったけがね。

リットン:父さんが失敗するはずが無い!それにおまえたちがこの事件は父さんが失敗したせいだなんて
      噂を流さなければ 姉さんは森になんて行かなかったんだ!

コーナー(GM):失敗するはずが無い……か、キミの姉さんも同じ事を言っていたよ。

リットン:腕を振り上げて殴りに行きます。

コーナー(GM):おっと、私に手を上げないほうがいい。これ以上キミたちが悪く言われることも
           ないだろう?(優しい声)

GM:そんなとき、外からぱからぱからと馬の蹄の音が。

コーナー(GM):どうやらついたようだ、この事件の解決に命すら惜しまない有志の方が。

GM:外の馬車から出てきたのは頭に変なリングをつけた翼の生えた人間だ。

エフレイン:ちくしょー!手前ら覚えとけよ!

リットン:憐れむような目でそっちを見ます、きっとボクと同じような境遇の人なんだ(笑)。

コーナー(GM):セレン君、これを渡しておこう、といってダイヤルと赤いボタンの付いた装置を渡す。

セレン:なんですか、これ?

コーナー(GM):そのボタンを押してみたまえ

エフレイン:あほーー!!

セレン:ぽち。

エフレイン:(床を転げまわって)だあああああ!!!

セレン:な、何ですかこれ!

コーナー(GM):神殿特製マジックアイテムだよ。ところでそのダイヤル、弱と強が書いてあるだろう?
           くれぐれも最強で押してはいけないよ、[死亡]してしまうかもしれないからね(爆笑)。

エフレイン:敵に取られたらどうなるんだ?

コーナー(GM):(それには答えず)あと、スイッチを壊したりリングを壊すのはやめたほうがいい、
                 キミだって いくらなんでも……、いや言わないでおくか。

エフレイン:まて−!!(笑)どうなるんだ?

コーナー(GM):キミも緑色のどろどろになって死にたくは無いだろう?それを外すためには神殿に
           伝わる神聖な 解除方が必要なんだ。

エフレイン:犯罪者ってそんなにひどい扱いを受けるんだ(笑)。

リットン:憐れむような目で見てます(爆笑)。

リュート:やれやれ、いつから神殿というのはこんなに騒がしくなったんだ。と登場。

コーナー(GM):おお、ついたかリュート君。手紙は読ませてもらったよ、何でもキミも森の調査だとか
            彼の高名なライラ師の息子となれば心強い。

リュート:三人を見回して、これが今回のメンバーかな?

コーナー(GM):確かに見た目は微妙だが彼らも優秀な冒険者だ、きっとこの事件を解決することが
                        出来るだろう。

エフレイン:ところで、報酬はもらえるのか?

コーナー(GM):ああ、リュート君とセレン君の二人には100、リットンベルク君には80、
             キミ(エフレイン)は……40で 文句は無いな?

エフレイン:もらえるだけましか。

リュート:ところで出発はいつになるのかな?

GM:神殿側としては早いほうがいいぐらい。

エフレイン:ところで、俺は使い魔を連れてるんだが、鷹の使い魔でアクアバロンって名前だ。

GM:メカっぽい名前だ。

セレン:じゃあ、森の中に出発。


Scene7 〜Welcome to the jungle〜

 パーティを結成したPCたちは森に向かう前に村で聞き込みを行います、
 その結果得られた情報は、リットンの姉が1年前に行方不明になったことを除けば
 行方不明事件はここ1ヶ月の間に集中しているということ。
 そして『歌う草の導く先に帰らずの森の主が棲む』という言い伝えを聞き、これ以上
 村で情報を集めることはできないと考えたPCたちは森へと向かいます。

リットン:ここの奥に姉さんがいるんだね。

セレン:ところでリットンって15歳よね?なんか精神年齢低すぎない?

リットン:ああ、それは魔女の呪いが精神年齢の成長を止める呪いだったから中身はまだ8歳なんです。

リュート:確か呪いにかけられたのは4歳のときじゃなかったか?

リットン:8歳なんです。

GM:まあ、深くは突っ込まんとこう。で、肝心の森の中だがダンジョンだと考えてくれていい。

エフレイン:空から覗くのは?

