オリジナルTRPGシステム 50%50%
コイントス。
西部劇からハードボイルドな探偵物まで幅広く使われる便利なシステムである。
ルールは周知の通り、コインを上に放り投げた後にキャッチ、そのときコインがどちらの面を
向いているかを賭ける非常に簡単なゲームだ。
そしてこの50%50%(フィフティフィフティ)とはそのコイントスを使った判定
d2システムを根幹に置いたゲームシステムなのです。
判定は非常に簡単、コイントスをして表か裏かを見ればOK、10円玉1枚と
ノートに鉛筆さえあればプレイ可能!
我々大谷大学TRPG同好会のごく少数が飯を食いながら30分くらいで考えたシステムという
こともあり、非常にお手軽にプレイできるという自信があります。
3人ほど暇を持て余している人間がいれば。
「なあ、ちょっと50%50%やらねえ?」
とか言って気軽にお楽しみください。
ただし、これでキャンペーンなどをやろうというのは『無謀』以外の何者でもありません。
あくまで余った時間の暇つぶし専用と割り切ってください、用法容量を守って使えば
きっと『通常の3倍』くらいのスピードで時間が過ぎていきますから。
それでは、ルール的な説明をさせていただきましょう。
1 基本判定方法
判定する人間がコインを1枚用意します、別に他のダイス等でも構いませんが
このゲームはあくまでコインを使った2分の1の緊張感も面白さの一つだと思いますから
なるべくコインの方がいいでしょう。
そして、コイントスを行い表が出れば成功裏が出れば失敗です。このゲームに『成功度』とか
いうややこしいものはありません、あくまで成功か失敗かです。
対抗判定というものも存在しません。成功すればその行為は自動的に成功です。
攻撃が成功すれば、回避はありません。追いかける側が判定に成功すれば捕まります。
これだけ押さえればこのゲームの判定はもう完璧、さあ次のステップに進みましょう。
ちなみに、ここでいうコインの表裏は10円玉の場合『10』という数字が書いている
方が『裏』です。柄がメインで書いているほうが『表』というわけですね、ただし実際
遊ぶときはGMがプレイヤーにどちらが表かをきちんと決めたほうがいいでしょう。
こんなパルプなTRPGで喧嘩するのも馬鹿な話ですからね。
2 キャラクター作成
キャラクターは能力値と技能、それからHPで構成されます。
2−1 能力値
能力値は心、技、体の3つで表現されます。
……もはや、いちいちどんな感じの能力かということを書かなくてもいいような気がするのですが。
まあ、精神や根性関係、手先の器用さとか、筋力とか、それぐらいの把握で充分です。
ていうか能力値の名前とか勝手に変えてもらって構いません。
この3つの能力値に5点のポイントを自由に割り振れば能力値は完成します。
ちなみにもっと沢山のポイントを割り振りたい人はコイントスをしてください。
表が出れば6点、裏が出れば4点のポイントを割り振りことが出来ます。
ちなみに、能力値の使い方に関しては次項で説明させていただきます。
2−2 技能
このゲームにおいて技能というものの存在は非常に高くなっています。
技能は初期作成キャラクターなら3つの技能を所持しています、そしてこのゲームに技能の
レベルは存在しません、持っているか持ってないかという2進数の世界です。
そして技能を持つことによるメリット、それはそれに関連した判定を行なうことが出来る、
と言うものです。
これ自体は正直大したことありません、成功率は所詮50%ですから。ただ、これは裏を
返せば『技能が無いと判定を行なうことすら出来ない』ということでもあります。
つまり、技能は大事なのです。
ちなみに技能は貴方が考えただけ存在します、<茶の湯>だろうが<カンフー>だろうが
<射撃>だろうが自由に取得してください、そしてGMにこの状況なら判定が出来るのではないかと
自分から申告してください。
このゲームにおいて技能を使うことが出来るのはプレイヤーがGMを納得させた場合に限ります、
逆に言えば納得させればどの技能でも判定に使うことは出来ます。
例
プレイヤー「GM、<茶の湯>で攻撃します」
GM「どうやって?」
プレイヤー「茶釜を相手に叩きつける」
GM「オーケー、判定して」
こんな感じで(笑)。
あと、前述の能力値ですが、なんと能力値を1点使うことによって判定が出来ます。
相手から財布を取りたければ『技』の能力値を1点削れば判定が出来るのです。
なお、基本的にセッション中に能力値は回復しません。
2−3 HP
HP、無論ヒットポイントのことです。
プレイヤーたちは一律3点のHPを持っています。
攻撃が命中すれば1点のダメージを受けますから3回攻撃を受ければおしまいと言うわけです。
ただ、HPは別の使い方も出来ます。
1点HPを使用すれば失敗した判定を振りなおすことが出来るのです。
所詮50%ですが。
HPが0になれば自動的のそのキャラクターは死亡します。
3 戦闘
このゲームの戦闘は非常にシンプルです。
まず、プレイヤー側とGM側でイニシアチブを決めます、これはコイントスでもすればいいでしょう。
そして、攻撃する側が判定を行ないます、これは技能判定でも能力値判定でも構いませんが
どのように攻撃するかをGMに説明して納得させなければなりません。
判定に成功すれば攻撃は命中し、対象に1点のダメージを与えます。
あとはこれを相手が死ぬまで繰り返してください。
4 最後に
これでキャラ作とその他の説明は終了です。
尚、このゲームは初心者が遊ぶシステムとしては『全く適していません』。
RPGって何?と言うレベルの方は素直に他のシステムを遊んでください。
最後にちょっとしたショートノベルを載せてシステム説明は終了させていただきます。
いらっしゃい、見ない顔だなこの酒場は始めてかい?
なら、悪いことは言わねえさっさと帰りな、ここは見境なく銃をぶっ放すようないかれた野郎が
集まる場所さ。
なに?そんな場所で腕試しがしたい?
やめとけ、やめとけ、そういった連中を山のように見てきたが、みんな死んじまったよ。
自分は銃の腕には自信があるし、逃げ足も速いから大丈夫?
分かってねえな、それが危ねえんだよ。物事が成功するか失敗するかなんてコインの裏と表みたいな
もんなんだ、失敗するときは神様でも失敗するし、成功するときはガキでも出来る。
コインの表が出るか裏が出るか、たったそれだけのことで命を失う、お前さんにその覚悟はあるかい?
たった一枚のコインに命を預けることが出来るかい?
それが出来ないのならこの世界に足を踏み入れちゃいけない。
さあ、賭けな。表か裏か50%50%だ、それでお前の人生が決まるのさ。
5 著作権表記
印刷、再配布どうぞご自由に。
ただし、本作品の使用による精神的な被害等の責任は一切負いかねます。
製作:deal&彷徨い人 スペシャルサンクス:万華鏡 04/06/13執筆
デザイナーズノート
ある日、R&R誌の記事を読んでいてD2判定を用いるシステムはあまり見かけないという一文を目にした。
無いものは作ってしまえば良い。場合によってはキャラクターシートすら不要の手軽に遊べるシステムとして。
そして、どのような演出も自由自在に出来るシステムとして。
こうして50%50%は作り上げられた。
しかし、このシステムは何故か同好会内ではかなり評判が悪い。一体何がいけないというのだろうか?
願わくばこのシステムが一時であれ貴方の快適な暇つぶしとなることを望む。
彷徨い人 04/06/26追記