GM:木の上に飛び上がることは出来るけど木が生い茂ってるから下を見るのは無理だ。

セレン:まあ、そういうことならダンジョンと割り切って行こうか。

GM:というわけで、君たちが進んでいると分かれ道に出た。

リュート:どんな?

GM:普通に右と左に行く分かれ道だ、ただ右の方に変な草がある。

リットン:草?

GM:そう、君たちが近づくと。「ウコケケクケー!」って感じで笑い出す。でっかい口がついた草。

リットン:なあにあれ!

セレン:これが歌う草?

リュート:【知力】で判定する。

セレン:できるの?

リュート:エネミー識別だ、できるだろう。

GM:オッケー、じゃあ判定して。

 このゲームの行為判定は基本的に判定に使用する能力値+2d6の合計値を求めます、
 敵を識別する場合は【知力】+2d6、モノを持つ場合は【筋力】+2d6と言う風に、
 その際、判定に使用したダイス全てが1だった場合はファンブルで絶対失敗。2個以上が
 6だった場合はクリティカルとなり絶対成功です。
 
 今回は出目が良く全員が敵の正体に気づきました。


GM:けたけた笑うだけで害のない草、向こうから攻撃を仕掛けてくることはない。
    というか一切の攻撃手段を持ってない。

エフレイン:無害か。

リットン:笑う草……、きっとあれだよ!

セレン:あの歌う草云々?

リットン:うん。

リュート:草の周辺を罠発見、少しは他の大学を見習わないとな。

GM:見習う必要ないって、きゃーきゃー言ってくれたほうが嬉しいし。

 詳しくは当サイトのライブラリーにある対外活動レポートを読んで下さい。


リュート:馬鹿なことを【トラップ感知】、(ダイスを振って)(一同爆笑)。

GM:見習うなって言われてるな。

セレン:1ゾロじゃん(笑)。

リュート:何も見えない、何も聞こえない(笑)。

 そんなこんなで、この草が歌う草だと信じ彼らは突き進みます。
 モンスターにあったり、池の上を飛んでいる最中にアーチャーフィッシュ(巨大鉄砲魚)に
 狙撃されたり、いろいろと苦労しながら森の奥にたどり着きます。
 
 ちなみに、リュートは罠感知に全然役に立ちませんでした。


リュート:穴があったら入りたい…(泣)


GM:というわけで、ここにも草があるんやがここの草はいつもの奴と違って。
    らんらんらららんらんらん♪って歌ってる。

セレン:これが歌う草?

リュート:どうやらそうらしいな。

GM:君たちが近づくと歌う草の背後の木々が移動して道を作っていく。

エフレイン:この奥がボスだと思う。

リットン:行こう、この奥に姉さんがいるんだ。

リュート:いるとは限らないけどな。

GM:君たちが近づいていくと大きな館が見えてきた。

エフレイン:どうする?

リュート:1名乗りを上げる。

GM:(リュートを見ながら)2罠を調べる。

リュート:その選択肢はない(←今日三回罠発見でファンブルしてる奴)

セレン:とりあえず罠調べる?

エフレイン:1でいい気がする。

リュート:(無言でダイスを振る)……11。

GM:(明るい声で)キミは罠は無いと思ったよ。

リュート:よし!罠はないぞ!

エフレイン:だから1でいいって言ったんだよ!

GM:ちなみに鍵はかかってないっぽい。

エフレイン:よし、入るか。

セレン:ぎいぃ〜(ドアを開けた)

リットン:お邪魔しまーす。

GM:中に入ると、何かがふよふよと近づいてくる。

エフレイン:何?

GM:なんていうか、空中に浮いてる椅子。その椅子に女の人が乗ってる。

リットン:「ねえ………さん?」

GM:絶対に違う、そしてキミ達を見た彼女は少しだけ微笑んでこう言った。

魔女(GM):ようこそ、魔女エメロードの館へ。


Scene8〜魔女の話〜

リットン:あなたが魔女?姉さんを返して!姉さんは何処!ところで、魔女って幾つくらい?

GM:ぱっと見は20過ぎくらい。

リットン:そうか、プレイヤーとしては1つの単語が浮かんだんだが、それは絶対言ったらだめな
      気がする。

GM:ああ、多分それは言わない方がいい。

リュート:貴女が魔女エメロードでいいんですね?

エメロード(GM):ええ。

リュート:この館を訪れたのには理由がありまして。

エメロード:最近、この森で起こっている異変の調査か。十年前も同じような事を
        言ってきた奴がいたわね。

リュート:話が早くて助かります、で今森で行方不明になった人たちが何処にいるかご存知ですか?

リットン:そんなわけで姉さんを返せー!!

リュート:そこの子どもの意見は無視してください

エメロード:私は彼らが何処にいるかを知っているでも彼らを返すことは出来ない、
        というのが私の答えかな。

リュート:その理由は?

エメロード:私が彼らを捕まえたわけじゃない、だから何処にいるかを知っていても
                返すことは出来ない。

リュート:どこにいるんですか?

エメロード:この森の少し奥、そこで地面を掘り返してる。そこに近づいた連中がさらわれたみたい。

エフレイン:なんでそんなことを?」

エメロード:聞きたい?聞かないでさよならした方が身のためだとは思うけど。

リュート:それは、この事件の核心に触れないほうがいいという意味?

GM:エメロードは無言でうなずく。

エフレイン:たとえどんなやばい奴が絡んでたとしても村人を見捨てるわけには行かない、
        俺が死んでしまうじゃないか(笑)。

リットン:そこに姉さんがいるのならどんなに危険でも僕は行くよ。

エメロード:まあ、こっちも別に教えられない理由があるわけじゃないし。そこまで言うのなら
        教えてあげるけど。

 魔女エメロードはゆっくりと語り始めた。
 この森には濃密な<地>の魔力が漂っていること。
 そして十数年に一度魔力の結晶とも言える石を生み出すということ。
 森の奥で行方不明になった人たちはその石を探している連中に見つかり、口封じの為連れ去られ
 今も森の奥で作業をしているということ。
 そしてエメロード自身はこの地で適度に魔力を浪費して石が生まれないようにしていたのだが、
 この十年は自分の治癒に精一杯でこの館にこもっていたため石が生まれてしまったということ。


リュート:なるほど、事情はよく分かったのですが。どうして貴女は十年前に彼(リットン)の父親に
      倒されたんですか?

エメロード:ん〜、魔力を浪費させるために色々やってたからねえ、この森にいるモンスターの
        大半は私が作った奴だし、生体実験もよくやったし。

セレン:そりゃ、やられるわ。

エメロード:まあそのおかげで見事に戦闘に突入してばっさりやられちゃったわけ。

GM:といって彼女が肩口を見せるんだが、そこには生々しい傷跡が残ってる。

リットン:父さんを殺したのも貴女?

エメロード:いえ、それは違う。言ったとおり私は貴方の父親に倒されてる、貴方の父親は
        ここから帰る途中にこの奥で作業してる奴らにやられたの。

エフレイン:十年前からいたのか?

エメロード:こういった魔力の集まるスポットは珍しいから、十年前私を倒してからずっと石が生まれる
         のを待ってた、そして今生まれたから掘り返してるみたいね。

セレン:その石を使って何をする気とかは分かりますか?

エメロード:分からないことは無いけど、それは今の貴方たちには関係ないんじゃない?
        そこに彼(リットン)の姉がいて村人たちが帰ってこれば貴方たちは気にしなくていいことだし。
        まあ、村人を助けた後でその組織もついでにぶっ潰してやるっていうのなら教えてあげる。

エフレイン:確かに、今は関係ないか。

セレン:そうね、早く村人を助けてなるべくならその石も回収して。

リットン:姉さんがそこに居るんだよね、姉さん!!

エフレイン:こいつは放っておこう。

リュート:その工事現場はどこにあるんですか?

エメロード:そんなに遠くは無いけど、よかったら送ってあげようか?集団転移の魔法を使えばすぐだよ。

エフレイン:そんなことが出来るのか?

エメロード:たいした距離じゃないからね、この森の魔力も使えるし。

GM:エメロードが指を鳴らすと杖をくわえた緑色の生物が奥からやってくる。

セレン:何?

GM:モンスター判定はいいや、ポメロの上級モンスター。HPが高くて毒を使う緑色のポメロ、
    その名もポポメロ。

リュート:毒か、なかなかいいモンスターだな。

エメロード:じゃあ全員外に出て。

セレン:でます。

GM:全員が外に出たところで、エメロードが呪文を唱えるとキミたちの足元に魔法陣が現れる。

エフレイン:おお。

リュート:ところで、具体的にどの辺に行くのでしょうか?

セレン:さあ?

エメロード:集団転移!

GM:エメロードがそう叫ぶのと同時にキミたちの周りの地面から木の根が飛び出し、あっという間に
    キミたちを覆う。 そして、しばらくして木の根がほぐれたとき。

リットン:姉さん!!

エフレイン:まじめな話どうなった?

GM:君たちの周りには。


Scene9〜扉の先には……〜

GM:作業現場が広がっている、特撮物のヒーローが戦う採石場みたいな場所、突如出現してきた
    キミたちに 周りの人たちは驚いているようだが、ここでセレンとリットン【知覚】判定難易度10で。

セレン:成功。

リットン:成功しました。

GM:知ってる人が居る。

セレン:じゃあとりあえず目的地にはこれたのか。

GM:んな事言ってると奥のほうから人がやってくるぞ。「なんだ!おまえら!」って感じで。

リュート:蹴散らしましょう。

 さて、リュートのその言葉で戦闘開始。
 といってもこちらは工事現場の雑魚集団、魔法で吹き飛ばされ銃で撃たれ毒つき刀で切り刻まれ
 戦闘はめちゃくちゃあっさりと片がつきました。
 どれくらいあっさりかと言うと私がフェイトルールの説明を次に回そうと思うくらいあっさりでした。

エフレイン:思ったより弱かったな。

GM:(ほんとにね)

リットン:姉さんは!姉さんはどこ!

GM:そー言ってると採石場の奥から緑の光を放つ石を持った人がやってくる。

エフレイン:発掘されてたのか?

リュート:それに、彼のお姉さんも居ませんね。

男(GM):まあ、彼女には使い道があったからね。

セレン:彼女?リットンの姉さんのこと?

男:ええ、だから今は我々の本部に居ますよ。

リットン:姉さんを返せ!

男:残念だけど今は返せない、彼女はアレの復活に必要な存在なんだ。

リュート:アレ?

男:それくらいは自分で調べてほしいな。

エフレイン:その石も必要なのか?

男:もちろん、世界にはまだまだこういう石がある、それを辿っていけば僕たちの組織にもたどり着けるかもね。

セレン:なんでそんなこと教えるの?わざわざ妨害されるようなことを。

男:教えるのは、それがこちらの利益に繋がるから。真相を知ればなぜ教えたかも分かるようになるよ
   逆にいえばキミたちはそれすらも知らない。そこの子供に呪いをかけたのがうちのボスの仕業だって
      事も知らないだろう?

リットン:司祭様じゃなかったの?

GM:それは違うって言ってるだろ、どこからどう見ても善良な司祭だったじゃないか(笑)。

エフレイン:それは嘘だ!

GM:そこまで言うと男は<フライト>で飛び去っていく。

リュート:呪いか、ちょっとその親玉に興味が湧いてきましたね。

リットン:姉さんを取り戻さないと。

エフレイン:そんなことはどうでもいい、早く帰ってこれを外さないと。

セレン:あとドロップ品も売らないと、結構森で手に入れたし。

GM:なあ、おまえら大切なこと忘れてると思うんだけど。

セレン:

GM:どうやって帰るの?村がどっちとか分かる?

リットン:あ?

次回予告
行方不明の姉が生きていることを知ったリットン、
彼は次なる輝石の待つ地に旅立つことになる。
そして、その地で待ち受けていたのは…………。

次回 アリアンロッドリプレイ第二話『白き聖堂の街で』
       聖なる都市でエフレインの身に何かが起こる

なーはぼると
というわけでアリアンロッドリプレイ第一話!
…………、すみません滅茶苦茶お待たせいたしました。
気が付けば上級ルールすら発売されているありさま、いやあ世の中の流れって速いですねえ、
取り残されてしまいそうですよ。ていうかむしろ取り残されました。
俺が悪いんじゃない、この腐った日本社会が悪いんだ!
と、冗談はこれくらいにして。ではまた次回にお会いしましょう。